うまく眠れない~薬に頼らない不眠症治療~

眠りの悩み

眠りたいのに眠れない、睡眠時間が短く、眠りが浅い状態が続くと、身体や心の不調につながります。睡眠薬、抗不安薬等のお薬の服用が長期間になりだんだんと眠れなくなるといったこともあり、日本では女性では22.3%、男性では20.5%の人が「夜うまく眠れない+日中の支障がでる」と睡眠の不調をかかえています。

こんなお悩みありませんか

  • 寝つきがわるい
  • 途中でたびたび目が覚めてしまう
  • 朝起きると疲れが残る
  • 悪夢をみる
  • ベンゾジアゼピン薬など睡眠薬の副作用や依存や離脱が不安
  • 日中の集中力が低下する

不眠症と薬に頼らないTMS治療

*うまく眠れないけれど、薬を飲むことが不安、薬を飲み続けないといけないようで怖い、依存になってしまったらどうしようとお薬に頼らない治療、お薬の減薬を目指す治療を希望されている方もいます。

不眠症に効果がある刺激法(プロトコール)が薬に頼らない脳の磁気治療であるTMS治療にあります。

睡眠薬依存・ベンゾジアゼピン離脱に対するTMS治療

*薬依存の状態では、睡眠の質と量が低下しやすくなり、さらにお薬が手放せない状態になりやすくなります。薬物依存になっている人は5-10倍睡眠が障害されやすいという報告もあります。

*眠る前の睡眠薬や、不安を抑えるための抗不安薬などのベンゾジアゼピン系の減薬の際に、お薬を飲まなくなった後ソワソワ感(焦燥感)が強くなった、動悸がして眠りにくい、感覚が過敏になってしまったという「ベンゾジアゼピン離脱」にTMS治療の効果が臨床でみられています

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不眠症・過眠症の症例

48歳男性 睡眠薬が手放せない

14年服用して、お薬がないと眠れない状態を改善したい

仕事が忙しくなったころから夜眠れない状態となり、睡眠薬の処方をされ服用を開始した。その後数年間は不眠になった時だけ服用をしていたが、1年前より薬を飲んでも眠りづらくなり、毎日服用をするようになった
半年間で途中で起きることも増えてきて、睡眠によい生活も行ってみたがなかなか効果が出ず、忙しいことから睡眠のための生活改善の余裕がなくなってきた。このままだと薬がどんどん増えてしまうと心配になり、薬以外の睡眠の改善ができないかと当院初診となった。

初診時 心理検査18 点(10点以上で不安が強い状態)であり、眠る前に緊張して逆に眠りにくくなったり、色々と考えてしまい目が冴えてしまう、夢を多くみたり、ベッドパートナーからは歯ぎしりを指摘されていた。

14日目には、心理検査6点となり、薬を飲む前に眠気が出るようになってきたと喜ばれていました。20日目には1回程度トイレで起きるもののその後は困らず入眠できるようになっており、夢をみずに深く眠れるようになったと話されていました。その後、自然と眠気があることから無理なく減薬できたと喜ばれており、ベンゾジアゼピン系の薬剤の減薬に成功されました。奥様から寝ているときの歯ぎしりが減って安心したとのお話しもあり、睡眠に再び自信を取り戻されていました

24歳女性 不眠と過眠を繰り返す

国試があり、日中に眠気がなく集中力を発揮したい

卒業試験頃から、生活のほとんどを勉強して過ごすようになった。勉強していないとどんどん不安になってしまう状態となり、眠気に耐えながらも勉強をして疲れたら眠る、起きたら勉強するを繰り返していた。だんだんと夜眠りずらくなり、朝学校へ行く際に身体を引きずっていくような状態になっていた。夜は眠りずらく、夜中まで勉強をして、お休みの日になると14時まで寝てしまう、勉強で疲労を感じた際の2-3時間の仮眠を合わせると1日で10時間以上寝ている状態であった。

初診時 心理検査21 点(10点以上で集中力の低下が強い状態)であり、だるさや食欲不振などの身体症状も認められました。国家試験まで1ヶ月程度であり、日ごろの集中力を上げたいと希望もあり、短期集中型の治療を行い、初診日からTMS治療をはじめました。

5日目には、心理検査7点となり、頭のモヤがすっきりした状態で朝がすっきり起きられるようになったと改善を認めていました。20日目にはだるさや食欲不振などの症状も改善をみとめ、笑顔が出るようになってきました。試験の日には朝起きれるようになり、朝から集中して落ち着いて試験ができたと喜ばれておりました。

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TMS治療がなぜ心の病気に効果があるのか、脳のネットワークの考え方や、TMS治療に合わせた方がいい生活習慣やビジネスマンの心の不調と予防、復職時の再発予防策などの重要性について執筆されています。

当院のTMS治療効果

どの病院もクリニックも同じTMS治療を行っているわけではありません。

TMS治療は海外に10年遅れて2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、海外のTMS治療の知識と専門性をもつか、経験症例数や、プロトコール、日本全体の他医療機関との医療連携を実施しているかなど、TMS治療の専門性に大きく違いが存在します。

研究をもとにしたTMS治療の文献では、一般的にTMS治療は3-4割の効果が認められるとされています。

当院では、研究プロトコールではなく、より治療効果を高めるための臨床プロトコールと臨床TMS治療機器を採用し8-9割の効果をみとめています。

当院の心理検査改善割合

※うつ状態と集中力を評価する心理検査

当院の重症度別 TMS治療改善改善度

方法

※2020年5月~2021年1月までに当院へ来院し、TMS治療を実施した全患者

男性56%、女性44%
10代:3%,20代:25%,30代:25%,40代30%,50代:12%,60代5%
TMS治療初回時・10回目・20回目の心理検査結果の比較分析

「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積み重ね分析し治療を改善しています。