医療コラム

パニック障害にTMS治療は効果はあるのか?治療法や医療機関の選び方

突然理由もなく、動悸・めまい・窒息感などといったパニック発作が起きた経験はありませんか。

また、「また発作が起きたらどうしよう」と強い不安に囚われたり、眠れなくなったりすることはございませんか。

パニック障害はお薬での治療を開始される方が多い病気ですが、お薬を飲み続けるのが不安、依存が心配、お仕事柄使用できないなどのご事情により服用できない方もいらっしゃいます。

副作用も少なく、安全性が高いTMS治療は「くすりが使えない」、「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

TMS治療はパニック障害に効果があるのか

TMS治療は、うつ病に大きくかかわる背外側前頭前野を含む前頭葉に対し「磁気刺激」でケアをする治療法です。

海外では、TMS治療はうつ病の治療として最も効果的な治療であると、臨床試験で証明されています。

また、うつ病以外にも、不安障害やパニック障害等の疾患や発達障害、イップス等の幅広い疾患への効果も期待されております。

パニック障害に併せて、心配で落ち込みやすくなっているなどの場合は効果があるとされており、現段階ではパニック障害=TMS治療が効果があると断言はできません。

【TMS治療に期待】パニック障害とは

突然理由もなく、パニック発作(動悸やめまい、発汗、震え、窒息感、吐き気、胸痛など)が起き、「またパニック発作が起きたらどうしよう」などの強い不安へのとらわれにより、生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。

「パニック障害」は近年用いられるようになった病名で「不安障害」の分類の一つです。以前は「神経症」「不安神経症」などと呼ばれておりました。

【TMS治療に期待】パニック障害の治療法とは

パニック障害の治療は、主な薬物療法、認知行動療法、対人関係療法、暴露療法などの他に「薬に頼らないTMS治療」があります。

副作用も少なく 安全性が高いTMS治療は「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

薬物療法

パニック障害の治療は、現在では、基本的には薬物療法が主流です。

薬物による治療の目的には、パニック発作の頻度を減らす、起こさない、発作の程度を和らげることがあり、また、「また発作が起きるのではないか」という予期不安の軽減も目標になります。

現在では、比較的副作用の少ないSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択で用いられており、うつ症状がない方にも効果を発揮します。

しかし、効果の発現開始まで約1~2週間と時間がかかるため、医師が定めたとおりの量と回数をきちんと守って服用を続けることが大切です。

TMS治療

パニック障害の治療は、薬物療法、精神療法のほかに「薬に頼らないTMS治療」があります。

パニック障害へのTMS治療の効果に期待して実際に治療に取り入れている医療機関もあります。

お薬の治療では消化器症状や奇形、認知機能の低下、電気痙攣療法の副作用である記憶障害などの認知機能障害がありますが、TMS治療は軽い頭痛や軽い吐き気など副作用が少ないことが特徴です。

そのため、安全性が高いTMS治療は「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

また、パニック症状におけるTMS治療は背外側前頭前野(DLPFC:Dorsolateral prefrontal cortex)と呼ばれる前頭葉に磁気刺激を行います。

低頻度で刺激し、感情・不安をつかさどる偏桃体の興奮性を抑制することで症状を改善します。

当院でも低頻度刺激を主に行っておりますが、その他症状によっては高頻度刺激を提案する場合もございます。

パニック症状に対しては低頻度刺激が最も改善報告がございますが、高頻度刺激でも効果は充分に認められております。

医師と病態を相談しながら各々に合ったTMS治療をすすめていきましょう。

当院でのパニック障害に対するTMS治療効果

どの病院もクリニックも同じTMS治療を行っているわけではありません。

TMS治療は海外に10年遅れて2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、

海外のTMS治療の知識と専門性をもつか、経験症例数や、プロトコル、日本全体の他医療機関との医療連携を実施しているかなど、TMS治療の専門性に大きく違いが存在します。

研究をもとにしたTMS治療の文献では、一般的にTMS治療は3-4割の効果が認められるとされています。

当院では、研究プロトコルではなく、より治療効果を高めるための臨床プロトコルと臨床TMS治療機器を採用し8-9割の効果をみとめています。

「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積みかさね、分析し治療を改善していきます。


※10回目から20回目がやや上昇しているのはよくあることです。
効果を感じ、安定してくると不安のことを考えられるようになり、自分で対処していくためです。
※2020年10月から2021年10月までにTMS治療20回以上継続された9名(男性6名、女性3名)

パニック障害でTMS治療に向いている人とは

パニック障害はお薬での治療効果を得られやすい病気ですが、何らかのご事情(仕事、運運転する、等)により「お薬が服用できない」、「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

また、TMS治療は睡眠への効果も充分に期待できる治療法と言われております。

不安で「眠れない」という方にもおすすめです。

またそのほかには、「休職中で仕事復帰までの期限が短い」、「妊活中・授乳中」、「うつなどの症状も併発している」という方々にもTMS治療は一つの選択肢となります。

ただし、頭蓋内に金属や、心臓ペースメーカーや人工内耳を使用している方、妊娠中の方、重大な身体疾患のある方、精神科入院歴のある方などは当院で安全なTMS治療を行えない可能性があります。

【パニック障害でTMS治療をしたい】医療機関の選び方

どの病院もクリニックも同じTMS治療ではありません。

TMS治療は2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、監修がされていると専門的にみえる一方、

実は手探りで始めたばかりの医療機関や、専門性が必ずしも高くない医療機関、価格もクリニックによって、大きく違いが存在します。

また、パニック障害の方が不安になったり、発作が起きてしまわないような、通院しやすい医療機関選びが大切です。

当院では下記6項目を工夫しております。

TMS治療の専門知識がある医者がいるか

日本にはTMS治療の専門知識を持った医師はまだまだ少ない現状です。

一日だけの座学でとれる認定証や、TMS治療の専門家による技術指導・学術顧問が形だけになってしまい、実態としては専門性が少ないままTMS治療を行う医療機関も見られます。

国内のTMS治療の専門家による技術指導・学術顧問だけでなく、

大学病院などで保険診療で実際にTMS治療を行っている医師と実際に診察ができるか、

もしくはTMS治療に関わる留学経験がある医療者が日常から指導をしているか、

つまり本当の「TMS治療の専門研修」を受けている医師がいるかが一つの指標となります。

うつ病治療が経験豊富であっても、TMS治療については初心者であることも少なくありません。

当院では2000症例以上の治療経験を生かし、段階を踏んだTMS治療専門研修を独自に行っております。

治療機器が信頼できるか

TMS治療機器はここ数年で多くの企業から新しく生産されています。

日本は未だTMS治療経験が多くないため、世界標準かどうかはFDA認証がされているかが一つの指標となります。

FDA認証されていない医療機器は安価に医療機関に導入でき、安価なTMS治療が可能となっていますが、コイル、刺激頻度、出力の安定性などからFDAで認証された標準的なTMS治療ができる治療機器が安心です。

当院ではFDA認証がされたMagVenture社のTMS治療機器を用いています。

最新のFDA認証されているTMSはClinical TMS Society

(https://www.clinicaltmssociety.org/tms/devices)で確認できます。

また、2019年には【Neurostar社とMagventure社】のTMS治療機器の緩解までの論文が発表されており、効果的なTMS治療ができることが明らかになっています。

通院しやすい条件が整っているか

医療機関の予約が取れるか、通いやすい距離かなど通院のための条件を確認することが大切です。

当院には、TMS治療機器が複数台あり、「少し時間ができたからTMS受けたい」という方でも直ぐに治療が受けられるよう当日予約も行っております。

また、体調が優れない方、急用ができて受診できない方のために、ご予約の1時間前まで予約時間の変更、キャンセルを受け付けております。

治療を受けるにあたり、予約が取りにくい・キャンセルしづらいといったストレスをできるだけ少なくできるよう工夫しております。

土日祝日も開院しており、仕事がお休みしにくい遠方の方でも短期集中でTMS治療が可能です。

また、当院は日比谷線恵比寿駅から徒歩30秒JR恵比寿駅から徒歩1分の場所にあります。

短期集中治療の遠方からお越しの方や近くのホテルに滞在され通院している方も比較的迷わずご来院できるのではないでしょうか。

パニック障害に対するTMS治療は期待できる

このようにTMS治療は、パニック障害の治療の良い選択肢になるのではないでしょうか。

「お薬でなかなかよくならない」「お薬の副作用が不安」、「減薬したい」方にTMS治療を提供します。

当院では、現時点で日本人に対する2000症例以上のTMS治療の経験があり、ハーバード大学TMSコースを修了した医師と大学の精神科教授、脳外科経験を生かした臨床工学技士チームで、専門的な「日本人に合わせたTMS治療」 を提供しています。

