脳疲労・決断疲れ

夕方、メールの返信ひとつに
時間がかかる。

判断を重ねた、脳の疲れ。夕方になると頭が働かない、休んでも戻らないときには、TMS治療による脳ケアの選択肢があります。

スマートフォンを手にしている人
夕方、返信ひとつに時間がかかる判断を減らして、脳を休ませる決断を減らす工夫
休んでも疲れが抜けず、眠りも浅い睡眠と生活リズムを整える睡眠CBT-I・生活リズム
落ち込みや意欲の低下が2週間以上続く薬とは違う方法で、脳に働きかけるTMS治療
神田・桜木町平日夜・土日も診療薬を使わない治療 TMS治療

治療するか決める前に、相談できます

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神田・桜木町/平日夜・土日も診療

こんなこと、ありませんか?

  • 集中しようとしても、すぐ気が散る→ 脳の疲れが背景にあることも
  • 理由もなく、焦りやイライラが出る→ 疲れがたまると出やすい症状です
  • タスクが残っているのに、気づくとスマホを見ている→ 決める力が落ちているサインのことも
  • 夕方になると、頭がぼーっと重い→ 睡眠も見直しの対象です
  • 決断を迫られているようで、イライラ→ 前頭前野が疲れると感情的になりやすくなります

決断疲れとは?

判断を重ねるほど、決める力が落ちる状態です

脳疲労のサイン病名ではなく通称
夕方に出やすい朝より、判断が重くなる
うつ状態のことも長引くときは別の原因
続いたら相談の目安2週間以上

決断疲れを詳しく読む ↓

いまの状態、
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あてはまった項目/ 7

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あてはまるのは、まだ少なめです。重い判断を午前に寄せるなど、判断を減らす工夫を試してください。

いくつかあてはまります。睡眠を見直し、夕方の判断を減らしても戻らないときは、診察で相談できます。

多くあてはまります。2週間以上続くときは、診察で状態を確かめ、TMS治療が合うか相談できます。

脳の疲れが続くとき、診察で状態を確かめられます

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薬を使わない治療

脳の疲れに、薬とは違う
アプローチ「TMS治療」

診察室で話を聞く女性の医師
TMS治療とは頭に当てたコイルの磁気で、脳の特定の部位を刺激します。薬を使わず、通院で行います。
対象診察で、うつ状態や脳の疲れの強さを確かめ、TMSが合うかを判断します。18歳以上が対象です。
通院1回で効果が出ることは少なく、複数回の通院が必要です。平日夜・土日も診療。
費用(自由診療・税込)初回施術は無料。TMS治療は1回6,600円、10回で49,500円。初回相談料は11,000円です。

受診の流れ

1診察状態を
うかがう
2整理疲れか、うつ状態か確かめる
3方針TMSが合うか
相談する
4通院回数を
重ねる

決める前に、
考えを整える場所

守秘義務のある場で、優先順位を整理します

カウンセリングで話をする様子
カウンセリング「決めきれない」「同じことを考え続ける」という相談もお受けしています。

TMS治療が合うか、診察で確かめられます

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神田・桜木町/平日夜・土日も診療/完全予約制

田中遥 医師
監修田中 遥医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 院長専門:心療内科/睡眠障害内科
17,000人超働く人の心の診療実績
5,000件以上TMS治療の症例数(2021年時点)
約20冊著書・監修書籍
20件以上メディア出演・掲載・講演

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公開日:2023年10月1日|最終更新日:2026年11月6日

ベスリクリニックのカウンセリング

決める力を、
不調に奪われないために。

まずは診察で、いまの状態を整理します。
TMS治療を受けるかどうかは、そのうえで決められます。

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神田・桜木町/平日夜・土日も診療/完全予約制

詳しく知りたい方へ

決断疲れ(脳疲労)とは?
原因・解消法とTMS治療

田中遥 医師
監修:田中 遥 ベスリクリニック 院長/心療内科・睡眠障害内科

決断疲れとは

決断疲れ(decision fatigue)は、判断や選択を重ねるうちに、決める力が落ちていく状態を指す言葉です。病名ではありません。

朝は迷わず決められたことが、夕方になると決められない。メールの返信を書いては消す。メニューを前に、いつまでもページをめくっている。外来でうかがう話は、こうした小さな場面から始まります。

決断疲れを防ぐために、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグが毎日同じ服を着ていたという話は有名です。服を選ぶ判断をひとつ減らし、大事な判断に力を残すため、と伝えられています。

