TMSクリニックの選び方

How to choose

TMS治療クリニックの選び方
受診前に確認したい5つのポイント

自費で受けるTMS治療(経頭蓋磁気刺激)は、費用も、予約の取りやすさも、治療の進め方も医療機関ごとに異なります。受診前にご自身で確認できる5つの項目をまとめました。

Basics

前提:保険診療と自費診療の違い

日本では2019年6月に、うつ病に対するrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法が保険適用となりました。日本精神神経学会の案内によれば、対象は抗うつ薬による薬物療法で効果がみられない成人のうつ病で、1日約40分、週5日、3〜6週間の治療を行う形が示されています。

この条件に当てはまらない場合や、通院で受けたい場合は自費診療になります。保険診療では対象が治療抵抗性の中等度以上に限られ、期間や回数にも規定があるため、実質的に入院が前提になりやすいという事情もあります。自費診療では費用も治療の進め方も各医療機関が独自に設定できるため、公的な基準で横並びに比べることができません。だからこそ、受ける側が確認する項目を持っておくと選びやすくなります。

Figure 01

保険診療と自費診療で、確認するポイントが変わります

TMS治療を検討 まず区分を確認 保険診療 うつ病・条件あり 自費診療 各院が独自に設定 ・適応の条件に当てはまるか ・入院で受けられるか ・実施施設か ・明朗会計か ・予約はとりやすいか ・経験数と学術的な背景 ・個別に合わせた治療か ・かかりつけ医との連携

Checklist

確認したい5つのポイント

1

明朗会計か

自費診療は料金設定が各医療機関に委ねられます。1回あたりの金額だけでなく、初回相談料や診察料が別かどうか、回数券の条件、途中でやめた場合の扱いまで、契約の前に分かることが大切です。料金がウェブサイト上で公開されているかどうかも手がかりになります。

当院の場合:料金はすべて公開しています。初回のTMS施術は無料です。続ける場合は都度払い6,600円/回、10回券なら49,500円で1回あたり4,950円(いずれも税込)。治療費のローンは組みません。不要な追加や勧誘も行いません。
2

予約はとりやすいか

TMSはある程度まとまった回数を続けて受ける治療です。開始からしばらくは通う回数が多くなるため、予約が取れないと治療そのものが続きません。診療時間が生活に合うか、予約の変更やキャンセルができるか、通いやすい場所かを確認します。

当院の場合:専用のセンターに機器を複数そろえ、平日は夜20時台まで、土日も診療しています。予約・変更・キャンセルはWebから行えます。空きがある場合は、当日1時間前までWebでご予約いただけます。神田院は東京駅から一駅の神田駅から徒歩1分、横浜院は桜木町駅から徒歩1分です。
※ 平日夜・土曜は混み合うため、初診当日に治療を行えない場合があります。
3

経験数と学術的な背景があるか

うつ病の診療経験が豊富でも、TMSについては経験が浅いことがあります。TMSに関する研修の修了、専門的なコースの受講、これまでの症例数など、確認できる形の裏づけがあるかを見ておきます。

当院の場合:2017年からTMS治療を実施し、これまでに5,000症例以上を行ってきました。ハーバード大学のTMSコースを修了した医師が監修し、精神科・神経内科の医師、臨床工学技士と協同して治療にあたっています。
ハーバード大学TMSコースの修了証
ハーバード大学TMSコースの修了証
4

個別に合わせた治療ができるか

TMSには複数の刺激方法があります。従来の10Hz rTMSは1回およそ37.5分、iTBS(シータバースト刺激)は3分程度です。治療抵抗性うつ病を対象とした2018年の無作為化非劣性試験(THREE-D)では、両者の治療成績に差がないと報告されています。どの方法を、どんな理由で選ぶのかを説明してもらえるかが確認点です。

当院の場合:θバースト(iTBS)とrTMSの両方をご用意し、頭のサイズを測って刺激するターゲット部位と強さを一人ひとり設定します。効果判定は自記式の質問票に偏りがちなため、QEEG(脳波検査)を用いて、刺激する位置と刺激方法を脳波の所見から検討し、治療の前後でも脳の状態を確認します。目的に応じてトライアル・スタンダード・睡眠の3コースをご用意し、1日に複数回照射する短期集中(aTMS)や、通院頻度の調整もご相談いただけます。刺激の痛みがつらい場合は強さを調整します。
QEEG(脳波検査)による治療前後の比較
QEEG(脳波検査)による治療前後の比較の一例
※ QEEGは当院が採用している進め方であり、QEEGを用いることで治療効果が確定するものではありません。効果のあらわれ方には個人差があり、掲載した画像と同様の結果を保証するものではありません。
【NEEDS_REFERENCE: 掲載画像の測定条件・対象・時期、および治療前後の画像掲載に必要な費用・主なリスク・副作用の記載/院内および医療広告確認】
5

かかりつけ医と連携ができるか

すでに精神科・心療内科に通院し、薬物療法や精神療法を受けている場合、主治医の治療を続けたままTMSを受けられるかは重要な確認点です。薬の調整をどちらの医師が行うかも、あらかじめ聞いておくと安心です。

当院の場合:かかりつけの主治医による薬物療法・治療方針はそのままに、連携しながらTMS治療を行うことができます。休職に必要な診断書の作成から復職、産業医や企業とのやり取りまで対応しており、カウンセリングや生活習慣の見直しと組み合わせることもできます。
Figure 02