また、TMS治療は最初の通院頻度は比較的高いので、通院のしやすさも重要となってきます。

土日祝日も開院しており、仕事がお休みしにくい方や遠方の方でも短期集中でTMS治療が可能です。

もしTMS治療に興味をお持ちでしたら、お問合せフォームよりお問合せ下さいませ。

パニック障害にTMS治療は効果はあるのか?治療法や医療機関の選び方

突然理由もなく、パニック発作が起きた経験はありませんか。

また、「また発作が起きたらどうしよう」と強い不安に囚われたり、眠れなくなったりすることはございませんか。

パニック障害はお薬での治療効果を得られやすい病気ですが、何らかのご事情により服用できない方もいらっしゃいます。

副作用も少なく、安全性が高いTMS治療は「くすりが使えない」、「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

TMS治療はパニック障害に効果があるのか

TMS治療は、うつ病に大きくかかわる背外側前頭前野を含む前頭葉に対し「磁気刺激」でケアをする治療法です。

海外では、TMS治療はうつ病の治療として最も効果的な治療であると、臨床試験で証明されています。

また、うつ病以外にも、パニック障害等の精神疾患や発達障害、イップス等の幅広い疾患への効果も期待されております。

パニック障害にうつ病を合併している場合は効果があるとされており、現段階ではパニック障害=TMS治療が効果があると断言はできません。

【TMS治療に期待】パニック障害とは

突然理由もなく、パニック発作(動悸やめまい、発汗、震え、窒息感、吐き気、胸痛など)が起き、「またパニック発作が起きたらどうしよう」などの強い不安へのとらわれにより、生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。

「パニック障害」は近年用いられるようになった病名で「不安障害」の分類の一つです。以前は「神経症」「不安神経症」などと呼ばれておりました。

【TMS治療に期待】パニック障害の治療法とは

パニック障害の治療は、主な薬物療法、認知行動療法、対人関係療法、暴露療法などの他に「薬に頼らないTMS治療」があります。

副作用も少なく 安全性が高いTMS治療は「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

薬物療法

パニック障害の治療は、現在では、基本的には薬物療法が主流です。

薬物による治療の目的には、パニック発作の頻度を減らす、起こさない、発作の程度を和らげることがあり、また、「また発作が起きるのではないか」という予期不安の軽減も目標になります。

現在では、比較的副作用の少ないSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択で用いられており、うつ症状がない方にも効果を発揮します。

しかし、効果の発現開始まで約1~2週間と時間がかかるため、医師が定めたとおりの量と回数をきちんと守って服用を続けることが大切です。

また、パニック障害では、薬物治療に加えて精神療法の併用が重要です。

特に、認知行動療法、暴露療法という治療法は、薬による治療と同じくらいパニック障害に治療効果があることが認められています。

TMS治療

パニック障害の治療は、薬物療法、精神療法のほかに「薬に頼らないTMS治療」があります。

パニック障害へのTMS治療の効果に期待して実際に治療に取り入れている医療機関もあります。

お薬の治療では消化器症状や奇形、認知機能の低下、電気痙攣療法の副作用である記憶障害などの認知機能障害がありますが、TMS治療は軽い頭痛や軽い吐き気など副作用が少ないことが特徴です。

そのため、安全性が高いTMS治療は「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

また、パニック症状におけるTMS治療は背外側前頭前野(DLPFC:Dorsolateral prefrontal cortex)と呼ばれる前頭葉に磁気刺激を行います。

低頻度で刺激し、皮質の興奮性を抑制することで症状を改善します。

当院でも低頻度刺激を主に行っておりますが、その他症状によっては高頻度刺激を提案する場合もございます。

パニック症状に対しては低頻度刺激が最も改善報告がございますが、高頻度刺激でも効果は充分に認められております。

医師と病態を相談しながら各々に合ったTMS治療をすすめていきましょう。

当院でのTMS治療効果

どの病院もクリニックも同じTMS治療を行っているわけではありません。

TMS治療は海外に10年遅れて2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、

海外のTMS治療の知識と専門性をもつか、経験症例数や、プロトコル、日本全体の他医療機関との医療連携を実施しているかなど、TMS治療の専門性に大きく違いが存在します。

研究をもとにしたTMS治療の文献では、一般的にTMS治療は3-4割の効果が認められるとされています。

当院では、研究プロトコルではなく、より治療効果を高めるための臨床プロトコルと臨床TMS治療機器を採用し8-9割の効果をみとめています。

「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積みかさね、分析し治療を改善していきます。

※2020年10月から2021年10月までにTMS治療20回以上継続された9名(男性6名、女性3名)

※10回目から20回目がやや上昇しているのはよくあることです。

効果を感じ、安定してくると不安のことを考えられるようになり、自分で対処していくためです。

パニック障害でTMS治療に向いている人とは

パニック障害はお薬での治療効果を得られやすい病気ですが、何らかのご事情(仕事、運運転する、等)により「お薬が服用できない」、「くすりが怖い」、「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

また、TMS治療は睡眠への効果も充分に期待できる治療法と言われております。

不安で「眠れない」という方にもおすすめです。

またそのほかには、「休職中で仕事復帰までの期限が短い」、「妊活中・授乳中」、「うつなどの症状も併発している」という方々にもTMS治療は一つの選択肢となります。

ただし、頭蓋内に金属や、心臓ペースメーカーや人工内耳を使用している方、妊娠中の方、重大な身体疾患のある方、精神科入院歴のある方などは当院で安全なTMS治療を行えない可能性があります。

【パニック障害でTMS治療をしたい】医療機関の選び方

どの病院もクリニックも同じTMS治療ではありません。

TMS治療は2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、監修がされていると専門的にみえる一方、

実は手探りで始めたばかりの医療機関や、専門性が必ずしも高くない医療機関、価格もクリニックによって、大きく違いが存在します。

また、パニック障害の方が不安になったり、発作が起きてしまわないような、通院しやすい医療機関選びが大切です。

当院では下記6項目を工夫しております。

TMS治療の専門知識がある医者がいるか

日本にはTMS治療の専門知識を持った医師はまだまだ少ない現状です。

一日だけの座学でとれる認定証や、TMS治療の専門家による技術指導・学術顧問が形だけになってしまい、実態としては専門性が少ないままTMS治療を行う医療機関も見られます。

国内のTMS治療の専門家による技術指導・学術顧問だけでなく、

大学病院などで保険診療で実際にTMS治療を行っている医師と実際に診察ができるか、

もしくはTMS治療に関わる留学経験がある医療者が日常から指導をしているか、

つまり本当の「TMS治療の専門研修」を受けている医師がいるかが一つの指標となります。

うつ病治療が経験豊富であっても、TMS治療については初心者であることも少なくありません。

当院では2000症例以上の治療経験を生かし、段階を踏んだTMS治療専門研修を独自に行っております。

治療機器が信頼できるか

TMS治療機器はここ数年で多くの企業から新しく生産されています。

日本は未だTMS治療経験が多くないため、世界標準かどうかはFDA認証がされているかが一つの指標となります。

FDA認証されていない医療機器は安価に医療機関に導入でき、安価なTMS治療が可能となっていますが、コイル、刺激頻度、出力の安定性などからFDAで認証された標準的なTMS治療ができる治療機器が安心です。

当院ではFDA認証がされたMagVenture社のTMS治療機器を用いています。

最新のFDA認証されているTMSはClinical TMS Society

(https://www.clinicaltmssociety.org/tms/devices)で確認できます。

また、2019年には【Neurostar社とMagventure社】のTMS治療機器の緩解までの論文が発表されており、効果的なTMS治療ができることが明らかになっています。

治療費が適当かどうか

保険診療でTMS治療を受けるためには、「過去に抗うつ剤の薬物治療を受けている」「2ヶ月ほどの入院が可能である」などが前提条件となっています。

また、いろいろな制度の問題からTMS治療が保険適応されても、残念ながらTMS治療の恩恵を受ける人は限定的であると考えます。

治療費は保険診療、自由診療でも異なりますし、自由診療の中でも各医療機関でそれぞれ異なります。

自由診療と聞くと少し高そう、というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。

しかし、自由診療の中でも価格帯の低いクリニックは大いに存在し、保険診療と比較してもさほど変わらない状況となっております。

また、当院では短期集中治療を行っておりますのでトータルでみると保険診療より安価で治療可能な場合がございます。

当院では世界におけるTMS治療の最前線治療対象領域とその適応、非適応基準に従って、今回の保険診療適応とならない方もTMS治療を受けられるように、分析を重ねながらTMS治療を保険診療になる前から行ってきました。

2021年時点で日本人に対する2000症例以上のTMS治療の経験があり、 欧米人との違いから「日本人に合わせたTMS治療」 を独自に分析しながら改良を重ねてきました。