研究には議論もあります。「判断を重ねると決める力が落ちる」という考えは心理学で広まりましたが、同じ結果が再現されなかった報告もあります。このページでは、実感として疲れを覚える人が多く、工夫で楽になる人もいる状態として扱います。

決断疲れが話題になる場面は、仕事に限りません。育児中の家庭で、夕食のメニューが決まらない。引っ越しの手続きで、どれも選べなくなる。判断の量が増えた時期には、似た疲れ方をする人が多くいます。

ここで押さえておきたいのは、「決められない」ことと「怠けている」ことは別だという点です。疲れた頭は、決めるという手間そのものを避けようとします。意志の弱さとは関係がありません。

このページでは、判断の積み重ねで起きる脳の疲れを「脳疲労」と呼びます。

決断疲れの特徴・症状

決断疲れは、判断そのものよりも「ふだんなら気にならないことが重くなる」形で出ます。

サインよくある場面(例)
集中が続かない資料を読んでいるのに、気づくと別のことを考えている
理由のない焦り・イライラ同僚の何気ない一言に、必要以上に引っかかる
億劫でやる気が出ない着手するだけの小さな作業が、なかなか始められない
頭がぼーっと重い鉛が入ったようで、考えがまとまらない
スマホに逃げるタスクが残っているのに、気づくと画面を見ている

夕方から夜に集中して出るなら、決断疲れが関係していることがあります。朝から続く場合は、睡眠不足やうつ状態など、別の原因も考えます。

例)会議のあと、席に戻っても何も手につかない。昼食の店を選ぶのに5分かかる。帰宅後は、ソファから動けない。

時間帯出やすい様子
午前判断が早く、集中できる
午後小さな迷いが増えてくる
夕方返信や選択に、時間がかかる
夜考えごとが止まらず、眠りが浅い

チェックに使うときの注意

あてはまる項目が多くても、診断にはなりません。多さよりも、いつから、どのくらい続いているかが大切です。

決断疲れの原因:なぜ夕方に判断が重くなるのか

人は一日のうちに、大小たくさんの判断をしています。数千回という説明もありますが、数え方によって変わるため、正確な回数は分かっていません。

  • 大きな判断 転職、高額な買い物、組織の方針を決める
  • 小さな判断 着る服、昼食、SNSをいつ返信するか

回数が多いほど、また一つひとつが重いほど、頭の負担は増えます。次の条件が重なると、夕方に限界が来やすくなります。

  • 睡眠が足りない
  • カフェインや間食で乗り切っている
  • 通知で作業が何度も途切れる
  • 「決める役」が自分に集まっている

判断力が落ちると、冷静に比べる余裕がなくなります。必要のない物を買う。感情のまま返信する。「もうどれでもいい」と投げる。疲れた状態での決定が増え、あとで後悔することもあります。

判断の負担を左右するもの負担が増える例
選択肢の多さ数十種類のメニューや商品から選ぶ
責任の重さ結果が自分に返ってくる判断
中断作業の途中で、通知が何度も入る
感情気まずい相手への返信を決める

選択肢が多すぎると選べなくなる、という報告もあります(結果は研究によって一定ではありません)。選択肢が絞られているだけで、頭が軽くなる場面は日常にもあります。

夕方に起きやすい悪循環

夕方に判断が重くなる。気晴らしにスマホを見る。寝る時刻が遅くなり、眠りが浅くなる。翌日は、午前から判断が重い。この流れに入ると、疲れが翌日に持ち越されます。原因をひとつに絞るより、どこで流れを切るかを考えるほうが現実的です。

決断疲れは病気?診断は?

「決断疲れ」という診断名はありません。医学的な診断は、うつ病・適応障害・不眠症など、別の名前で行われることがあります。

外来では、決断疲れだと思っていたらうつ状態だった、という方が珍しくありません。次にあてはまるときは、決断疲れで片づけず、相談をおすすめします。

  • 気分の落ち込みや興味の低下が、2週間以上ほぼ毎日続く
  • 朝がいちばん重い
  • 眠れない、早く目が覚める日が続く
  • 食欲が大きく変わった
  • 休んでも戻らない

診断は、問診と診察をもとに医師が行います。「病気かどうか分からない」段階の受診で構いません。

外来では、まず次の点をうかがいます。

  1. 眠れているか、途中で目が覚めるか
  2. 食欲や体重の変化
  3. 気分の波と、その時間帯
  4. 仕事や家事への影響
  5. お酒の量の変化

疲れの原因が、重なっていることも多くあります。睡眠不足、更年期の変化、体の病気が関わる場合もあるため、必要に応じて検査を行うことがあります。

決断疲れと、うつ・適応障害の違い

見分けの目安です。重なることも多く、自己判断は難しい部分です。

観点決断疲れうつ状態
強く出る時間夕方〜夜朝がいちばん重いことが多い
休んだあと休日や睡眠で戻りやすい休んでも戻りにくい
楽しみ好きなことは楽しめる好きだったことも楽しめない
続く期間忙しい時期に波がある2週間以上、ほぼ毎日
考え方面倒、決められない自分を責める、先に希望が持てない

