医療機関の職域接種
医療者出張サービス
東京/神奈川/横浜の職域接種

ワクチン職域・自治体接種のための出張医療者サービス

医療機関登録  

2021年12月4日更新 

当院では、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の企業・自治体へ医療者出張し、職域接種を実施しております。

終了致しました。

医療機関が行う職域接種 医療者出張

1)産業医サポートコース

 50名以上の会社で選任された産業医や産業保健スタッフがメインで職域接種をしたい。足りない医療スタッフなどの人員サポート、ならびに職域接種を行う際のコンサルテーションなどで御社の産業保健スタッフをサポートします。

)医療者サポートコース

 事務や受付は自社の社員が行う。医療チーム(医師・看護師・薬剤師)の出張がほしい、巡回健診届けの書類作成と提出、ワクチン充填~接種~観察、緊急対応、医療廃棄物の処理などの医療専門職の対応はおまかせしたいという企業におすすめです。

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当院の職域接種実績 (一部)  2021年 夏

職域接種はインフルエンザ予防接種と異なり、企業にとっては新たな試みが多いです。

職域接種を経て、企業の方からご相談いただいた内容をもとに、職域接種のポイントをまとめました。

A社:4000名 8000回接種 

   産業医契約なし

日程相談の上、18日間から16日間に短縮

後日 日程が合わなかった方のために

予備日を追加設定

  

B社:600名 1200回接種 

   産業医契約あり

   接種開始7日前に相談開始

   ワクチン副反応予防 解熱薬配布

職域接種 新型コロナウイルスワクチン接種を成功させるコツ

職域接種の申請前の注意点

職域接種を成功するためのコツ

新型コロナウイルスワクチンの職域接種は今までのワクチンの企業出張接種とは大きく異なるものでした。

具体的には

  • 企業が医療者・医療機関を見つける必要がある
  • 信頼してよい医療機関かわからない・運営に協力的ではない(接種はするが、緊急時対応はしないなど)
  • 企業がワクチンをオーダーする(ワクチンオーダーシステムに登録をする)
  • ワクチンの温度管理や在庫管理の責任
  • ワクチン後経過観察時間のための場所確保
  • コロナ禍であり、感染対策をしながらの接種
  • ワクチンの供給が不安定で登録が遅れた企業がワクチン供給が十分にされなかったり、遅れたりとリスケジュールになったケースが見られた

など、前例がないために企業も混乱しながら職域接種をすすめてきました。

新型コロナウイルスワクチンの職域接種は3回目接種について再開の可能性があります。

具体的に、次に職域接種があったときに備え、フェーズに分けて課題を抽出してみましょう

申請前の課題

なにから判断すればいいかわからない

職場接種の契約課題は一言でいえば、「なにから判断すればいいのか」わからないということです。

  • 事務作業や登録作業はわからないし、普段の業務で手がいっぱい
  • 当日の誘導くらいは社員でできそうだけどオペレーションは医療の範疇でイメージできない
  • 希望人数の確認や、希望した人の中で優先接種対象になる人を調べることが煩雑だ
  • 対応をしてくれる信頼できる医療機関をしりたい
  • 対応をしてくれる医師や医療機関の実績がしりたい
  • 医療機関と事前にスケジュール例をしりたい
  • 観察の待機の場所を考慮したうえで、1日何名できるか一緒に考えてほしい
  • 医療者(医師・看護師)が1日何人やるためにどのくらい必要なのかがわからない
  • 業務に支障がでないスケジュールの組み方にアドバイスが欲しい(各部の人数・土日接種など)
  • ワクチン休暇のアドバイスや、接種を推進するための衛生会議や社内での講演会などを頼みたい

