Fertility & Mental Care
妊活うつに、
薬に頼らないTMS治療という選択肢
終わりの見えない不妊治療、眠れない夜、周囲への罪悪感——。妊活・不妊治療がつらいのは、あなたのメンタルが弱いからではありません。卵子・精子への影響が気になって薬を使いにくい方へ、薬に頼りすぎず心と身体の両面から支えるTMS治療(経頭蓋磁気刺激)をご案内します。効果には個人差があり、適応は診察のうえで判断します。
Why it hurts
妊活・不妊治療で
心がすり減る理由
「気の持ちよう」で片づけられがちですが、妊活のつらさには、はっきりした理由があります。多くの場合、治療そのものが最大のストレスとしてあり、そこに仕事や人間関係のストレスが積み重なっていきます。つらさは、気持ちの弱さではなく構造から生まれます。
終わりが見えない
いつ授かるのか、何の確約もないまま走り続ける。ゴールが示されないまま努力を求められる状況は、それだけで心を消耗させます。
選び続けなければならない
「これをやれば必ず授かる」という標準治療がなく、毎周期あなた自身が選択を迫られます。自分の選択で未来が変わるかもしれない、という重圧が重なります。
ホルモンの負荷
排卵誘発をはじめとする治療は、身体に大きな負荷をかけます。睡眠の乱れ、気分の波、集中力の低下などは「気のせい」ではなく、治療に伴う反応として起こり得ます。
You are not alone
あなただけではありません
妊活中によくある心の揺れ
友人や同僚の妊娠を素直に喜べない、パートナーに温度差を感じる、焦りで涙が出る——多くの方が同じように抱えています。感じてしまう気持ちそのものに、良い・悪いはありません。
女性に多いサイン
- 一日一日、焦りが強くなる
- 将来が不安で、突然涙ぐむ
- イライラしてパートナーに当たりたくなる
- 同じことをぐるぐると考えてしまう
- 大切なのはわかっているのに、眠れない
- 子どもをもつ人の話に、心がざわつく
男性に多いサイン
- 費用がかさむことへの経済的な不安が強い
- パートナーの感情の波についていけない
- 排卵日のプレッシャーで気持ちが張りつめる
- 自分に原因がある気がして自信を失う
- 家族・親戚の言葉の一つ一つが煩わしい
- 疲れやプレッシャーで、心身に不調が出る
当てはまる項目が続くとき、我慢し続ける必要はありません。眠れない日が2週間以上続く、涙が出て気力がわかない、仕事や家事に支障が出ている——そうしたときは、ひとりで抱えずご相談ください。強い落ち込みや「消えてしまいたい」という気持ちがあるときは、どうか早めに、専門家やお住まいの地域の相談窓口に頼ってください。あなたの安全がいちばん大切です。
The dilemma
「薬に頼りたくない」
という気持ち
妊活・不妊治療中のメンタル不調は、一般的なお薬での治療が使いにくい、という難しさがあります。多くの方が、次のような不安を抱えています。
子どもへの影響が心配
お薬を飲んだことがなく、卵子や精子、妊娠への影響が心配で使うのが怖い。
減薬・断薬のつらさ
以前に減薬・断薬をした際、離脱症状や中止後症状の不調を経験し、これ以上増やしたくない。
今の薬を減らしたい
現在服薬しているが調子が優れず、減薬にも踏み出せない。
お伝えしたいこと
ストレスを完璧にゼロにすることは、誰にもできません。むしろ「自分を責め続けること」そのものが、日々のつらさを大きくしてしまいます。息抜きに罪悪感を抱きすぎる必要はありません。妊娠・妊娠を希望する時期の抗うつ薬の使い方は、影響が議論されているテーマでもあり、自己判断せず不妊治療の主治医とご相談ください。当院は、こうした「薬に頼りたくない」という気持ちに寄り添う選択肢をご用意しています。
Our approach
治療の選択肢と
TMSの位置づけ
気分の落ち込みに対する治療にはいくつかの選択肢があり、それぞれに特徴と気をつけたい点があります。どれが合うかは、状態を診たうえでご提案します。
| 治療 | 特徴 | 妊活・妊娠との関係で気になる点 |
|---|---|---|
| 薬物療法 (抗うつ薬など) | 気分の症状に広く用いられます。 | 吐き気・眠気などの副作用があり、妊娠中・妊娠希望時は影響が議論されるため、主治医との相談が必要です。 |
| 電気けいれん療法 (ECT) | 主に重症のうつ状態が対象で、麻酔下で行います。 | 記憶など認知面への影響が課題とされます。 |
| TMS治療 (経頭蓋磁気刺激) | 磁気で脳を刺激する、薬を使わない治療。副作用は比較的少ないとされますが、個人差があります。 | 妊娠中は当院では行いません(後述)。妊娠を希望する時期の選択肢の一つです。 |
| 精神療法 (カウンセリング・CBT等) | 対話や考え方・行動面から取り組みます。 | 薬を使わずに取り組め、他の治療と併用もできます。 |
効果や適応、副作用には個人差があります。上記は一般的な説明で、実際の治療方針は診察のうえで決定します。
カウンセリング
自分を責める考え方のクセや不安の悪循環、グリーフ(喪失)のケアを、対話のなかでほどいていきます。
漢方・睡眠のケア
自律神経の乱れや眠れなさには、漢方や薬に頼らない睡眠の認知行動療法(CBT-I)で、身体の土台から整えます。
TMS治療
気分の落ち込みが強いときの、薬を使わない磁気刺激という選択肢です。適応は診察のうえで判断します。
About TMS
脳の磁気治療
TMS治療とは?