適応障害は、きっかけ(異動、資金繰り、人間関係など)がはっきりしていて、そこから離れると軽くなる状態です。決断疲れとは別の診断ですが、同時に起きることもあります。

例)休日にゆっくり寝て、月曜の朝が少し楽になる。この場合は、疲れが主な原因である可能性が高めです。休日も気持ちが沈んだままなら、うつ状態も考えます。

診察では、期間・時間帯・楽しみの有無を丁寧にうかがい、どちらに近いかを整理します。

決断疲れと「決められない性格」の違い

「自分は昔から決められない」という方もいます。決断疲れとは、続き方が違います。

観点決断疲れもともとの傾向
いつから最近、忙しくなってから子どものころから
時間帯夕方〜夜に強い一日を通して
休んだあと休むと戻る休んでも変わらない
ふだんの判断調子のよい日は決められる調子のよい日も迷う

昔から続く場合は、不安の強さや、発達の特性が関わることがあります。決断疲れの工夫だけで楽にならないときは、診察でその点も一緒に確認します。

決断疲れか、うつ状態か。診察で確かめられます。

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自由診療です。TMS治療が合うかは、診察で確認します

決断疲れの状態で決めるリスク

疲れた頭は、考える手間を省く方向に進みます。先送りするか、勢いで決めるか、どちらかに偏ります。

場面避けたいこと代わりに
契約・人事夜遅くの即決可能なら翌朝まで置く
買い物疲れた夕方のまとめ買い買う物は朝に決める
返信感情が残る夜の長文下書きのまま寝かせる

重要な判断は、疲れていない午前に。夜に大事な商談が入る日は、直前に10分ほど外を歩く、人と話さない時間をつくるなど、頭を切り替える間を挟んでください。

判断力が落ちた状態では、次のことが起きやすくなります。

  • 比べる手間を省いて、最初に出た案に決める
  • 決めること自体を、後回しにする
  • 「どれでもいい」と、人に丸投げする
  • 衝動買いや、感情的な返信をしてしまう

どれも、疲れた頭が楽をしようとして起きる動きです。気づけたら、いったん決めずに置くのが最も確実な対処です。

決断疲れと買い物:疲れた頭が選びやすいもの

判断に疲れた頭は、手間のかからない選択に流れます。選択肢が多いほど、最後の「追加するかどうか」の判断が雑になる、という指摘があります(研究結果は一定ではありません)。

例)車や家電を選ぶとき、色や型を何度も決めたあとにオプションを勧められる。レジの前に並んだお菓子に、つい手が伸びる。

場面疲れた頭の動き対策
大きな買い物「全部おまかせ」で高いほうを選ぶ比較は別の日に分ける
スーパーレジ前で、追加の物を買う夕方と空腹を避け、リストで買う
ネット通販夜の勢いで、購入を押すカートに入れて、一晩置く

決断疲れで仕事が疲れる:誰に多い?

判断が日常の中心にある立場に多く出ます。経営者、管理職、人事、医療・介護の現場、フリーランス。育児や介護の最中の方も、小さな判断が一日中途切れません。

国の調査(厚生労働省「労働安全衛生調査」)では、仕事や職業生活で強いストレスを感じている労働者は約8割です。

20人中、およそ16人強いストレスを感じる感じない
図:働く人の約8割が仕事で強いストレスを感じている(厚生労働省の調査より。約8割を20人中16人で表したイメージ)

決断疲れは、こうしたストレス全体の中で起きます。判断を減らす工夫と同じくらい、睡眠と休息を見直すことが大切です。

立場判断が重くなる場面
経営者採用・資金・撤退など、結果が会社に響く判断
管理職部下への指示と評価、上と下の板挟み
医療・介護急な対応が、一日中途切れず続く
フリーランス案件も段取りも、すべて自分で決める
育児・介護中食事、予定、段取りが次々に来る