そのため、職域接種の経験がある医療者や医療機関と一緒にやることをおすすめします。

接種前準備の課題

何を誰が準備するか、分担がわからない

職場接種準備の課題は「分担の全体像とだれがそれを担当するのか」がわからないということです。

  • 予約対応(優先接種対象※基礎疾患など を考慮しながら2回接種であれば、1回目接種から3,4週間開ける)
  • 巡回診療計画書を作成、保健所に提出する

  ・会場の見取り図   ・スケジュール

  ・接種対応の数:1日の数   ・日ごとの医療従事者配置

  ・接種会場のマニュアル   ・手順書

  • 予診票配布
  • 職域接種で対応できる対象の確認

 ※病態や妊娠週数によって主治医での接種を推奨したほうが良い方もいます。

  • ワクチンの冷凍庫・冷蔵庫の温度管理(冷蔵庫の温度計と停電時電池)
  • 緊急セット準備

 ・アドレナリン・グルカゴン・PEGが入っていない抗アレルギー薬・輸液など

  • 医療感染廃棄物処理方法
  • 最善のレイアウトを都度一緒に検討し対応できる柔軟性
  • 事前に注意点を案内メール

接種当日の課題

体調不良社員の管理・予防薬処方

接種当日の課題は「体調管理・人数管理と柔軟性」です

コロナウイルスワクチンはインフルエンザワクチンと異なり、厳重な温度管理が必要です。

解凍・常温・充填からの時間により有効期限がきまっています。

  • ワクチンを当日キャンセルの人数と合わせながら調整をする
  • 接種本数がわかるように払い出し本数を管理する
  • 体調不良者の社内での情報管理
  • 迅速な会場撤去と設営
  • 予防薬処方(社員配布の予防薬処方は自宅で用いる解熱鎮痛剤に関しては別途自由診療の契約が必要です)

ワクチン確保が困難になっており、キャンセルなども含め、職域接種でワクチンを1バイアル以上を廃棄すると企業名が公表される等、ワクチンについて厳しい統制がかかっています。

当院では、緊急対応が適切にできるように軽症例、重症例に対する対応フローを決めております。

また、緊急対応にアドレナリンだけではなく、ワクチンによる体調不良の原因の一つであるPEGが入っていない抗アレルギー薬の準備や、輸液セットの準備等も行っております。

職域接種での体調不良者が社内で何人でたのかを確認できるように、当院では体調不良者やベッドの接種での迷走神経反射予防の対応をした方をまとめて報告書で1日の最後にお渡ししております。

職域接種 新型コロナウイルスワクチン サポートサービス

東京都・神奈川県・横浜市 職域接種 医療サポート

1)産業医ワクチン接種優先派遣サービス

 医師・看護師派遣:職場接種で医師の手配が必要な場合に開業医・産業医もしくは、スポット産業医として優先的に対応いたします。

★職域接種では、企業が自前で医師の手配が必要です

また、職場接種の医師1人だと対応が難しい場合に、問診医としてオンライン対応も可能です。 

※平日可能・職域接種や副反応の研修を受けた医師

2)※社員向けワクチン教育

 接種前準備のため、職員に対しコロナウイルスワクチンの効果、副作用、変異種との関係性などについて、健康経営につながる感染対策の衛生講話が可能です

3)※優先接種社員・副反応リスク社員選定サポート

 優先接種に該当する可能性がある、基礎疾患など持病を持っている方、体格などの健康情報の管理から医療者が選定をサポートいたします。副反応が出やすい人を事前にトリアージすることで、当日接種対応のスムーズ化も可能です。

4)※ワクチン接種オンライン健康相談

 ワクチン接種について、副作用や持病との関係性などで健康相談をしたい社員の福利厚生としてワクチン接種に対するオンライン相談が可能です

5)※接種後フォローオンライン健康相談

 接種後に体調が悪くなってしまった、気になる症状がでるなどで不安になった社員へオンライン相談が可能です。

6)※接種後発熱時迅速PCR検査対応(変異種対応)

 新型コロナウイルスワクチン接種後に発熱した場合、発熱が続いた場合などに検体到着後24時間以内に検査結果が迅速にお伝えできる迅速PCR検査が可能です

7)※採血抗体定量検査

 新型コロナウイルスワクチン接種後に抗体がついているか、つきにくい可能性があり確認がしたいなどの時に使える抗体量の定量検査が実施できます。定量検査をご希望の場合、接種後2~4週後に採血を実施します。

※別途相談にて対応いたします

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よく聞かれる 職域接種 の質問

新型コロナウイルスワクチン接種後にPCR検査や抗体検査で擬陽性がでますか?

