突然理由もなく、パニック発作が起きた経験はありませんか。
また、「また発作が起きたらどうしよう」と強い不安に囚われたり、眠れなくなったりすることはございませんか。
パニック障害はお薬での治療効果を得られやすい病気ですが、何らかのご事情により服用できない方もいらっしゃいます。
副作用も少なく、安全性が高いTMS治療は「くすりが使えない」、「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。
TMS治療はパニック障害に効果があるのか
TMS治療は、うつ病に大きくかかわる背外側前頭前野を含む前頭葉に対し「磁気刺激」でケアをする治療法です。
海外では、TMS治療はうつ病の治療として最も効果的な治療であると、臨床試験で証明されています。
また、うつ病以外にも、パニック障害等の精神疾患や発達障害、イップス等の幅広い疾患への効果も期待されております。
パニック障害にうつ病を合併している場合は効果があるとされており、現段階ではパニック障害=TMS治療が効果があると断言はできません。
【TMS治療に期待】パニック障害とは
突然理由もなく、パニック発作(動悸やめまい、発汗、震え、窒息感、吐き気、胸痛など)が起き、「またパニック発作が起きたらどうしよう」などの強い不安へのとらわれにより、生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
「パニック障害」は近年用いられるようになった病名で「不安障害」の分類の一つです。以前は「神経症」「不安神経症」などと呼ばれておりました。
【TMS治療に期待】パニック障害の治療法とは
パニック障害の治療は、主な薬物療法、認知行動療法、対人関係療法、暴露療法などの他に「薬に頼らないTMS治療」があります。
副作用も少なく 安全性が高いTMS治療は「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。
薬物療法
パニック障害の治療は、現在では、基本的には薬物療法が主流です。
薬物による治療の目的には、パニック発作の頻度を減らす、起こさない、発作の程度を和らげることがあり、また、「また発作が起きるのではないか」という予期不安の軽減も目標になります。
現在では、比較的副作用の少ないSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択で用いられており、うつ症状がない方にも効果を発揮します。
しかし、効果の発現開始まで約1~2週間と時間がかかるため、医師が定めたとおりの量と回数をきちんと守って服用を続けることが大切です。
また、パニック障害では、薬物治療に加えて精神療法の併用が重要です。
特に、認知行動療法、暴露療法という治療法は、薬による治療と同じくらいパニック障害に治療効果があることが認められています。
TMS治療
パニック障害の治療は、薬物療法、精神療法のほかに「薬に頼らないTMS治療」があります。
パニック障害へのTMS治療の効果に期待して実際に治療に取り入れている医療機関もあります。
お薬の治療では消化器症状や奇形、認知機能の低下、電気痙攣療法の副作用である記憶障害などの認知機能障害がありますが、TMS治療は軽い頭痛や軽い吐き気など副作用が少ないことが特徴です。
そのため、安全性が高いTMS治療は「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。
また、パニック症状におけるTMS治療は背外側前頭前野(DLPFC:Dorsolateral prefrontal cortex)と呼ばれる前頭葉に磁気刺激を行います。
低頻度で刺激し、皮質の興奮性を抑制することで症状を改善します。
当院でも低頻度刺激を主に行っておりますが、その他症状によっては高頻度刺激を提案する場合もございます。
パニック症状に対しては低頻度刺激が最も改善報告がございますが、高頻度刺激でも効果は充分に認められております。
医師と病態を相談しながら各々に合ったTMS治療をすすめていきましょう。
当院でのTMS治療効果
どの病院もクリニックも同じTMS治療を行っているわけではありません。
TMS治療は海外に10年遅れて2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、
海外のTMS治療の知識と専門性をもつか、経験症例数や、プロトコル、日本全体の他医療機関との医療連携を実施しているかなど、TMS治療の専門性に大きく違いが存在します。
研究をもとにしたTMS治療の文献では、一般的にTMS治療は3-4割の効果が認められるとされています。
当院では、研究プロトコルではなく、より治療効果を高めるための臨床プロトコルと臨床TMS治療機器を採用し8-9割の効果をみとめています。
「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積みかさね、分析し治療を改善していきます。
※2020年10月から2021年10月までにTMS治療20回以上継続された9名(男性6名、女性3名)
※10回目から20回目がやや上昇しているのはよくあることです。
効果を感じ、安定してくると不安のことを考えられるようになり、自分で対処していくためです。
パニック障害でTMS治療に向いている人とは
パニック障害はお薬での治療効果を得られやすい病気ですが、何らかのご事情(仕事、運運転する、等)により「お薬が服用できない」、「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。
また、TMS治療は睡眠への効果も充分に期待できる治療法と言われております。
不安で「眠れない」という方にもおすすめです。
またそのほかには、「休職中で仕事復帰までの期限が短い」、「妊活中・授乳中」、「うつなどの症状も併発している」という方々にもTMS治療は一つの選択肢となります。