経営者や管理職は、判断を委ねにくい立場でもあります。「自分が決めたほうが早い」が重なると、決める役が自分に集まっていきます。

決断疲れの予防:決断の数を減らす

基本は、決める回数を減らして、大事な判断に力を残すことです。

工夫やり方(例)
朝に予定を決める一日のはじめに、やることを3つまで書く
物を減らす作業中に視界に入る物を片づける
ルーティン化毎日の作業は、時間と順番を固定する
食事を決める曜日ごとの献立、または宅配キットを使う
通知を切るチャットは「見る時間」を決める
一つに集中するキッチンタイマーが鳴るまで、画面は一つだけ
任せる決める権限を、渡せる範囲で渡す

全部やる必要はありません。二つ試して、続いたものだけ残してください。

例)毎朝、仕事を始める前に3分だけ使い、今日決めることと、決める順番を紙に書きます。夕方に残るのは、書いたことを実行する作業だけになります。

全部を一度に変えようとすると、変えること自体が判断の山になります。変える工夫は、一つからで構いません。

続けるためのコツ

  • 見える場所に、紙に書いて貼る
  • スマホのリマインダーに入れる
  • 家族や同僚に、やっていることを伝えておく
  • できなかった日があっても、やめない

一日の中で、判断のキレはどう動く?

同じ八時間働いても、判断を重ねた日と減らした日では、夕方の落ち方が違います。

判断を減らした日判断を重ねた日高低朝昼前午後夕方夜重い判断は午前に返信ひとつが重い
図:一日の判断のキレの変化(イメージ)。判断を減らした日は、夕方も保たれやすい

ポイントは午前の山を守ることです。重い判断を午前へ寄せるだけで、夕方に残る判断が減ります。

図の二本の線は、同じ人の別の日を比べたイメージで、実測値ではありません。使い方は三つです。

  • 午前に、重い判断を集める
  • 昼休みは、判断のいらない時間にする
  • 夕方は、実行と片づけにあてる

決断疲れの解消法① マインドフルネス瞑想

呼吸や体の感覚に注意を向け続ける練習です。ストレスの緩和や集中の目的で、企業の研修にも取り入れられています。

考えごとが止まらないとき、脳の「デフォルトモードネットワーク(DMN)」が働きすぎているという考え方があります。DMNは、ぼんやりしているときに働く脳の回路です。瞑想で、その働きが落ち着くという報告があります。

  1. 椅子に座り、背すじを伸ばす
  2. 目を閉じ、鼻から出入りする息に注意を向ける
  3. ほかのことを考えたら、気づいて呼吸に戻る
  4. 最初は3分で十分。毎日同じ時間に行う

やり方の動画も多く公開されています。続けにくい、かえって落ち着かない、という場合は無理をしないでください。

DMNは「何もしていないとき」に働く回路なので、考えごとが止まらない夜にも働きやすいと説明されます。ただし、瞑想の効果の大きさや仕組みは、研究によって結果にばらつきがあります。

例)歯みがきの間だけ、泡の感触と音に注意を向ける。電車を待つ間、足の裏の感覚を数える。机に向かう前の一分でもかまいません。

決断疲れの解消法② 睡眠と休息の見直し

判断力は睡眠に左右されます。決断疲れで夜も頭が回り、眠りが浅くなり、翌日さらに判断が重くなる。この流れに入りやすくなります。

こんなときやること
布団で考えが止まらない一度布団を出て、暗めの部屋で過ごす
夜中に目が覚める時計を見ない
寝る直前までスマホを見る就寝1時間前に通知を切る
カフェインで乗り切っている午後にとる量と時間を決める

2週間ほど試しても眠れないときは、不眠症の治療が選択肢になります。当院では、睡眠薬に頼らない睡眠の認知行動療法(CBT-I)も行っています。

見直す前に、1週間だけ記録をつけると、自分の傾向が見えてきます。

  1. 寝た時刻と起きた時刻
  2. 夜中に目が覚めた回数
  3. 日中の眠気(0〜10で)
  4. 最後にカフェインをとった時刻

記録があると、診察でも相談しやすくなります。メモ書きで構いません。

夜に大事な決断が控えているとき

夜に商談や面談が入る日は、午前中の判断をなるべく軽くしておくのが基本です。それでも避けられないときは、次の順で整えます。

  1. 直前に15分、人と話さない時間をつくる
  2. 軽く食べて、水分をとる
  3. 決める内容を、候補二つまでに絞って臨む
  4. 重要でない連絡は、終わるまで切る

決めきれなければ、「持ち帰って、明朝お返しします」と伝えるのも、立派な判断です。疲れた状態で決めた結論は、翌朝に見直すと違って見えることがあります。

脳疲労とTMS治療:薬とは違う選択肢

TMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)は、頭に当てたコイルから出る磁気で、脳の特定の部位を刺激する治療です。薬を使わず、通院で行います。