新型コロナウイルスワクチンは、コロナウイルスそのものを入れるわけではなく、感染しているわけではありません。
ワクチン接種後にPCR検査をした場合、感染していない状態であれば陽性にはなりません。

ワクチン接種後抗体の血中濃度は免疫反応により上がります。よって簡易型の定性抗体検査では、陽性になるキットもあります。

新型コロナウイルスワクチンを打った後に発熱した時は、ワクチンの副作用か、感染かどのように考えたらよいでしょうか。

ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多いです。ワクチンによる抗体はおおよそ2週間程度で作られます。

そのため、ワクチン接種後3日以降に発熱した場合には感染の可能性もあります。ほかの感冒(咳やのどの痛みなど)症状がないか、味覚や嗅覚の異常などがあり、心配な場合は医療者と健康相談の上、変異種にも対応したPCR検査を実施することをお勧めします。

特に新型コロナウイルスは症状が出始める前程度の期間から、ほかの人への感染性があります。職場接種などの後に新型コロナウイルス陽性になった場合には職場内でスクリーニング検査などを実施することも必要かもしれません。

変異型の新型コロナウイルスにPCR検査は影響をうけますか?

新型コロナウイルスはRNAウイルスであり、2週間に1つ程度変異をするウイルスです。変異をすることにより、感染性や免疫に対する働きを変えます。
場合によっては、現在PCR検査や抗原検査で調べている部位が変化することで、今までやっていたPCR検査や抗原検査で検出ができなくなる可能性もあります。

当院の提携している検査機関では、複数のPCR検査試薬を用いることで、複数の部位が判別でき変異種にも対応できるPCR検査を実施しています。

職場接種・職域接種の企業の条件はありますか

企業が職場接種・職域接種をするために企業が自前で医師を主とした医療資源(医療従事者:医師や看護師)を独自に調達するというのが一番困難とされています。
当院は、この医師や看護師等の医療資源の派遣として、スポット産業医による出張を実施しています。

企業による職域接種の準備:企業等が医療資源(場所・医療従事者等)がある場合
〇予防接種法に基づく臨時接種とし、接種の副反応による健康被害については救済制度がある
〇接種費用は被接種者の居住する市区町村から負担金を支給
〇接種に必要なワクチン・注射器当は国が準備し、事前に届ける
〇モデルナ社製ワクチンを使用
〇同一会場において2回の接種を実施できる(4週間の接種間隔)
〇接種の実施に要する医療従事者の人員・接種会場等を自前で準備できる企業に限る
〇接種対象は接種する企業の関係者(社員等:正規・非正規・契約・派遣など雇用形態によらず、企業において本人確認が行える者、社員の家族)

職場接種・職域接種の企業の条件はありますか

企業が職場接種・職域接種をするために企業が自前で医師を主とした医療資源(医療従事者:医師や看護師)を独自に調達するというのが一番困難とされています。
当院は、この医師や看護師等の医療資源の派遣として、スポット産業医による出張を実施しています。

企業による職域接種の準備:企業等が医療資源(場所・医療従事者等)がある場合
〇予防接種法に基づく臨時接種とし、接種の副反応による健康被害については救済制度がある
〇接種費用は被接種者の居住する市区町村から負担金を支給
〇接種に必要なワクチン・注射器当は国が準備し、事前に届ける
〇モデルナ社製ワクチンを使用
〇同一会場において2回の接種を実施できる(4週間の接種間隔)
〇接種の実施に要する医療従事者の人員・接種会場等を自前で準備できる企業に限る
〇接種対象は接種する企業の関係者(社員等:正規・非正規・契約・派遣など雇用形態によらず、企業において本人確認が行える者、社員の家族)
職域接種ができず集団接種をしない場合の対応はどうすればいいですか?