受診前チェックリスト(5項目)

1 明朗会計か 2 予約はとりやすいか 3 経験数と学術的な 背景があるか 4 個別に合わせた 治療ができるか 5 かかりつけ医と連携ができるか

4番は、刺激方法や効果判定をどのような根拠で決めるかという項目です。医療機関によって考え方が分かれやすい部分です。

Our answers

当院(ベスリ 神田・横浜)の場合

確認ポイント当院の場合
1. 明朗会計初回相談料11,000円(税込・初回施術は無料)、2回目以降1回6,600円(税込)、10回券49,500円(税込/1回あたり4,950円)。神田・横浜とも同額。診断書・薬代は別途。治療費のローンは組みません。
2. 予約神田駅・桜木町駅から各徒歩1分。平日は夜20時台まで、土日も診療。予約・変更・キャンセルはWebから。空きがあれば当日1時間前まで予約可。
3. 経験数と背景2017年から実施、5,000症例以上。ハーバード大学TMSコース修了医師が監修。
4. 個別化θバースト(iTBS)とrTMSの両方。位置と強さを一人ひとり設定し、QEEG(脳波検査)を刺激部位の決定・刺激方法の選択・治療前後の比較に使用。3コースと短期集中(aTMS)に対応。
5. 連携主治医の薬物療法・治療方針はそのままに連携。休職の診断書から復職、産業医・企業との連携まで対応。

※ 料金は自由診療(自費)の税込表示です。最新の料金・診療時間は各院の公式ページでご確認ください。

FAQ

よくある質問

Q.TMS治療に保険は使えますか?
うつ病に対するrTMS療法は2019年6月に保険適用となりましたが、対象は抗うつ薬による治療で効果がみられない成人のうつ病で、実施施設や治療の形にも条件があります。条件に当てはまらない場合や通院で受けたい場合は自費診療となります。当院のTMS治療は自費診療です。
Q.うつ病以外でも受けられますか?
うつ病以外の症状に対するTMSは、国内で承認された適応の範囲外です。診察のうえで、TMSが選択肢になるか、他の方法が適切かをご説明します。
Q.費用はいくらかかりますか?
初回相談料11,000円(税込・初回施術は無料)、2回目以降は1回6,600円(税込)、10回券は49,500円(税込/1回あたり4,950円)で、神田・横浜とも同額です。診断書や薬の費用は別途かかります。最新の金額は各院の公式ページでご確認ください。
Q.どのくらいの頻度で、何回くらい通いますか?
必要な回数や頻度は症状や経過によって異なります。開始からしばらくは通う回数が多くなるのが一般的です。具体的な見通しは、初診時の診察で状態を確認したうえでご説明します。
Q.副作用や、受けられない条件はありますか?
刺激部位の違和感や頭痛などが生じることがあります。最も重大とされるのはけいれんの誘発ですが、国際的な専門家ガイドライン(2021年)では頻度は非常に低いとされています。心臓ペースメーカーをお使いの方、刺激部位の近くに体内金属がある方、妊娠中の方など、受けられない条件がありますので、初診時に問診で確認します。
Q.かかりつけの病院に通いながら受けられますか?
受けられます。薬物療法や治療方針は主治医の先生のまま、連携しながらTMS治療を行うことができます。
Q.どちらの院で受けられますか?
東京(神田)と横浜の両院で受けられます。診療時間は院ごとに異なりますので、下のご予約・アクセス欄をご確認ください。

Supervised by

この記事の監修者

監修者 田中 伸明 総院長

田中 伸明(たなか のぶあき)

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 総院長/専門:心療内科・神経内科・睡眠障害内科

「こころ・脳・身体」の観点から状態を分解し、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。

17,000+

働く人の心の診療実績

5,000+

TMS治療

約20冊

著書・監修書籍

20件+

メディア出演・掲載・講演

実績数【NEEDS_REFERENCE: 集計対象・集計時点・分母/院内確認】。プロフィール:besli.jp/staff.html / メディア:besli.jp/for-press-media.html

Reservation

ご予約・アクセス

まずは診察で、いまの状態とTMSが選択肢になるかを一緒に確認します。

ベスリクリニック東京(神田)

住所東京都千代田区神田鍛冶町3-2 サンミビル8F
電話03-5295-7555
アクセスJR山手線・東京メトロ銀座線 神田駅から徒歩1分
月〜金11:00–14:30/16:00–20:30(受付19:30まで)
10:00–18:30(最終受付17:30)
10:00–16:00(受付15:00/学会等で休診の場合あり)

ベスリTMS横浜醫院

住所神奈川県横浜市中区桜木町1-101-1 クロスゲート1F
電話045-232-4583
アクセスJR京浜東北線・横浜市営地下鉄ブルーライン 桜木町駅から徒歩1分
月火木金土10:30–14:30/16:00–20:00(完全予約制)
10:30–16:30(完全予約制)
休診

本ページは情報提供を目的としており、特定の医療機関を推奨または比較評価するものではありません。診断や治療方針は個々の状態により異なります。TMS治療の効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。掲載している料金・診療時間は変更される場合がありますので、受診前に各院の公式ページでご確認ください。
参考:日本精神神経学会「反復経頭蓋磁気刺激装置適正使用指針」/Blumberger DM, et al. Lancet. 2018;391:1683-1692./Rossi S, et al. Clin Neurophysiol. 2021;132(1):269-306.
監修:田中 伸明(医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 総院長)