決断疲れは、判断を重ねた脳の疲れ(脳疲労)のサインと考えられます。休息や生活の工夫で戻ることが多い一方、落ち込みや意欲の低下、不眠が続くときは、うつ状態が背景にあることがあります。そのときに検討できる治療のひとつがTMSです。

どんな方が検討するのか

  • 薬を試したが、十分な効果が得られなかった
  • 薬の眠気やぼんやり感で、仕事や勉強に差し支える
  • 薬以外の方法も知ったうえで、選びたい

どれも、診察で状態を確かめたうえで決めます。

なぜ、脳に働きかけるのか

うつ状態では、脳の「デフォルトモードネットワーク(DMN)」の働きに変化があり、TMSでその活動が変わると報告されています(Liston ら、2014)。DMNは、ぼんやりしているときに働く回路で、考えごとが止まらない状態にかかわると考えられています。ただし、仕組みの全体像はまだ研究が続いています。

自由診療と対象

当院のTMS治療は自由診療(自費診療)で、18歳以上が対象です。日本では2019年から、薬で十分な効果が得られなかった成人の中等症以上のうつ病に、保険適用のTMSもあります。どちらが合うかも含めて、診察でご説明します。費用は「当院のTMS治療:流れと費用」にまとめています。

リスクと注意

  • 頭皮の痛み、顔面の不快感、頭痛、首や肩のこり
  • まれに、けいれん発作
  • ペースメーカーや頭部の金属がある方は、受けられないことがあります

「薬より安全」「副作用がない」とは言えません。仕組みが違うため、リスクの種類が違う、というのが正確な説明です。効果には個人差があります。

通院の回数

1回で効果が出ることは少なく、複数回の通院が必要です。回数と間隔は、診察で状態と生活に合わせて決めます。当院は平日夜・土日も診療しています。

脳の疲れが続くとき、TMS治療が合うかを診察で確かめられます。

TMS治療の初診を予約する →

TMS治療が合うかは、診察で確認します

決断疲れは何科?受診の目安

気分の落ち込み、不眠、不安は、心療内科・精神科が相談先です。動悸や胃の痛みが初めて出たときは、先に内科で体の病気がないか確かめると安心です。

死にたい・消えたい気持ちがある?はい今日のうちに医療機関・相談窓口へいいえ落ち込みや不眠が2週間以上続く、または仕事に支障が出ている?はい心療内科・精神科で相談いいえ休息・睡眠・判断を減らす工夫で戻る?はいセルフケアを続ける。続かなければ相談いいえ心療内科・精神科で相談
図:受診の目安(はい/いいえで上から順に)

受診のとき、次の3つを話せると、診察が進みやすくなります。

  1. いつから、どの時間帯に出るか
  2. 睡眠の状態
  3. 仕事や生活で変わったこと

うまく話せなくても大丈夫です。メモを見せていただいても構いません。

すぐに相談してほしいとき「消えてしまいたい」「死にたい」と感じる、眠れない日が続いて仕事に行けない、お酒の量が増えて止められない。こうしたときは、期間に関係なく、その日のうちに医療機関や相談窓口へ連絡してください。夜間や休日は、厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」があります(番号は厚生労働省「まもろうよ こころ」で確認できます)。

2週間以上続くときは、早めに診察で状態を確かめてください。

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当院のTMS治療:流れと費用

ベスリクリニックは、働く人のこころと睡眠を診る心療内科です。外来では、いまの状態を3つに分けてうかがいます。

観点外来でうかがうこと
環境仕事の判断量、相談できる人、働き方
身体睡眠、疲れ、自律神経の乱れ
認知「全部自分で決めなければ」と考えやすい場面

そのうえで、状態に合わせて治療を組み合わせます。

治療こんな方に
カウンセリング考えがまとまらない、同じことを考え続けてしまう
漢方治療疲れ、不眠、頭の重さ。西洋薬が合わなかった方にも
睡眠の認知行動療法睡眠薬に頼らず、眠る力を取り戻したい
TMS治療薬以外の方法を知りたい。診察でTMSが合うと判断された(自由診療)
心のお薬症状が強いとき。必要最小限で、減薬も見据えて使う

どの治療が合うかは、診察で判断します。効果には個人差があります。

当院が目標にするのは、症状を抑えることだけではありません。再発しにくい形で、働き続けられる状態です。

当院の医師は全員が産業医の経験を持ち、職場の事情をふまえて診察します。

カウンセリングで扱うこと

  • 決めることの優先順位の整理
  • 「全部自分で決めなければ」という考え方
  • 先送りを繰り返す場面の振り返り
  • 決める前に確認する手順づくり

TMS治療の流れ

  1. Webで初診を予約する
  2. 問診と診察で、いまの状態を確かめる
  3. TMS治療が合うか、方針を相談する
  4. 初回施術(無料)を受ける
  5. 通院を重ね、状態を見ながら続けるかを決める

初回施術は無料で、初診の日から治療を始める方もいます。まず体感してから、続けるかどうかを決められます。

費用(自由診療・税込)