企業としての集団接種をしない場合は、従業員やその家族等が早く安全に接種ができるような支援を行いましょう。
住民票のある自治体から接種券(クーポン券)が届きます。

1 住所地の住民接種枠(年齢順):地域によってやり方は多様です
2 住所地の住民接種枠(年齢枠制限なし):高齢者の目処がたったところから制限が減っていきます
3 広域の住民接種枠(住所や年齢枠の制限なし):特別につくられた「大規模接種会場」は接種券があれば予約して接種できます。 接種券がなくても接種できる会場もあります。
4 その他
企業が連携して会場やスタッフの協力を申し出て、接種会場を増やす方法も可能です。
地域提案型の大規模(中規模)接種会場です。企業として地域を守り、なるべく早く従業員が接種できるよう応援しましょう。

職域接種をやるにはどうしたらいいの?

職域接種をするには、
☑医療機関が会社の会議室などで実施
☑産業医が産業医が社内の診療所で実施
☑提携先の医療機関で実施
の3つの対応方法があります。

このお問い合わせページでは1:産業医と2:医療機関が出張の2パターンの対応をしております。
※フォローの体制を確立するため、医療機関出張パターンよりもパターン1の産業医契約がある企業を優先対応しております。優先接種をご希望の場合は、スポット産業医として対応も可能です。
管理医師や管理医療機関が定まった後、医療機関がある保健所に対し
 ▼巡回診療計画書を提出する
  ・会場の見取り図
  ・スケジュール
  ・接種対応の数:1日の数
  ・日ごとの医療従事者配置
  ・接種会場のマニュアル
  ・手順書
 ※職域接種の保健所にも提出すべき書類一覧を確認するなどの対応が必要になります。
集団接種の事前準備として人事・総務はどんなことを確認する必要がありますか?

・会場の確保(医療機関以外の場合は保健所に届出が必要) 
・接種する(研修済み)医療従事者の確保 
・接種記録や入力業務 
・従業員の接種希望意向調査
  ・業務継続における接種日時割り振り
  ・要注意観察者のリスト作成(アレルギー、迷走神経反射、過呼吸など)
  ・接種希望者への説明・周知(当日の服装、接種後副反応が出た時の対応) 
・ワクチン接種休暇 
などの準備が必要です。

*地域やかかりつけ医にて接種を希望する人もいます
*企業として従業員がどれくらい接種をしているのかを把握する場合、事前にその仕組みを作っておくことをおすすめします

新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する職域接種向け手引き(第3版)(令和3年8月3日)



順番に記載をすると
1)希望者リストアップ※優先接種社員・副反応リスク社員選定サポート対応
 ・アレルギー
 (お化粧品にPEGが入っていることがあるので、お化粧品アレルギーは必ず確認)
 ・迷走神経反射 ・過呼吸・パニックなどの有無
 ・喘息の有無 抗血小板薬・抗凝固薬の確認
 ・受付時事前トリアージ・主治医事前確認
2)底流させない動線とレイアウト
  説明・次回接種案内までの流れの作り方
3)保健所の届け出(医者が必要)※職域接種会場を企業内にする場合
4)医療者確保(事前研修:副反応対応※当院で行います)
5)記録・書類管理(本人・企業・自治体)
6)当事者への説明・副反応への備え
(事前の産業医による健康講和・休暇制度・解熱剤準備)

職域接種の優先接種の考え方は?