ただし、頭蓋内に金属や、心臓ペースメーカーや人工内耳を使用している方、妊娠中の方、重大な身体疾患のある方、精神科入院歴のある方などは当院で安全なTMS治療を行えない可能性があります。
【パニック障害でTMS治療をしたい】医療機関の選び方
どの病院もクリニックも同じTMS治療ではありません。
TMS治療は2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、監修がされていると専門的にみえる一方、
実は手探りで始めたばかりの医療機関や、専門性が必ずしも高くない医療機関、価格もクリニックによって、大きく違いが存在します。
また、パニック障害の方が不安になったり、発作が起きてしまわないような、通院しやすい医療機関選びが大切です。
当院では下記6項目を工夫しております。
TMS治療の専門知識がある医者がいるか
日本にはTMS治療の専門知識を持った医師はまだまだ少ない現状です。
一日だけの座学でとれる認定証や、TMS治療の専門家による技術指導・学術顧問が形だけになってしまい、実態としては専門性が少ないままTMS治療を行う医療機関も見られます。
国内のTMS治療の専門家による技術指導・学術顧問だけでなく、
大学病院などで保険診療で実際にTMS治療を行っている医師と実際に診察ができるか、
もしくはTMS治療に関わる留学経験がある医療者が日常から指導をしているか、
つまり本当の「TMS治療の専門研修」を受けている医師がいるかが一つの指標となります。
うつ病治療が経験豊富であっても、TMS治療については初心者であることも少なくありません。
当院では2000症例以上の治療経験を生かし、段階を踏んだTMS治療専門研修を独自に行っております。
治療機器が信頼できるか
TMS治療機器はここ数年で多くの企業から新しく生産されています。
日本は未だTMS治療経験が多くないため、世界標準かどうかはFDA認証がされているかが一つの指標となります。
FDA認証されていない医療機器は安価に医療機関に導入でき、安価なTMS治療が可能となっていますが、コイル、刺激頻度、出力の安定性などからFDAで認証された標準的なTMS治療ができる治療機器が安心です。
当院ではFDA認証がされたMagVenture社のTMS治療機器を用いています。
最新のFDA認証されているTMSはClinical TMS Society
(https://www.clinicaltmssociety.org/tms/devices)で確認できます。
また、2019年には【Neurostar社とMagventure社】のTMS治療機器の緩解までの論文が発表されており、効果的なTMS治療ができることが明らかになっています。
治療費が適当かどうか
保険診療でTMS治療を受けるためには、「過去に抗うつ剤の薬物治療を受けている」「2ヶ月ほどの入院が可能である」などが前提条件となっています。
また、いろいろな制度の問題からTMS治療が保険適応されても、残念ながらTMS治療の恩恵を受ける人は限定的であると考えます。
治療費は保険診療、自由診療でも異なりますし、自由診療の中でも各医療機関でそれぞれ異なります。
自由診療と聞くと少し高そう、というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
しかし、自由診療の中でも価格帯の低いクリニックは大いに存在し、保険診療と比較してもさほど変わらない状況となっております。
また、当院では短期集中治療を行っておりますのでトータルでみると保険診療より安価で治療可能な場合がございます。
当院では世界におけるTMS治療の最前線治療対象領域とその適応、非適応基準に従って、今回の保険診療適応とならない方もTMS治療を受けられるように、分析を重ねながらTMS治療を保険診療になる前から行ってきました。
2021年時点で日本人に対する2000症例以上のTMS治療の経験があり、 欧米人との違いから「日本人に合わせたTMS治療」 を独自に分析しながら改良を重ねてきました。
当院は小さな医療機関です。小さな医療機関だからこそ、お一人お一人の状態に合わせたTMS治療を行い、より高い治療効果、費用対効果を目指しております。
保険診療と自由診療のTMS治療費用比較
通院しやすい条件が整っているか
医療機関の予約が取れるか、通いやすい距離かなど通院のための条件を確認することが大切です。
当院には、TMS治療機器が複数台あり、「少し時間ができたからTMS受けたい」という方でも直ぐに治療が受けられるよう当日予約も行っております。
また、体調が優れない方、急用ができて受診できない方のために、ご予約の1時間前まで予約時間の変更、キャンセルを受け付けております。
治療を受けるにあたり、予約が取りにくい・キャンセルしづらいといったストレスをできるだけ少なくできるよう工夫しております。
土日祝日も開院しており、仕事がお休みしにくい遠方の方でも短期集中でTMS治療が可能です。
また、当院は日比谷線恵比寿駅から徒歩30秒、JR恵比寿駅から徒歩1分の場所にあります。
短期集中治療の遠方からお越しの方や近くのホテルに滞在され通院している方も比較的迷わずご来院できるのではないでしょうか。
パニック障害に対するTMS治療は期待できる
このようにTMS治療は、パニック障害を大いに改善を期待できる治療法です。
「お薬でなかなかよくならない」「お薬の副作用が不安」、「減薬したい」方にTMS治療を提供します。
当院では、現時点で日本人に対する2000症例以上のTMS治療の経験があり、ハーバード大学TMSコースを修了した医師と大学の精神科教授、脳外科経験を生かした臨床工学技士チームで、専門的な「日本人に合わせたTMS治療」 を提供しています。
また、TMS治療は最初の通院頻度は比較的高いので、通院のしやすさも重要となってきます。
土日祝日も開院しており、仕事がお休みしにくい方や遠方の方でも短期集中でTMS治療が可能です。
もしTMS治療に興味をお持ちでしたら、お問合せフォームよりお問合せ下さいませ。