内容単回回数券
TMS治療(rTMSまたはθburst)6,600円10回 49,500円(1回4,950円)
QEEG(脳波検査)16,500円2回 22,000円(1回11,000円)
SGL(星状神経節近傍レーザー)2,200円10回 11,000円(1回1,100円)
PBM(光刺激)4,400円10回 33,000円(1回3,300円)

初回施術は無料、初回相談料は11,000円(税込)です。症状に合わせて、単独または組み合わせて行います。

TMS治療の主なリスクと副作用は、「脳疲労とTMS治療」の章に書いています。

決断疲れしにくい仕事の組み立て

向いている仕事、向いていない仕事というより、判断の量をどう配分するかが分かれ目です。

仕事の特徴判断の負担工夫の例
定型業務が中心少なめ手順を決めて、迷う場面を減らす
経営・管理職多い重い判断を午前に集める。権限を委ねる
接客・対応業務小さな判断が連続対応の型をつくる。休憩を先に決める
フリーランス段取りも自分で決める週の予定を日曜に決めておく

判断が多い仕事を変えられなくても、決める時間帯と順番は変えられます。

例)会議の多い日は、判断の重い会議を午前に置き、午後は報告を聞くだけにする。

  • 判断の負担は、回数と重さの掛け算
  • 重いものは午前、軽いものは夕方へ
  • 決めない時間も、予定に入れておく

職場に伝えられるなら、「決裁は午前にまとめたい」「連絡は一日2回にまとめたい」など、具体的な形で相談すると受け入れられやすくなります。

家族・部下・子どもの場合

本人は「大丈夫」と言いがちです。言葉より、行動の変化を見てください。

  • 夜中に起きて、リビングにいることが増えた
  • 好きだった趣味の話をしなくなった
  • お酒の量が増えた、食事の量が減った
避けたい言い方言い換えの例
「しっかりして」「今日は何を決めなくていいか、一緒に減らそうか」
「病院に行ったら」「睡眠のことだけでも、一度相談してみたら」

お子さんがいる場合、親の不調は伝わります。「体調が悪くて休んでいる。あなたのせいではない」とだけ伝えると、子どもが自分を責めずにすみます。

部下や同僚が気づけるサインもあります。

  • メールの返信が遅くなる
  • ささいな確認が増える
  • 決裁や返事が先送りになる

声をかけるときは、体調を聞くところから。「最近、眠れていますか」の一言で十分です。

受験や就職活動の時期の学生も、進路の判断が続いて同じように疲れます。周囲は結論を急がせず、選択肢を絞る手伝いをしてください。

東京・神田で決断疲れの相談なら

神田院(ベスリクリニック東京)は、JR山手線・銀座線神田駅から徒歩1分。横浜院(ベスリTMS横浜醫院)は桜木町エリアにあります。どちらも平日夜・土日も診療しているため、会議の合間や仕事帰りにも通えます。

決断疲れ、うつ状態、不眠のどれなのか分からない段階でも、受診して構いません。

受診の流れは、Web予約、問診、診察、治療方針の相談の順です。問診は、話せる範囲で構いません。

会議の合間や仕事帰りに、TMS治療の相談ができます。

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自由診療です。TMS治療が合うかは、診察で確認します

用語集

決断疲れ
判断を重ねるうちに、決める力が落ちるとされる状態。病名ではない。
DMN(デフォルトモードネットワーク)
ぼんやりしているときに働く脳の回路。考えごとが止まらないときに働きすぎるという考え方がある。
マインドフルネス瞑想
呼吸や体の感覚に注意を向け続ける練習。
TMS治療
磁気で脳の特定の部位を刺激する、薬を使わない治療。日本ではうつ病に保険適用がある。
うつ病
気分の落ち込みや興味の低下が2週間以上続き、生活に支障が出る病気。
適応障害
はっきりしたストレスがきっかけで、気分や行動の不調が出る状態。
認知行動療法(CBT)
考え方のクセと行動のパターンを整理して、ストレスとの付き合い方を変える心理療法。
CBT-I
不眠症のための認知行動療法。睡眠の習慣と睡眠への考え方を整える。
守秘義務
医師が職務で知った秘密を、本人の同意なく漏らしてはならない義務。

決断疲れ・TMS治療 よくある質問

症状・診断について
決断疲れとは何ですか?