職域接種対象者の中で、優先順位を踏まえて接種を実施するように国から通達がきています
・使用するワクチン:モデルナ社製ワクチン


・優先接種の対象者
 ・慢性の呼吸器疾患
 ・慢性の心臓病(高血圧を含む)
 ・慢性の腎臓病
 ・慢性の肝臓病(肝硬変等)
 ・インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病または他の病気を併発している糖尿病
 ・血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く)
 ・免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)
 ・免疫の機能を低下させる治療を受けている(ステロイドなど)
 ・免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
 ・神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
 ・染色体異常
 ・重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複している)
 ・睡眠時無呼吸症候群
 ・重い精神疾患(入院、精神障害者保健福祉手帳を所持、自立支援医療で「重度かつ継続」に該当する)や知的障害(療育手帳を所持)

 ・基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
  ※BMI 30の目安:身長170cmで体重約87kg、身長160cmで体重約77kg
職場接種で忘れやすい気を付けることをおしえてください

・保健所への医療機関・医師の届け出を忘れないようにしましょう
ワクチンの接種会場に企業の会議室や別施設のホールなどを使う、あるいは巡回バスなどで行う場合は、事前に医師(医療機関)が「XXXで巡回健診を行います」という届け出を保健所にする必要があります。

保健所が「そこでどのようなことをするのか」「安全に行えるのか」書面と口頭で確認があります。書類は主に3種類です。

まずは保健所のHPから書式をダウンロード、もしくは必要書類を郵送やメールをしてもらうよう企業の管轄となる保健所の窓口に問い合わせましょう。(保健所のHPに必要書類を載せていない保健所もあります)
この届出をする医師(医療機関)が必要となります。

・予防接種を受けない人への対応も準備する
予防接種を受けることは会社で強要することはできません。

mRNAワクチンの成分(PEGなどを含む)に対してアレルギーがあり、接種がうけられない人や、ワクチンに対する各々の価値観などもあります。
そのため、会社部署だけでなく個人間でも「予防接種を受けたかの個人健康情報の取り扱い」に注意しましょう。
接種していない、しないことを理由に不当な扱いをしたりしてはいけません。

事前に予防接種について社内で健康教育のための衛生講和や、個人が健康にあわせ、予防接種について相談できる医療者との相談窓口をもつと安心です。

・広い会議室を使いましょう
会場は少し広めの会議室などにしましょう。接種をするだけでなく、接種後にアナフィラキシーショックが起こらないか15分以上の待機による経過観察が必要です。

・事前に医師や医療機関とシミュレーションしましょう
事前に産業医もしくは提携の医療機関と打ち合わせを実施し、問診票確認ゾーン、接種ゾーン、経過観察をするためのゾーンなど、密にならないようにゾーン区画をわけましょう。

・接種予定を立てましょう
新型コロナウイルスワクチン接種後に頭痛、疲労、筋肉痛、悪寒、関節痛などの副反応が出る人もいます。

特に、ファイザー製であれば3週間後、モデルナ製であれば4週間後の2回目接種後に副反応が強く出ることが多いです。
そのため、接種時に不在になる時間や接種後の体調が悪くなった時のフォローを部署内や業務を調整できるように、接種日を複数の日にわけて調整するか、もしくは事前に予定を調整しておくことをおすすめします。

・接種会場でのルールと予定を共有しましょう 予防接種後、15分以上の経過観察が必要になることもあり接種会場が込み合うことが予測されます。
並んでいる際や、経過観察中に密になりやすく、かつ対面での話をする機会が増えます。

事前に、おおよその部署単位もしくは個人の時間を決めること、また接種時の持ち物や行動指針などを社内で共有しておくとよいです。
もしも予防接種後、新型コロナウイルス感染が分かった社員がいた場合には、その時間帯にいた社員が追跡できるようになり、クラスター対策の検査もしやすくなります。
どの時間帯に、だれが、どこにいたのかを後から振り返ってわかるようにしておくことも重要です。