当院は小さな医療機関です。小さな医療機関だからこそ、お一人お一人の状態に合わせたTMS治療を行い、より高い治療効果、費用対効果を目指しております。

保険診療と自由診療のTMS治療費用比較

通院しやすい条件が整っているか

医療機関の予約が取れるか、通いやすい距離かなど通院のための条件を確認することが大切です。

当院には、TMS治療機器が複数台あり、「少し時間ができたからTMS受けたい」という方でも直ぐに治療が受けられるよう当日予約も行っております。

また、体調が優れない方、急用ができて受診できない方のために、ご予約の1時間前まで予約時間の変更、キャンセルを受け付けております。

治療を受けるにあたり、予約が取りにくい・キャンセルしづらいといったストレスをできるだけ少なくできるよう工夫しております。

土日祝日も開院しており、仕事がお休みしにくい遠方の方でも短期集中でTMS治療が可能です。

また、当院は日比谷線恵比寿駅から徒歩30秒、JR恵比寿駅から徒歩1分の場所にあります。

短期集中治療の遠方からお越しの方や近くのホテルに滞在され通院している方も比較的迷わずご来院できるのではないでしょうか。

パニック障害に対するTMS治療は期待できる

このようにTMS治療は、パニック障害を大いに改善を期待できる治療法です。

「お薬でなかなかよくならない」「お薬の副作用が不安」、「減薬したい」方にTMS治療を提供します。

当院では、現時点で日本人に対する2000症例以上のTMS治療の経験があり、ハーバード大学TMSコースを修了した医師と大学の精神科教授、脳外科経験を生かした臨床工学技士チームで、専門的な「日本人に合わせたTMS治療」 を提供しています。

また、TMS治療は最初の通院頻度は比較的高いので、通院のしやすさも重要となってきます。

土日祝日も開院しており、仕事がお休みしにくい方や遠方の方でも短期集中でTMS治療が可能です。

もしTMS治療に興味をお持ちでしたら、お問合せフォームよりお問合せ下さいませ。

TMS治療は発達障害に効果があるのか?治療法や副作用について

【TMS治療の効果に期待】発達障害とは

発達障害は、脳の情報処理や制御に偏りが生じ、行動面や情緒面に特徴があり、日常生活に困難をきたす状態のことをいいます。

主にASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害)があり、チック症や吃音なども含まれます。

発達障害の中でも、「大人の発達障害」と言われているものがあります。

症状は「発達障害」と何ら変わりませんが、幼いころは症状が軽く、日常生活に問題が無かったり、周囲の環境や人間関係にカバーされてきて、大人になるまで気づかなかったりします。

大人になり社会に出てから、それまで大きな問題とならなかった障害がだんだん顕在化し、大きな壁にぶつかったり、環境に適応できなかったりすることで顕著に表れてしまいます。

これらは、脳の働き方に違いがあるという点が共通していますが、同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、いくつかの発達障害を併せ持ったりすることも少なくはありません。

また、発達の速度は個人差が大きく、得意・不得意が顕著に現れ、生活に支障が出やすいです。

ADHD(注意欠如多動症)

ADHDとは、発達障害の一つに分類される障害で、以前は注意欠陥・多動性障害という呼称がありましたが、最近では、注意欠如・多動症と呼ばれています。

小児では総人口の8~10%に及ぶと言われており、不注意(集中力の低下、注意散漫)、多動(落ち着きのなさ、じっとしていられない、飽きやすい)、衝動(思い付きの行動、情緒不安定)などの症状が見られます。

DSM-5(米国精神医学会による精神疾患の診断マニュアル)におけるADHDの診断基準によると、ADHDの症状には、以下のようなものがあります。

ASD(自閉スペクトラム症)

ASD[Autism Spectrum Disorder]とは、発達障害の一つに分類される障害で、日本での有病率は1%を超えています。

対人関係が苦手(文脈の理解しにくさ、独特な言葉遣い等)、限定した興味・反復行動、こだわりが強いなどの症状が見られます。

また、DSM-5(アメリカ精神医学会)、ICD-10(WHO)の診断名が混在して使用されていることが多く、知的に遅れがない群に対して高機能自閉症(HFA)・高機能広汎性発達障害(HF-PDD)などと表現されることもあります。

LD(学習障害)

LD[Learning Disability]とは、発達障害の一つに分類され、知的発達の遅れはないものの「読む」「書く」「聞く」「話す」「計算する」などの能力に困難が生じる発達障害の一つです。

その中でも、“読む”の困難を「読字障害(ディスレクシア)」、“書く”の困難を「書字表出障害(ディスグラフィア)」、“算数・推論の困難”を「算数障害(ディスカリキュア)」といいます。

TMS治療は発達障害に効果があるのか

発達障害に対してのTMS治療は、医療系サイトによっては“効果がない”、“実験段階である”などと記載されているところもありますが、

近年TMS治療によって薬物治療と同程度の治療効果を認められたとの報告があり、効果がまったくないとは言い切れません。

当院でも、発達障害に対してのTMS治療を行っており、患者様のお悩みごと、心理検査の結果をもとに最適な治療プランをご提案させて頂いております。

研究をもとにしたプロトコルだけでなく、心理検査の結果を細かく分析し、患者様のお困りごとに添ったプロトコルをご提案させていただいているのも当院での特徴です。

また、当院での発達障害に対して、注意散漫・集中力低下、多動・落ち着きがない・情緒不安手などの症状がある方へのTMS治療で下記のような結果が得られました。

当院では、「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積みかさね、分析し治療を改善していきます。

しかしながら、誰にでも効果が得られるわけではございません。

発達障害に効果が期待できるTMS治療方法

発達障害の治療は、対人関係能力や社会性を身に付ける「心理社会的アプローチ」と、症状の改善を目的に行う 「薬物療法」、「薬に頼らないTMS治療」があります。

これらの治療は組み合わせた方がよいため、状態によっては、心理社会的アプローチ、薬物療法を行う発達障害の専門病院と併診で、当院のTMS治療を行うことをおすすめします。

また、TMS治療は、発達障害が原因でうつ状態が併発している方にも治療効果が期待でき、当院では、以下のような改善を確認することができました。

TMS治療によって、減薬していくことも可能であり、当院でも実際に減薬することに成功した患者様もたくさんいらっしゃいます。

お薬よりも、副作用が少なく抗うつ効果が高い治療として世界ではTMS治療はうつ病の標準治療になっています。

お薬によって、勉強に影響がでるかもと心配する学生さん、仕事の集中力に影響するかもという社会人、妊活や授乳中など女性と子供にも優しい治療です。

しかし、“TMS治療を始めたから“と、いきなり断薬するのではなく、主治医と相談しながら徐々に減薬をしていきましょう。

【発達障害治療法】TMS治療方法の注意点

施術中の痛みや副作用はあるのか

TMS治療には、痛みも副作用もほとんどないといわれています。

施術中は、デコピンをされているような感覚がありますが、当院では、磁気刺激の強さは個々に合わせ、痛みがないように調整をしております。

また、副作用は、まれに軽い頭痛や吐き気や顔面の違和感等があります。

一番大きな副作用でけいれんは0.1%程度の方がなる可能性があるといわれていますが、

当院ではTMS治療開始前にけいれんのリスクがある方に関しては実施をお断りさせていただいており、安全に実施できるよう診療を行っております。

発達障害のTMS治療は保険適応なのか

2019年6月「TMSが保険診療化」されました。しかしながら対象となるのは、

「うつ病の患者さん」、「1剤以上の抗うつ薬で効果が得られなかった方」などであり、発達障害の患者さんは適応になりません。

当院では世界におけるTMS治療の最前線治療対象領域とその適応、非適応基準に従って、今回の保険診療適応とならない方もTMS治療を受けられるように、分析を重ねながら行ってきました。

当院は小さな医療機関です。

小さな医療機関だからこそ、お一人お一人の状態に合わせたTMS治療を行い、より高い治療効果、費用対効果を目指す。

本当に必要な人が、本当に必要な専門的な治療を、安価に、短期的に受けることで社会に貢献する。

そのために上記3つを日本で最初のTMS治療専門クリニックとして実現しました。

TMS治療ができない人とは

当院では患者様の安全を考えTMSの実施基準を設けており、他TMS治療医療機関よりも厳しい制限をかけております。

以下に該当の方は当院のTMS治療の対象外とさせていただいております。

などの方は当院で安全なTMS治療が行えない可能性があります。

自分が対象になるか、まずはお気軽にお問合せフォームからご相談ください。

TMS治療の発達障害への効果に期待

このようにTMS治療は、発達障害を大いに改善を期待できる治療法です。

「お薬でなかなかよくならない」「お薬の副作用が不安」、「減薬したい」方にTMS治療を提供します。

当院では、現時点で日本人に対する2000症例以上のTMS治療の経験があり、

ハーバード大学TMSコースを修了した医師と大学の精神科教授、脳外科経験を生かした臨床工学技士チームで、専門的な「日本人に合わせたTMS治療」 を提供しています。

また、TMS治療は最初の通院頻度は比較的高いので、通院のしやすさも重要となってきます。

土日祝日も開院しており、仕事がお休みしにくい方や遠方の方でも短期集中でTMS治療が可能です。

もしTMS治療に興味をお持ちでしたら、お問合せフォームよりお問合せ下さいませ。

集中力・記憶力などのパフォーマンス低下は睡眠不足が原因?