判断や選択を重ねるうちに、決める力や集中力が落ちていく状態を指す言葉です。病名ではなく、夕方になるほど判断が重くなる、返信ひとつに時間がかかる、といった形で出ます。

決断疲れで病院に行ってもよいですか?

もちろんです。当院は働く人の心身の不調を診ており、「疲れだけなのか分からない」段階の相談も多くいただきます。うつ状態などが隠れていないかも、診察で確認します。

決断疲れに診断名はつきますか?

決断疲れという診断名はありません。診察の結果に応じて、うつ病、適応障害、不眠症など、別の診断名がつくことがあります。

決断疲れとうつ病は、どう違いますか?

決断疲れは夕方〜夜に強く、休むと戻りやすい傾向があります。うつ病は朝が重く、好きだったことも楽しめず、2週間以上ほぼ毎日続きます。自己判断は難しいため、続くときは受診をおすすめします。

なぜ夕方になると決められなくなるのですか?

一日の判断の積み重ね、睡眠不足、カフェインや通知による中断などが重なるためと考えられています。ただし研究には議論もあり、原因はひとつではありません。

朝から決められない場合も、決断疲れですか?

朝から続く場合は、睡眠不足やうつ状態など、別の原因が関わっていることがあります。2週間以上続くときは、一度医師に相談してください。

決められない状態は、ADHDと関係がありますか?

子どものころから、先延ばしや段取りの難しさが続いている場合は、発達の特性が関わることがあります。決断疲れとは別の視点が必要なため、気になるときは診察でお話しください。

決断疲れは、年齢や性別で違いがありますか?

年齢や性別より、判断の量と睡眠の状態に左右されます。ただし40〜50代は、仕事の責任が重くなる時期と更年期が重なり、不調の原因を見分けにくいことがあります。

予防・セルフケアについて
同じ服を着ると、決断疲れは防げますか?

服を選ぶ判断が一つ減るため、負担が軽くなる人はいます。ただし効果には個人差があります。まず、通知を切る、予定を朝に決めるなど、続けやすい工夫から試してください。

重要な判断は、いつするのがよいですか?

疲れていない午前が目安です。人事や資金など重い判断は午前に集め、夕方以降は小さな作業にあてると、夕方の負担が減ります。

毎日の小さな選択を減らすには?

昼食や服装を曜日ごとに決めておく、作業の順番を固定する、といった方法があります。全部を変えず、二つ試して続いたものを残すのがおすすめです。

スマホの通知は、どの程度切ればよいですか?

まず、チャットやSNSの通知を切り、「見る時間」を一日に数回決めてください。作業が途切れる回数が減ると、夕方の疲れ方が変わることがあります。

マインドフルネス瞑想は、何分行えばよいですか?

最初は3分で十分です。毎日同じ時間に行うと続けやすくなります。続けにくい、かえって落ち着かない場合は、無理をせず別の方法を試してください。

カフェインで乗り切るのは問題ですか?

午後にとりすぎると、夜の眠りが浅くなることがあります。夕方以降は量と時間を決め、睡眠が取れているかを見直してください。

運動は決断疲れに効果がありますか?

短い散歩でも、気分の切り替えに役立つ人がいます。会議のあとや夕方に10分ほど外を歩くなど、無理のない形で試してください。

判断の多い仕事で、減らせるものはありますか?

対応の手順を型にする、決める権限を委ねる、判断する時間帯を固定する、などがあります。仕事の量を変えられなくても、順番と時間は変えられます。

受診・何科について
決断疲れは何科に行けばよいですか?

気分の落ち込みや不眠が伴うときは、心療内科・精神科が相談先です。動悸や胃の痛みが初めて出たときは、先に内科で体の病気を確かめると安心です。

心療内科と精神科の違いは何ですか?

どちらも、こころの不調を診ます。心療内科は、ストレスが体に出る不調(不眠、動悸、胃の不調など)を診ることが多い科です。迷うときは、受診先に症状を伝えてください。

どんなときに受診を考えればよいですか?

落ち込みや不眠が2週間以上続く、仕事や家事に支障が出ている、お酒の量が増えた、などが目安です。死にたい気持ちがあるときは、その日のうちに相談してください。

初診では、何を聞かれますか?

いまの症状、いつから続いているか、睡眠、仕事の状況、これまでの病気や服薬などをうかがいます。話せる範囲で構いません。

予約は必要ですか?当日の受診もできますか?