注意をしたほうが良い接種対象者はどんな人でしょうか

「アレルギー歴」「迷走神経反射」(注射や歯医者、献血などで気持ちが悪くなったり意識を失ったことがあるか)がある人は副反応が起きやすいです。

もともと過呼吸になりやすい人なったことがある人は、会場の雰囲気や他の人の様子をみて、ワクチンを接種していない段階でも過呼吸になったりします。

●抗凝固薬内服中(不整脈や血栓症の人や心臓の手術、カテーテルをうけたことがある)
●血小板減少症または凝固障害、血友病の既往がある
●過去に免疫不全の診断を受けた、近親者に先天性免疫不全症の方がいる
●心臓・腎臓・肝臓・血液の疾患や発育障害などがあった
●過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹など症状が出た人
●過去にけいれんを起こした
●接種するワクチンの成分に対し、アレルギーが起こるおそれがある

副反応の接種対象者である場合、受付で色付きのネックストラップを渡しすなど行い、観察者がすぐに対応できるようにしましょう。

※食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症含む)、蕁麻疹、アレルギー体質等があっても、新型コロナウイルスワクチンは接種可能です。

※薬や食品、化粧品など何らかの物質で重いアレルギー反応を起こしたことがある人は、経過観察を30分間行います。

救急対応での準備する薬剤はどのようなものがあると安心ですか

・アドレナリン
※エピペンでも可:エピペンは投与できたかわかりづらいため、アドレナリンを準備しておきましょう
・グルカゴン
・アトロピン
・ポララミン
・解熱鎮痛薬
・PEGが入っておらず、服用後も運転ができる抗ヒスタミン薬
・吸入用β刺激薬
・ステロイド
・PEGが入っていない抗ヒスタミン薬
・生理食塩水
・血圧計
・パルスオキシメーター
・点滴ルート(3活+エクステンションチューブ+静脈留置針(20G、22G、24G)
・AED
アンビューバッグなど、緊急時対応できるように緊急時対応セットを用意しておきましょう

職場接種・職域接種で使われるモデルナ製のワクチンはどう保管すればいいの?

〇ワクチンの配布は100人分単位で行われます。
使用前であれば、解凍後以下の状態で保存が可能です
モデルナ社製のワクチンは1箱に10瓶(1瓶10人分の接種が可能です)入っています。
※接種者1,000人以上(派遣、業務委託、家族等含め集めても可)のみが6月9日時点で対象になります
遮光して2~8度:冷凍庫から取り出した日から最長30日間保存可能
※使用する場合は常温に戻す
遮光して8~25度:冷凍庫から取り出した時から最長12時間保存可能

よく聞かれる 新型コロナウイルスワクチン の質問

なぜ新型コロナウイルスワクチンは2回接種したほうがよいのですか?
新型コロナウイルスはRNAウイルスであり、もともと2週間に1回は変異をすような変異しやすいウイルスです。
日本では現在英国型(αアルファ)、インド型(δデルタ)の変異型が流行しています。
インド型(δデルタ)がもつL452Rなどの変異ではワクチンの効果が低下してしまう可能性もあります


新型コロナウイルスワクチンは1回目の接種で免疫が活性化し、2回目の接種でさらに強くなります。
変異型ではない通常の型の新型コロナウイルスに対しては米疾病対策センター(CDC)によると新型コロナウイルスワクチン1回の接種でも感染リスクは約80%減るとされていました。

しかしながら、変異型には1回だけでは効果が低いことも明らかになっており、感染力が強い変異型の流行に備え、2回接種を確実に進めることが欠かせません。
インド型変異ウイルスに対し、ファイザー製、アストラゼネカ製のいずれかのワクチンを1回だけ摂取した場合の発症予防効果は34%にとどまるという英イングランド公衆衛生庁の分析もあり、英国で主流だった英国型に対しての効果51%に比べてかなり低いです。
ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを2回摂取するとインド型の発症でも88%減らす効果があるとされ、ワクチンの2回摂取することの重要性が明らかになりました。

1回目と2回目の間の間隔はファイザーが3週間、モデルナが4週間必要なため、あらかじめ予定を確認しておきましょう。
副反応が疑われる症状は? 注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等
これまでに認められている副反応にはどのようなものがありますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

長期的な副作用はありますか