[2021.09.14]

「心の不調」や「集中力の低下」、「パフォーマンスの低下」、「記憶力の低下」などにお悩みの患者さんの中には背景に「睡眠不足」がある可能性があります。
集中力、記憶力などのパフォーマンス低下が主なお悩みの方に生活習慣を詳しく尋ねると、その原因として睡眠リズムが乱れていることが考えられるケースが増えています。
 PC やスマホ、ゲームなどデジタル機器などいつのまにか睡 眠を妨げるものが生活の中にあり、さらにコロナ禍でテレワーク中心になり、仕事とプライベートの境目が見えなくなる。
通勤で歩いていた運動がなくなり、体を動かさなくなるなど生活習慣の変化がきっかけになり睡眠リズ ムの乱れが起きやすくなっています。

睡眠不足セルフチェックリスト

睡眠の不安は欧米では 3~5 人に 1 人、日本人では 5 人に 1 人いるといわれています。
最近体調が悪い、頭がすっきりしない、忘れっぽくなった…、集中力が続かない、など気になる症状はありませんか?

1.ベッドに入ってから30 分~1 時間以上寝付けない
2.睡眠の途中に何度も目が覚める
3.起きたい時間より早く目覚めて、その後寝付けない
4.眠りが浅く、睡眠時間のわりに熟睡した感じが得られない
5.集中力がない、忘れっぽい
6.疲れやすい、倦怠感が続く
7.日中、眠さにあらがえない
8.ストレスが溜まり、気分転換ができない
9.血圧が高い、頭痛がある
10.食べたい感じがしないのに食べたくなる。体重が増えた
11.イライラして怒りっぽい。

睡眠のリズムとは~ノンレム睡眠(深い睡眠)レム睡眠(浅い睡眠)~

睡眠は心身ともに疲労を回復させます。
特に脳は睡眠が唯一休むことができる時間です。
睡眠にはノンレム睡眠(深い睡眠)レム睡眠(浅い睡眠)のリズムがあります。
レム睡眠は「からだの眠り」と言われており、この時、脳はかなり活動していますが、体は 筋肉の緊張がゆるみ休んでいる状態といわれています。夢を見て覚えているのは、このレム 睡眠のときです。
ノンレム睡眠の時間は脳の発達に伴って増えてくるといわれ、子どものときに比べるとノ ンレム睡眠は多くなってきます。
成長に伴って脳を使うことが多くなり、脳も眠りが必要と なってくるためといわれています。 ノンレム睡眠は浅い睡眠から深い睡眠まで(S1→S2→S3→S4)と 4 段階に分かれます。
正常な人の睡眠では、ノンレム睡眠に始まり、S1→S2→S3 の順にもっとも深い睡眠(S4) まで、一気に達していきます。
このノンレム睡眠が 1 時間半~2 時間ほど続くと、一度睡眠 が浅くなり、今度は、最初のレム睡眠が現われてきます。
このノンレム睡眠とレム睡眠が 1つのセットになり、一晩に 4~5 回繰り返すのが睡眠の一般的なパターンとされています。

            ノンレム睡眠は浅い睡眠から深い睡眠まで(S1→S2→S3→S4)と 4段階に分かれます。


★ノンレム睡眠~脳のお掃除の時間~

ノンレム睡眠中は成長ホルモンが分泌され、成長や疲労回復、皮膚や細胞の修復を行って います。
「脳の老廃物の排泄プロセスにノンレム睡眠が最も効果的」であるということが ロチェスター大学メディカルセンターのマイケル・ネダーガー教授らにより2019 年にアメリカの科学学術技術誌「Science Advances」に「睡眠と脳の清掃機能」として発表しました。

グリンパテックシステムとは?

私たちの体には、細胞から排泄された老廃物を運び出して処理してくれるリンパ系が張り 巡らされています。
脳では、リンパ系に似た働きを持つ「グリンパテックシステ ム」という排泄機能があることがわかっています。
このグリンパテックシステムが活発に働くのはノンレム睡眠の時間帯です。
脳は毎日活動し続け、大量のエネルギーを消費して、蓄積しています。グリンパテックシステムはノンレム睡眠中に働き、その老廃物は翌朝尿として排泄されます。  寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めてしまったりでノンレム睡眠に入れない状態が続く と老廃物が蓄積されてしまいます。
特にダメージを受けるのが大脳辺縁系にある海 馬と呼ばれる記憶の一時保管場所です。最近忘れっぽくなった、思い出せないなど認知機能 の低下につながります。
何日も眠れなかったり、睡眠不足が続くと段々考えがまとまらなく なったり、まったく仕事や勉強ができなくなってしまいます。
やる気や体力、思考能力が著しく低下してしまうのは、グリンパテックシステムが十分に働かず老廃物が蓄積され脳内 環境が乱れている状態となります。

アルツハイマー病とノンレム睡眠の関係

特にアルツハイマーなどの認知症の原因の一つと言われるアミロイドβというたんぱく質の老廃物の濃度が高いといわれていて、睡眠と老廃物除去の関連性が疑われています。

加齢とともに、ホルモンの分泌能力が衰えてノンレム睡眠が少なくなってしまうことは、すでに分かっているので睡眠の質を上げることが重要になってきます。

脳疲労の調整方法

睡眠不足で脳が疲労し、パフォーマンスが低下、集中力が低下、記憶力が低下している状態 は、脳のネットワークである DMN(デフォルトモードネットワーク)が過剰に反応し、CEN (セントラルエグゼクティブネットワーク)の活動が低下している状態なので、まずは脳の ネットワークを調整し、生活習慣を見直し脳内環境を整えることが必要です。

 睡眠プロトコル じっくり TMS 治療 :9,900 円/回





PCやスマホの使い過ぎ、集中力低下や不眠の『脳過労』とは?

[2020.03.23]

パソコンやスマートフォンの使い過ぎで脳が過度に疲弊している「脳過労」の人が増えています。

「脳過労」になると認知症や鬱に近い症状が出ることもあるようです

私達の脳は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を通じて情報を「入力」し、前頭葉と呼ばれる場所で情報を取捨選択して「整理」を行い、言葉や行動として「出力」しています。

情報過多の時代になり、【脳過労】があなたの身近で起こっているかもしれません

脳過労セルフチェック

  • スマホをいつも操作してる
  • 常に忙しい
  • 物忘れが増えた
  • よく眠れない
  • 仕事・家事の段取りが悪くなった
  • 単純ミスが多くなった
  • 意欲・興味がわかない
  • イライラして怒りっぽくなった

※3つ以上あると脳過労の可能性があります

脳過労とは?

脳過労=前頭葉の機能低下です。

PCやスマホの使用頻度が高まり情報過多によって脳が疲弊し「脳過労」にななります

入力される情報量が多くなると、処理しきれずに氾濫しゴミ屋敷のような状態になる

情報の整理を行う前頭前野は思考や意思決定、記憶や感情のコントロールをつかさどる
ミスが多くなったり意思決定ができない、イライラしたり仕事に支障をきたします。

脳過労の対策

脳過労の対策、予防、治療とは?

脳過労を改善・予防するためには前頭葉での情報処理がスムーズに行われる状態を作ることが重要である

スマホを手放す時間を増やすトイレ・浴室・寝室で使わない「ながらスマホ」をしない
ぼんやりする時間をつくる散歩・ゴルフの素振り・リラックスして皿洗い
睡眠を十分にとる 15分程度の昼寝・椅子で5分ほど目を閉じ呼吸を意識する

脳過労の治療

TMS治療(前頭前野への磁気治療)
TMS治療で脳の前頭前野のDLPFC(背外側前頭前野)を刺激し、脳のネットワークを調整することで疲れた脳のケアを行います

こんな人がおすすめ

  • 仕事でPC・スマホが手放せない
  • ぼんやりする時間がない
  • 頭にもやがかかっている

ADHD(注意欠如多動症)症状を目立たなくする方法とは?