TMS治療は、日本語で経頭蓋磁気刺激と呼ばれ、磁気によって身体を傷つけることなく脳の特定部位を刺激し、はたらきを整える治療です。もともと脳神経領域の検査やリハビリで使われてきた技術で、日本では2019年に、うつ病に対するTMS治療が保険診療として認められています(当院の妊活うつへのTMSは後述の自由診療です)。
Figure 01
うつ状態の脳ネットワークと、TMSのはたらき
うつ状態では、内省に関わるDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)が過剰にはたらき、実行機能に関わるCEN(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)が低下しやすいと考えられています。TMSは、このネットワークのバランスの調整に働きかけます。仕組みには未解明の部分もあります。
Important
妊娠したら、
TMS治療はどうなる?
妊娠中は行いません。妊娠判明の時点で中断します。
妊娠中のTMS治療は、日本精神神経学会のガイドラインでは認められていません。一部の国では行われていますが症例がまだ少なく、安全に行えるかは議論されている段階です。当院ではガイドラインに従い、妊娠反応が出た方については、TMS治療を出産後まで中断します。
出産後、授乳期の不調や産後うつに対して、薬に頼らない選択肢としてTMS治療を行うことは可能です。妊娠を希望する時期に気分の落ち込みが強い場合の選択肢として、ご検討いただけます。
About results
効果の考え方
TMS治療は個人差が大きい治療で、効果を約束するものではありません。1回で効果が出ることは少なく、脳の調整が進む10回程度から変化を実感される方が多いとされます。目安として、まず10〜20回を行い、その後は間隔を伸ばしながら10回程度のフォローアップをおすすめしています(状態により異なります)。
来院後の流れ
来院後は心理検査を行い、診察で丁寧にお話をうかがったうえで、TMSが合うかどうかを判断します。体質や症状により、刺激の内容を調整したり、別の選択肢をご案内したりすることがあります。
Pricing
TMS治療の費用(神田・横浜 共通)
当院のTMS治療は自由診療(自費・保険適用外)です。料金は神田・横浜の両院とも同額で、続けやすい料金設定にしています。
初回施術は無料
| 内容 | 回数 | 料金(税込) | 1回あたり |
|---|---|---|---|
| 回数券(10回) | 10回 | 49,500円 | 4,950円/回 |
| 単回(2回目以降) | 1回 | 6,600円 | — |
| 初回相談料 | — | 11,000円 | 初回施術は無料 |
※ すべて自由診療(自費)料金・税込です。診断書・薬代等は別途。最新の料金は各院にお問い合わせください。
FAQ
よくある質問
Q.妊活うつは、受診したほうがいいですか?
Q.妊活中でも薬を使わない治療はありますか?
Q.TMS治療は妊活うつに効果がありますか?
Q.TMS治療は妊娠中でも受けられますか?
Q.TMS治療は何回くらい必要ですか?
Q.TMS治療に副作用はありますか?
Q.予約方法・診療時間・アクセスを教えてください。
Supervised by
この記事の監修者
田中 伸明(たなか のぶあき)
医療法人社団ベスリ会 総院長/専門:心療内科・神経内科・睡眠障害内科
「こころ・脳・身体」の観点から状態を分解し、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。
働く人の心の診療実績
TMS治療(薬に頼らないうつ治療)
著書・監修書籍
メディア出演・掲載・講演
プロフィール:besli.jp/staff.html / メディア:besli.jp/for-press-media.html
Reservation
「つらい」を、
そのままにしないでください。
まずは心理検査と診察で、今の状態を一緒に整理します。初回施術は無料です。どの治療が合うかは、診察のうえでご提案します。
ベスリクリニック東京(神田)
ベスリTMS横浜醫院
本ページは情報提供を目的としており、診断・治療方針は個々の状態により異なります。TMS治療は個人差が大きく、効果を約束するものではありません。妊活うつに対するTMS治療は自由診療(自費・保険適用外)です。妊娠中はTMS治療を行いません。
監修:田中 伸明(医療法人社団ベスリ会 総院長)