当院は予約制です。当日の空き状況は、予約ページでご確認ください。神田院と横浜院、それぞれのWebページから予約できます。

受診したことは、会社に知られますか?

医師には守秘義務があり、ご本人の同意なく、受診の事実が会社や家族に伝わることはありません。健康保険を使うと保険組合に請求が届きますが、会社に個別の内容が伝わる仕組みではありません。気になる方は受付でご相談ください。

診察の結果、休職が必要になることはありますか?

状態によっては、休養が必要と判断することがあります。休職の要否は診察のうえで相談し、診断書が必要な場合はお伝えください。

TMS治療について
TMS治療とは、どんな治療ですか?

頭に当てたコイルから出る磁気で、脳の特定の部位を刺激する治療です。薬を使わず、うつ病の治療として行われます。

TMS治療は、保険が使えますか?

当院のTMS治療は自由診療(自費診療)です。日本では2019年から、薬で十分な効果が得られなかった成人の中等症以上のうつ病に、保険適用のTMSもあります。どちらが合うかは、診察でご説明します。

決断疲れだけで、TMS治療を受けられますか?

決断疲れそのものを対象とした治療ではありません。診察で、うつ状態や脳の疲れの強さを確かめたうえで、TMSが合うかを判断します。決断力を高める目的の治療ではありません。

TMS治療に、痛みや副作用はありますか?

刺激の部位にたたかれるような感覚や、頭痛が出ることがあります。まれに、けいれんの報告もあります。事前に診察で、安全に受けられるかを確認します。

TMS治療は、何回通いますか?効果はいつ出ますか?

一般に、数週間にわたり、複数回の通院が必要です。効果の出方や時期には個人差があります。回数や期間は、診察のときに説明します。

TMS治療を受けられない人はいますか?

頭部に金属やインプラントがある方、てんかんの既往がある方などは、慎重な判断が必要になります。問診と診察で確認します。

TMS治療の費用はいくらですか?

自由診療で、税込です。初回施術は無料、初回相談料は11,000円です。TMS治療は1回6,600円で、10回の回数券は49,500円(1回4,950円)です。QEEG、SGL、PBMなどの費用は、このページの「当院のTMS治療:流れと費用」に載せています。

TMS治療は仕事と両立できますか?

通院が必要ですが、当院は平日夜・土日も診療しています。回数と間隔は、お仕事の予定に合わせて相談できます。

いま薬を飲んでいますが、TMS治療を受けられますか?

併用できる場合もあります。自己判断で薬をやめず、現在の主治医と相談しながら、診察で方針を決めます。

診察だけ受けて、TMS治療を受けるか決めてもよいですか?

はい。診察で状態を確かめたうえで、受けるかどうかをお決めいただけます。無理にお勧めすることはありません。初回相談料(11,000円・税込)がかかります。

初回施術が無料というのは本当ですか?

はい。TMS治療の初回施術は無料です。初診の日から治療を始める方もいます。ただし、初回相談料(11,000円・税込)は別にかかります。

何歳からTMS治療を受けられますか?

当院のTMS治療は18歳以上が対象です。18歳未満の方は、児童思春期を専門とする医療機関への相談をおすすめします。

家族・周囲の方へ
家族の様子が気になります。どう声をかければよいですか?

「しっかりして」より、「今日は何を決めなくていいか、一緒に減らそうか」のような声かけが負担になりにくいです。睡眠のことだけでも、相談を勧めてみてください。

本人が受診を嫌がるときは、どうすればよいですか?

「病気かどうか」ではなく、眠れているか、食べられているかなど、具体的な点から話してみてください。ご家族だけの相談は、受付にお問い合わせください。

参考にした情報

  1. Liston C, et al. Default mode network mechanisms of transcranial magnetic stimulation in depression. Biological Psychiatry. 2014;76(7):517-526.
  2. Hagger MS, et al. A multilab preregistered replication of the ego-depletion effect. Perspectives on Psychological Science. 2016;11(4):546-573.
  3. 厚生労働省「労働安全衛生調査(実態調査)」(仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの状況)。
  4. 日本精神神経学会「rTMS適正使用指針」。
  5. 厚生労働省「まもろうよ こころ」(相談窓口の案内)。

治療するか決める前に、相談できます

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神田・桜木町/平日夜・土日も診療/完全予約制

医療法人社団ベスリ会

神田院:ベスリクリニック東京(東京都千代田区神田鍛冶町3丁目2 神田サンミビル8階)

横浜院:ベスリTMS横浜醫院

※TMS治療は自由診療(自費診療)です。費用は記事内の「当院のTMS治療:流れと費用」に記載しています。効果には個人差があります。