[2020.07.03]

ケアレスミスが多い、忘れっぽい、一つのことに集中できない・・・、そんな症状、あなたにもありませんか?
ひょっとしたら、それはADHD(注意欠如多動症)の症状かもしれません。

近年、医療分野においてだけでなく、ビジネスパーソンの間でも注目されている、ADHD症状とその対策についてご紹介します。

ADHDとは(ADHDの疫学、概要、主な症状)

ADHDは、ASD(自閉スペクトラム症)と並んで発達障害の一つに分類される障害であり、小児では総人口の8~10%に及ぶと言われます。以前は小児期のみの疾患とみなされ、成人すれば症状の大部分は改善すると考えられていました。しかし、近年ではむしろ、小児期には重大なトラブルを生じなかったものの、成人し職に就いてから障害が大きく感じられるケースが多いことが明らかになってきました。更には、うつ病や躁うつ病、不安障害と診断され、長期に渡って精神科に通院されている患者さんの中でも、実は背景にADHD症状による困りごとがあり、それを起因として精神症状を発症していたという方もおり、適切な治療がなされていたのかが問題となるケースもあります。

DSM-5(米国精神医学会による精神疾患の診断マニュアル)におけるADHDの診断基準によると、ADHDの症状には、以下のようなものがあります。

不注意症状

a 細やかな注意が出来ず、ケアレスミスをしやすい。
b 注意を持続することが困難。
c 上の空や注意散漫で、話をきちんと聞けないように見える。
d 指示に従えず、宿題などの課題が果たせない。
e 課題や活動を整理することが出来ない。
f 精神的努力の持続が必要な課題を嫌う。
g 課題や活動に必要なものを忘れがちである。
h 外部からの刺激で注意散漫となりやすい。
i 日々の活動を忘れがちである。

多動性/衝動性症状

a 着席中に、手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする。
b 着席が期待されている場面で離席する。
c 不適切な状況で走り回ったりよじ登ったりする。
d 静かに遊んだり余暇を過ごすことが出来ない。
e 衝動に駆られて突き動かされるような感じがして、じっとしていることが出来ない。
f しゃべりすぎる。
g 質問が終わる前にうっかり答え始める。
h 順番待ちが苦手である。
i 他の人の邪魔をしたり、割り込んだりする。

精神科診療におけるADHD診断の「敷居の高さ」

社会生活で上手くいっていない実感があり、インターネットで調べて上記のような症状があるので「自分も実はADHDなんじゃないか?」と考え、意を決して精神科を受診してみるも「ADHDの診断にはならない」と言われ途方に暮れてしまう方が大勢いらっしゃいます。まず、成人の発達障害を扱っている医療機関の数が限られており、診てくれる病院を見つけるのに一苦労。更に、発達障害を専門に扱っている精神科での診察は、実は診断まで詳細な問診と検査が必要であり、時間がかかるものです。上記の様な不注意症状、多動性/衝動性症状がそれぞれ5個以上当てはまり、それが12歳未満の時期から続いていること、学校、家庭、クラブ活動、会社など複数の状況で起きていること、社会生活に支障を来していること、他の精神疾患による症状でないことを確認された上で診断となります。本人やご家族との問診の他、WAIS-III、ADHD-RSといった心理検査の結果が参考にされることもあります。

このように、診断は「それらしい症状がいくつかある」、「検査で傾向が見られる」といったことだけでなされるものではありません。また、患者さんの中には他院にて「QEEG(定量的脳波)検査でADHDと診断された」と言って当院に来られる方もいらっしゃいます。当院としては、「ADHD患者さんのQEEG所見については現在研究が進められているものの、それだけで診断ができるようなものではない」と考えています。精神科診療において一般的な診断方法とは言えないでしょう。

診断にならなくても、ADHD傾向に悩む方には医療のサポートが必要

精神科医の立場からは、ADHD治療薬の中には覚醒剤に近い成分の中枢神経刺激薬もあるために、簡単に診断を出すことができないという一面もあります。一方で、正式な診断には至らずとも、ADHD症状が原因で様々な生きにくさが生じていると判断されるケースでは、生きにくさを改善するためのサポートをしていく医療も必要であると私たちは考えています。
 
ADHD症状の治療にあたっては、まず「他の人が問題なくできることでも、自分には難しいことがある。自分の特性を理解し、適切な対処法を学ぶ」という認識を持つことが重要です。職場の上司や産業医にこの事を伝え、相談してみるのはいかがでしょうか。職場においても「ADHDである事を正確に診断できる病院は少なく、ADHDの診断がつく人もひと握りしかいない」という医療の現状をご理解頂いた上で、「診断が下りなくても、本人の努力とともに周囲も理解しサポートしていく」という認識があると、より働きやすい会社づくりができます。

ADHDの診断がつかない方に対しても、問診によってどのような原因で職務上の困難が生じているのか、どのような業務で特に周囲のサポートが必要になるのか判断し、より働きやすくなるようにすることも可能です。このようなサポートは関連病院であるベスリクリニックで行っております。

ADHD症状の困りごとを減らす方法

生活習慣の改善(睡眠、運動)

これまでに、睡眠や運動といった生活習慣を改善することでADHD症状が緩和されるという研究結果が積み重ねられています。

睡眠

ADHD症状は、深刻な睡眠障害との関連が指摘されています。例えば、成人のADHD患者の27%で慢性的な不眠が見られたとの報告があります。また、ADHDの認知行動症状(忘れっぽさ、ケアレスミス)の多くが、短時間睡眠と睡眠の質の低さに影響しており、更にはそのような睡眠障害がADHD症状の原因にもなり得ます。

睡眠を改善させる方法は人によって様々ですが、ADHD症状を持つ成人では、特に夜間に自分の興味のあること(ゲーム、ネット、仕事など)に没頭して夜更かしをしてしまったり、お酒を好むために睡眠の質が落ちていることが多いため、以下のことに気をつけると良いでしょう。

  • 起きなければいけない時間から逆算して7、8時間の睡眠時間が確保できる時間を眠る時間に設定する
  • 眠る時間の4時間前までにウォーキング、ジョギング、サイクリング、筋トレなどの運動を30分程度行い、身体を疲れさせる
  • 眠る時間の1時間半前までに入浴して体を温める
  • 眠る前2時間はPC、スマホ、テレビを見ない
  • 節酒、あるいは断酒に努める
運動
  • 一日30分以上の早歩き(必ずしも30分続けて行う必要はありません)
  • 一週間に2回以上の筋力トレーニング(最初はスクワット20回、腕立て伏せ20回、腹筋20回から)
    などの、適度に心拍数が上がる運動が効果的です。運動の効果としては、一般的に
  • 心肺能力の向上
  • 前向きな気持ちになる
  • より深くて良質な睡眠がとれるようになる
  • 思考や作業の記憶をつかさどる脳の領域である海馬の細胞がより多く生まれる

といったものがありますが、ADHD症状がある方については不注意症状や集中力低下が軽減されたり、不用意な言動を抑制するといった効果も期待できます。

何故、運動でADHD症状が良くなるのか?

ADHD症状の神経生理学的な原因としては、注意・実行機能の中枢である前頭前皮質-線条体回路におけるドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニン作動性ニューロンの活動低下と考えられています。また、ADHDでは前頭前皮質の一部や線条体が健常者と比べ小さくなっているという報告もあります。前頭前皮質は行動の計画、人格の発現、適切な社会的行動の調節に関わっている脳領域であり、現在の行動がどのような結果をもたらすかを判断したり、不適切な行動を抑制する「実行機能」に関係しています。また、前頭前皮質-線条体回路は重要な情報の選択と認識、ワーキングメモリ―内の情報の操作、計画と整理、行動の制御、変化への適応、意思決定を司ります。

運動によって、この前頭前皮質-線条体回路の神経伝達物質であるドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、セロトニンの分泌量が上昇することが確認されています。これによって、ADHDの認知行動機能を改善する(忘れっぽさやケアレスミスが少なくなる)と考えられています。また、運動後の被験者の脳の構造を調べた研究では、前頭前皮質や海馬の灰白質が増加し、連結性に変化が見られました。ごく最近の研究で明らかになったこれらの機序により、運動にADHD症状の緩和効果があると考えられています。

短期的には、たった1度の20分以上のウォーキング、ジョギング、サイクリングといった有酸素運動によって、不注意症状や集中力、不適切な行動の抑制に効果が見られたという報告が数多くあります。2,3週間の期間継続した運動(ジョギング、水泳、サイクリング、縄跳び、球技)の効果について調べた研究では、不注意、多動、衝動性といったADHD症状の他、実行機能、学業成績、運動技能の向上が見られました。

ADHD症状に悩む方のためのライフハック

ADHD症状のある方は、目の前のことに集中するあまり、その日の予定ややるべき事を忘れてしまうことがあります。「人と会う約束があったのにすっぽかしてしまった」という方もいらっしゃるでしょう。

その日の予定やタスクを一つ一つ付箋にメモして、デスクに貼っておく

こうすれば、やるべき事を「見える化」できるので忘れにくくなります。また、抱えている仕事が多くなれば一目瞭然なので、「今これだけ仕事を抱えていて新しい仕事を受けるのが難しいです」ということを上司の方に伝えやすくもなります。

また、音声のみだと、しっかり内容を把握できない、つい指示を聞き漏らしてしまうということが起きがちです。

大事なことはできるだけ書面にしてもらう、あるいは「メモをしないと確実に忘れるのでメモの時間を下さい」とメモの時間を確保する

仕事の指示や手順などは、このようにできるだけ視覚情報で把握できるようにすると、「この前お願いしたあれ、できてないの?」と注意されることも少なく出来るでしょう。

ADHDに限らず発達障害傾向のある方は健常な人と比べて仕事に集中するのにより多くのエネルギーを使い、周囲に気を張っているため疲れやすい傾向があります。午後に強烈な眠気に襲われ、仕事中や会議中にどうしてもうつらうつらしてしまうとしばしば聞かれます。

お昼休みには10〜20分の昼寝時間を設ける
耳栓、アイマスク、卓上枕で休息を取りやすくする

仕事中、目に入ったものに気が散ってしまいがちだったり、周囲のちょっとした話し声でも集中が困難になります。作業に集中するには、まず気が散る要因を削ることが大事ですので、以下のことが出来ると良いでしょう。

デスクに余計なものを置かない
耳栓、ノイズキャンセリングイヤホンで雑音をカットする

以上、ADHDという疾患と、その症状が引き起こす困りごとへの対策についてご紹介してきました。この記事でご紹介した工夫が少しでも参考になり、困りごとをやわらげることが出来ましたら幸いです。

精神科医 産業医 永野泰寛

ストレス食いの薬に頼らないTMS治療
~エモーショナルイーティング~

[2020.09.05]

「ストレス発散で食ベてしまう」、「食べても食べても満足感がない」、「うつうつとした気持ちを解消するためにむちゃ食いをしてしまう」、「ストレス解消法がない」そんなお悩みはありませんか?

それは「ストレス食い」、「エモーショナルイーティング」、「むちゃ食い障害」という状態かもしれません。

つい、食べ過ぎてしまうことは日常でもよくあることです。

しかしながら、自分の感情がむしゃくしゃする、不安になったときに逃避をするために食べることは健康的ではありません。

「ストレス食い」をしてもストレスが解消されず、大量に食べることで悲しさ、怒り、孤独などの感情やストレスの解消になっている「エモーショナルイーティング(Emotional Eating)」が続く場合は注意が必要なこともあります。

「ストレス食い・エモーショナルイーティング・過食」セルフチェックリスト

  • 机の中やカバンにいつもお菓子を置いている
  • 味わわずに一度にたくさんの量を食べる
  • 気晴らしを食べることに求めてしまう
  • 限界まで満たさないと不安になる
  • ストレスを感じるといつのまにか食べ物に手が伸びてしまう
  • 食べた後に罪悪感を感じる
  • お腹いっぱいなのに 食欲が止まら ない

「ストレス食い・エモーショナルイーティング・過食」の原因・機序

「エモーショナルイーティング(Emotional Eating)」は自分の心身を満たすための食事ではなく、心を一時的に慰める食事です。「エモーショナルイーティング(Emotional Eating)」は解消しなければならない問題の根本原因は解決しません。

エモーショナルイーティングの脳の状態

過食傾向がある人の研究では背外側前頭前野(DLPFC)の活動が低下し、認知制御の機能が低下してしまったために過食衝動を抑えられないと考えられています。

落ち込み・不安・寂しさ・不満・イライラなどのストレスを感じているときには、ぐるぐる思考のネットワークであるDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)が過活動になり、背外側前頭前野の機能が低下します。

“食べる”行為は、手軽にストレスを解消し、DMNから離れることができるため、エモーショナルイーティングを繰り返してしまいがちです。

食べることで、ぐるぐる思考のネットワークが抑制されてストレスへ思考が集中している状態から、食べることに思考を移動することができます。

しかしながら、そのストレスに対する根本的な治療にはつながりません。

「エモーショナルイーティング」や「ストレス食い」は習慣化すると、自分ではコントロールができなくなります

参照

ストレス関連疾患としての摂食障害 – 脳画像研究によるアプローチ –

佐藤康弘*, 福土審*,**

*東北大学病院心療内科, **東北大学大学院医学系研究科行動医学分野

心身医学 57(8): 790-796, 2017.

過食・エモーショナルイーティング・ストレス食いとTMS治療

薬に頼らない脳に対するTMS治療では背外側前頭前野(DLPFC)の刺激により、「ストレス食い」の調整を行います。

TMS治療は「食べたい」という過食衝動をコントロールすることに効果があり、食事量の調整ができる可能性があります

※クリックすると拡大します。

ストレス食い・エモーショナルイーティングになりやすい人

  • ストレス解消がうまくできない
  • ストレスがたまると甘いものや油ものなどのメニューをむちゃ食いしてしまう
  • 結果を出そうと頑張りすぎてしまう
  • うまく自分の感情を相手に伝えることができない
  • 周囲の人からいい人といわれる

食べ過ぎのメカニズム

過食の背景には、思い立ったらすぐに行動を起こしてしまう「性急自動衝動性」早く報酬を少なくても得たくなる「報酬感受性」の2つの因子がかかわっていると考えられています。過食の衝動を起こす「性急自動衝動性」は前頭葉や線条体回路と、反復した過食を促す「報酬感受性」は報酬系に含まれる線条体機能と関連していると考えられています。ストレスを感じると、前頭葉や脳幹部のノルアドレナリンが増加し、報酬系が刺激され過食の欲求が増す可能性があります。

「何かを食べないと落ち着かない」のはなぜ?

過食は、ストレスから「回避」するための対処行動として考えられています。 過食をしているときは、食べることに集中しており一時的にそのストレスから離れられますが、過食を止めるとストレスから「回避」することができなくなり、落ち着かなくなります。

参照

前頭前野・大脳辺縁系・大脳基底核による摂食調節機構

成清公弥, 粟生修司

九州工業大学大学院生命体工学研究科脳情報専攻

アディポサイエンス 6(3): 224-229, 2010.

前頭前野の機能が低下したり、ストレスによりセロトニンが足りない状態は甘いものやパン、お米などの炭水化物、あげものなどの脂肪分が多いものなど特定のものが食べたくなる、食べるなどの行動につながる可能性があります。

参照

肥満症治療のために-高次脳への配慮-

千葉政一, 坂田利家*

大分大学医学部第1内科, *中村学園大学大学院栄養科学部

The Lipid 15(3): 253-259, 2004.*

過食が続いてしまうと長期的な心身の不調につながります

過食を続けてしまうと、体重増加、唾液腺の肥大、誤嚥性肺炎、逆流性食道炎、虫歯などを発症するリスクもあります。

また、過食のストレスから摂食障害を発症し、無理やり食事をたくさん食べた後に吐き出すようになってしまう人もいます。

料金

ストレス食い(むちゃ食い) に対するTMS治療

ストレス食い(むちゃ食い)プロトコール ベーシックTMS治療:4,950円/回(税込み)

20回(セット)+10回(フォローアップ)

スポーツイップス~薬に頼らないTMS治療~

[2020.09.05]

イップスとは?

イップスとは、スポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことです。実際にイップスという疾患はなく、職業性ジストニアに分類されることもあります。

困っていないですか?一人で悩んでいないですか? あなたはイップスかもしれません!

当院では、イップスに対してTMS治療を実施しております。下記に該当する方は一度ご相談ください。

・ある日突然今までできていたことができなくなった

・クラブを握ったとき、楽器を持ったとき、ボールを持ったときだけ身体が動かない

・得意だったスポーツができない、不安に感じる

・フルート、バイオリンなど楽器が思うように弾けない(奏楽手痙)

・文字がきれいに書けなくなった(書痙)

・野球のバット、テニスのラケットがスウィングできない

スポーツの中でのイップスの種類

  • ゴルフ
  • 野球
  • テニス
  • バスケット
  • ボーリング
  • ボート競技

イップスを治すためには適切な治療介入が必要

イップスで困っている方は多くいらっしゃいます。

関東アマチュア選手権競技の決勝出場者のアンケートでは約57名のうち38名の70%近いトップアマチュアゴルファーがイップスの経験があったという報告もあり、珍しくはない状態です。

・一人で悩んでいる

・コーチや先生に相談できない

・そのままキャリア継続を諦めてしまう方も少なくありません

または

できない葛藤に襲われ、さらにトレーニング量を増やし、かえってイップスの症状が増悪したという報告もされています。

イップスになりやすい人

下記に該当する人はイップスになりやすいかもしれません。

・プロ、アマチュアプロなど長期間その競技をやっている人

・試合や大会、選考会、発表会などある程度、プレッシャーがかかる機会でやっている人

・外向的な性格

・積極性がある

・自信や意欲がある

・神経質傾向

・不安気質

イップスの原因

近年イップスが脳の異常が原因で生じるジストニア(筋肉の無意識なこわばり)であるとの報告がされるようになりました。

ジストニアは全身あるいは身体の一部が異常に緊張して、スムーズな運動、動作ができなくなる不随意運動の1種です。

お困りの原因は脳かもしれません

人間の運動(筋肉の動き)は、大脳基底核によって調整された信号が大脳皮質に伝達され、スムーズな動きができるように制御されています。

イップス・ジストニア患者では、大脳基底核からの信号に異常が出現し、大脳皮質に異常な信号が伝達されることで、制御できない動きとして、症状が出現してしまうのです。

治らないと思っていたことがTMS治療で治ります

この大脳基底核の以上に対して、TMS治療によって、症状の改善が得られたという研究も報告されています。

また

大脳基底核の調整が崩れてしまう原因には、たくさんあります。

その一つに、メンタルが原因となることがあります。

当院では、イップスに限らず、メンタルが原因で心身不調に陥ってしまった方のTMS治療を実施させて頂いておりますので、ご安心してご相談してください。

イップスの治療(治し方)

①薬物療法:β遮断薬・抗不安薬

※ドーピングになる可能性が強い

②精神療法

からだに過緊張、不安が見られるのであれば、リラクゼーションを目的としたいくつかの心理技法のトレーニングや、現場で使えるようなリラックス方法などを改善方法として扱う

⑤TMS治療:ジストニアに対する脳の調整

イップス 病院でのTMS治療

書痙の患者がTMS治療によって、改善が得られた報告があります。

      参照③

        参照④

イップスの原因と考えられているジストニアに対し、TMS治療があります。

※クリックで拡大します。

CDQ:24 ジストニアの生活の質スコアリング

※クリックで拡大します。

Toronto Western Spasmodic Torticollis Rating Scale (TWSTRS);痙性斜頸治療の評価尺度

※クリックで拡大します。

症例

31歳 男性 プロゴルファー

ゴルフのイップスをなおしたい

31歳男性 プロのゴルファーであり、春の大会からイップスを自覚し、コーチからTMS治療をすすめられ初診となりました。イップスの乗り越え方をしり、ドーピングなどに引っかからない薬に頼らないアプローチで、できるだけ早く治療がしたいとのことで、週5回のTMS治療を開始しました。TMS開始10回目の時に頭が暖かくなる感覚を感じ、TMS15回目にはイップスの感覚を感じずらくなり、日常生活での緊張も感じずらくなりました。TMS25回目には人の目があったとしても冷静にゲームに臨めるようになった、イップスが克服できたと話されており、今では2週に1回TMS治療でメンテナンスを行っています。

ゴルフのイップスの種類

1.パターイップス 

「打てない」:1~2mのショートパットの際にカップに届かないようなパットをしてしまう イップスの中でもなりやすい人が多いイップスです。

「強く打ちすぎる」:痙攣したように強く打ってしまう

2.アプローチイップス  

「トップ」:インパクトの瞬間にクラブヘッドが ボールの赤道に届かず、ボールの上部をたたく現象

「ダブり」インパクトの瞬間にクラブヘッドが ボールの手前の地面を打ってしまう現象が怖く なり,柔らかいタッチが出せなくなる。

3.アイアン,ドライバーイップス

 「クラブが下りてこない現象」:スイングの際 クラブが途中までしか上がらず、あるいはトップまで行ってもそこから下りてこない現象。

 「クラブが上がらない現象」:バックスイングの際に肘が曲がらず、低いテークバックになりトップまで上がらない現象。

※「アドレスから手が動かない」:アイアン、ドライバーイップス の「クラブが上がらない現象」と若干似ているが、アイアン、ドライバー以外にパターなどのあらゆるショットでも生じることがあり、テークバックを始めようとしてもクラブヘッドに根が生えたように動かなくなる現象である。

4.バンカーイップス  

アプローチイップス同様にトップとダブりが恐 怖となり、バンカーからの脱出が精一杯になってしまう。

アイアン、ドライバーイップスの「クラブが上がらない現象」と若干似ているが 「アドレスから手が動かない」タイプのイップスがある。このタイプはアイアン、ドライバー以外に パターなどのあらゆるショットでも生じることがあり、テークバックを始めようとしてもクラブヘッドに根が生えたように動かなくなる現象である。

料金

イップスに対するTMS治療

イップスプロトコール じっくりTMS治療:9,900円/回(税込み) 30回

参照

①イップスはジストニアか? : イップスに対する定位脳手術 堀澤士朗ほか 東京女子医科大学脳神経外科 日本臨床スポーツ医学会誌 23(4): S251-S251, 2015.

②検査・測定 イップスの研究(2) 八木孝彦ほか 中央学院大学 日本応用心理学会大会発表論文集 71: 76-76, 2004.

③ジストニアに対する反復継頭蓋磁気刺激 漆原良、梶龍兒 神経治療Vol23 No5(2006)

④上肢ジストニアに対する連続継頭蓋磁気刺激治療 村瀬永子 機能的脳神経外科 48(2009)176-183

⓹イップスの診断と治療 永井宏 医療法人日明会日明病院, 福岡大学医学部精神医学教室, スポーツメンタルヘルスオフィス 臨床スポーツ医学 31(10): 950-955, 2014.

禁煙の禁断症状~薬に頼らないTMS治療~

[2020.09.05]

煙草を吸う 男性の4人に1人、女性の3人に1人は禁煙を希望

現在習慣的に喫煙している男性の4人に1人、女性の3人に1人が「タバコをやめたい」と考え、「本数を減らしたい」を含むと、このままの喫煙習慣を続けたくないと考えている人は6割を超えています。

喫煙者の半数以上が4~5回禁煙を試みたことがあります。やめたくてもやめられない喫煙は、趣味・嗜好ではなく「ニコチン依存」の状態かもしれません

やめられない喫煙「ニコチン依存」

現在喫煙している約7割に人がニコチン依存と推定されています。

ニコチンは、脳内で刺激を与え、快感や報酬感を与えます。ニコチンがないとイライラや落ち着かないなどのニコチン切れ症状(禁断症状)があらわれるようになります。タバコを吸うと頭がすっきりする、気分が落ち着く、リラックスするなどと感じますが、しばらくすると再びタバコが欲しくなります。身体的依存だけでなく、タバコを吸ってよかったという記憶や身についた クセ、習慣などの心理的依存もあります。

煙草を吸うとシワができやすい?

喫煙により皮膚の弾力が低下して、深いシワが増え、肌のきめが粗くなります。頭髪の変化(白髪、 脱毛)、唇の乾燥や歯・歯肉の着色、口臭、声の変化などが起こり、実際の年齢よりも老けた顔つきになります。

22歳の双子の40歳時を予想した写真 左 喫煙 右 非喫煙者 顔色が悪く、肌にハリがなくなり、シミやそばかすが増え、乾燥したしわの多い皮膚になる。歯にはヤニがつき、歯肉の色も悪い。タバコは10年以上老化を促進させる。

女性と喫煙

喫煙女性は非喫煙者に比べ優位に閉経が早くなる、皮膚のしわができやすくなる、ニコチン接種によりエストロゲン産生に重要なアロマターゼの機能が抑制され女性ホルモンへの悪影響があることなど示唆されています。また、一酸化炭素がヘモグロビンと結合することにより、卵巣などにも血行不良をきたし、卵子や胎児への影響もあるとされています。

禁煙すると2~3割生命保険料が安くなる?

一般に喫煙者は非喫煙者に比べ、健康面でのリスクは高くなります。個人差はありますが、一生涯でみれば医療費なども膨らみやすいとされており、生命保険会社には非喫煙者の保険料を割り引くものも多くあります。

機中園舎に比べて保険金を受け取る確率が低い分、保険料を安くするという理屈です。条件によっては喫煙者よりも毎月の保険料が2~3割安くなることがあります。

22歳の双子の40歳時を予想した写真 左 喫煙 右 非喫煙者 顔色が悪く、肌にハリがなくなり、シミやそばかすが増え、乾燥したしわの多い皮膚になる。歯にはヤニがつき、歯肉の色も悪い。タバコは10年以上老化を促進させる。

禁煙の新しい治療の選択肢のTMS治療

TMS治療の禁断症状によるニコチン渇望症状に対する効果

*DLPFC(背外側前頭前野)に対する高頻度のTMS治療はたばこの消費量と禁断症状によるニコチンの渇望を減少させる新しい治療となる

*ニコチン代替療法(ニコチンパッチ・ニコチンガムなど)や認知行動療法などの心理的な介入と比較し、TMS治療はより効果的な治療となりうる

症例

34歳 喫煙歴16年 

たばこをやめたい

18歳からタバコを吸い始め、27歳、33歳の時に禁煙治療を試みたものの、27歳は禁煙治療の3回目でタバコが我慢できなくなり離脱した。33歳の時は転職したこともあり、ストレスで禁煙治療の2回目で離脱してしまった。今回1年前から付き合いを始めた彼女との結婚を意識したが、職場での昇進もありストレスがかかってしまうのではとTMS治療による禁煙治療を希望された。

週2回 1日2回のTMS治療を開始した。以前の薬物による禁煙治療や自分で禁煙を試した時はタバコをやめた1週間ごろにイライラやおちこみを強く感じ、2週間からは集中力の困難感を強く感じ喫煙したい気持ちがでることが多かったが、TMS治療ではこのような症状が気になる程度で収まっていた。副作用としてはTMS治療3回目のときに軽い頭痛が1日続く程度であり、大きな副作用はなかった。3ヶ月後、たばこをみても吸いたい気持ちはなくなり、6か月後も禁煙は継続していた。

料金

禁煙 の TMS治療

禁煙プロトコール ベーシックTMS治療:4,500円/回(税別)

精度99%の検査で陽性だったら、その病気である確率は99%??・・・大間違い!

[2020.10.15]

新型コロナウイルスの検査と言えばPCR検査や抗原検査がよく話題に上り、希望者がすぐに検査を受けられるようにすべき、とか、全国民に実施すべきなどと言う意見も聞かれます。医師の立場からこれらの話を聞いていると、検査結果をどう判断するかということに関して、一般の方の間では(または医療関係者の中でも)誤解があるのではと感じることが多くあります。この記事では、特に多くの誤解が生じていると思われる検査結果の解釈についての話題を取り上げます。※この記事は2020年10月に執筆されたものです

前半は高精度の検査結果の解釈について一般論を述べ、後半では新型コロナウイルス感染症のPCR検査の具体例を考えていきます。

✓よくある誤解:「検査の結果が陽性」と言われただけでその病気にかかっていると判断してしまう


✓正しい理解:検査結果だけで病気の有無を判断するのではなく、診断については医師に相談する


✓新型コロナウイルスのPCR検査では、検査陰性はその時点で感染していない有力な証拠になる


キーワード:検査診断学、陽性、陰性、感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率、検査前確率、PCR検査

高精度の検査で『陽性』と結果が出たら、その人は高確率でその病気にかかっていると言えるのか?

新型コロナウイルスの例でいえば、「PCR検査で陽性だった」と言われれば、その人は新型コロナウイルスに感染している、と即座に判断される方がほとんどだと思います。しかし、科学的に見ればこれは全くの誤解です。どんな検査でも、その結果のみで即座に何かの病気の診断になるということはありません。検査を受ける前の状況、つまり、その地域の病気の有病率(全人口中、何人がその病気を罹患しているのか)や、その人の症状や身体所見などを加味せずに、病気の診断をすることはできないのです。

まず新型コロナウイルスは置いておいて、例として以下の問題を考えましょう。

問題:Aさんがある感染症Bの原因ウイルスを検出する精度99%の検査を受けたところ、結果は陽性だった。では、Aさんが感染症Bに罹患している確率はどれくらいでしょうか?

上述したように、これだけの仮定では確率を計算することが出来ません。この確率を計算するには、そもそもこの感染症Bがどれくらいの有病率なのか(ある時点で、全人口のどれくらいの割合の人が感染症Bにかかっているか)を仮定する必要があります。ここでは、ある時点で感染症Bに感染している人が日本全体で1万人程度いると考え、有病率を0.01%(1億人分の1万人=1万分の1)と仮定します。

次に、検査の精度とは何かを考えます。検査の精度とは、以下の2つに分けることが出来ます(病気にかかっている=原因ウイルスを持っている、病気にかかっていない=原因ウイルスを持っていない、と考えることとします)

1.「『真にその病気にかかっている人』が検査を受けると『陽性』と出る確率」:この確率を感度と呼びます
2.「『真にその病気にかかっていない人』が検査を受けると 『 陰性』と出る確率」:この確率を特異度と呼びます

一般的に、検査の精度とは「感度〇%、特異度〇%」と表されます。この例では、「精度99%」と言っているので、「感度99%、特異度99% 」の検査であると仮定します。このような検査で陽性の結果が出た、とはどういうことを意味するのでしょうか。これは、医療系の大学では、検査診断学の中で必ず理解しなくてはいけない重要な問題です。解法としては、全人口を仮に100万人として以下のようなマトリックスを計算により埋めていくと答えが出せます。

まず、③⑥⑨の列をみていきます。

全人口を100万人としているので、⑨=100万人です。更に、 全人口100万人に対する感染症Bの有病率を0.01%と仮定しているので、③=100万×0.01%=100人、⑥=100万-100で999,900人となりますが、ほとんど同じなので100万人と考えます。

次に、病気にかかっている人の行に注目します。

「病気にかかっている人のうち、検査を受けると陽性となる人」の確率が感度なのでした。したがって、①=100人×99%=99人となります。②=100-1=99人です。

次に、病気にかかっていない人の行です。

「病気にかかっていない人のうち、検査を受けると陰性となる人」の確率が特異度でした。したがって、⑤=1,000,000×99%=990,000人、④ = 1,000,000 – 990,000 = 10,000人となります。

最後に、一番下の行です。

縦の列に沿って足し算をすれば良いので、⑦ = 10,099人、⑧ = 990,001人となります。

さて、以下のように表が埋まりました(概算ですので一番下の行のヨコ方向の計算は合いませんが)。

求めたい確率は、「検査で陽性と出た人のうち本当に病気にかかっている人の確率」(陽性的中率と呼びます)でしたので、上の赤枠で囲まれた行に注目して、99÷10,099 = 0.0098… = 約1%となります。

つまり、精度99%の検査を受けて陽性の結果だったとしても、有病率が0.01%だと、その人が本当に病気にかかっている確率は1%程度にすぎない、という結論になります。このように、陽性と出た人でも、その病気にかかっている確率はまだまだ無視できる程度しかないということが往々にしてあります。

感覚に合わないという方もいるかもしれません。この結論には、「検査する前に、その人が病気にかかっている確率(検査前確率)が0.01%とごく小さい」ということが影響しています。今回は検査を受ける人の症状の有無は無視して、症状がない人も含めて考えているため、検査前確率が有病率と同じ0.01%とごく小さいものでしたが、この人に発熱や咳、くしゃみ、息苦しさ、といった症状があったり、感染症患者との濃厚接触歴があったりすると、そういった条件のない人と比べて、検査前の段階から感染症にかかっている確からしさが上がっていきます。このあたりの診たては医師の診察によりますが、病気を疑う症状や背景、身体診察上の所見が複数あることで検査前確率が1%, 10%と上がってきた場合に、検査をする意義が出てきます。その上で検査結果が陽性となった場合には、その人が病気である確率が70%, 80%と考えられるようになるため、症状、身体診察の所見、他の検査結果と併せて病気の診断が下るという流れになります。

ここでは例として感度・特異度を99%として算出しましたが、この数値が異なれば当然、また違った結果が出てきます。しかし、どんな検査でも感度・特異度が100%ということはまずあり得ないため、検査結果のみで診断をすることはできません。

新型コロナウイルスのPCR検査では

新型コロナウイルス感染症のPCR検査の例で考えると、確かな数字は分からないものの、感染拡大期の有病率は0.1%~1%程度はありそうです。特異度は96%~99.7%など高い数値が出ていますが、感度は50~70%程度のようです。これらを踏まえて、有病率0.5%, 特異度99%, 感度60%と仮定してもう一度マトリックスを計算してみると、以下の様になります。

この表から、陽性的中率は3,000÷12,950=約23%と、最初の仮定よりは高い確率が出てきました。しかし、まだ病気にかかっていると確定するには低すぎる確率でしょう。一方で、「検査結果が陰性の人が、病気にかかっていない確率」(陰性的中率)は985,050÷987,050=約99.8%と、殆ど100%と言えます。つまり、この仮定であれば、検査結果で陰性と出た場合には「ほぼ確実に病気にかかっていない」と言えるため、陰性の結果はその病気にかかっていないことの一定の証拠になります。但し、検査を実施した後に罹患する可能性もありますから、感染対策を怠って良い理由にはなりません。ちなみにこの表から、症状が何もない人も含めて100万人にPCR検査をしたとすると、「病気にかかっているのに陰性と出る」いわゆる『偽陰性』が2,000人に起こることが分かります。感度があまり高くない検査をあまりにも多くの人に対して実施した場合、病気にかかっているのに陰性と出てしまう人も多く出現してしまうことに注意が必要です。陰性と出ていても症状があったり、感染者との濃厚接触がある場合は、医師の診察により感染者と考えられる場合もあるでしょう。

地方・海外へ出張に行かれる方や高齢者用施設で勤務される方など、新型コロナウイルスに感染していないという証明を必要とされる方は、PCR検査の陰性結果を利用されるのも合理的であると考えられます。

まとめ

新型コロナウイルス感染症の有病率を0.5%、PCR検査の感度を60%、特異度を99%と仮定すると

1. 陽性的中率は23%と小さいため、検査陽性のみを持って感染の診断にはならない

2. 陰性的中率はほぼ100%(99.7%以上)であり、検査陰性はその時点で感染していない有力な証拠になる

3. 検査の結果が陰性であっても、感染対策を怠ってよいことにはならない

執筆:永野泰寛(精神科医、産業医)