TMS治療とは?

About TMS

TMS治療とは?
磁気で脳の働きを整える治療

TMS治療(経頭蓋磁気刺激)は、頭部にあてたコイルの磁気で脳の特定の部位を刺激し、その働きを調整する、薬に頼らない治療です。仕組み・効果・副作用・回数・費用まで、はじめての方に向けて解説します。

2回目以降は来院から帰院まで15分程度 2019年うつ病に保険適用 東京(神田)・横浜2院
30秒でわかるTMS治療

TMS(Transcranial Magnetic Stimulation/経頭蓋磁気刺激)とは、頭部に置いたコイルに電流を流して磁場を発生させ、その磁場の変化によって脳内に微弱な電流を誘導し、神経細胞の働きを調整する治療です。手術や麻酔を必要とせず、身体を傷つけずに脳へ直接はたらきかけられることが特徴で、日本では2019年6月にうつ病に対する保険適用が認められました。

  • 刺激を繰り返す方法を rTMS(反復経頭蓋磁気刺激) と呼びます
  • 低頻度の刺激では神経の働きが抑えられ、高頻度の刺激では活性化します
  • うつ病では、意欲や思考のコントロールに関わる DLPFC(背外側前頭前野) を刺激します
  • 効果には個人差があり、10回程度から変化を実感される方が多い治療です

Mechanism

TMS治療の仕組み
── 電磁誘導で脳にはたらきかける

小学生のころ、コイルに磁石を出し入れすると豆電球が光る実験を見たことがあるでしょうか。TMSはこれとまったく同じ原理(電磁誘導の法則)を使っています。頭部に置いた電磁石の磁場を変化させることで、脳の内側に微弱な電流を生み、神経の働きをコントロールします。

磁場は頭蓋骨をほとんど減衰せずに通り抜けるため、頭を切り開いたり、電極を差し込んだりする必要がありません。これが「非侵襲的」と呼ばれる理由です。麻酔も不要で、治療が終わればそのまま日常生活に戻れます。

Figure 01

コイルの磁場が、脳の中に電流を生む

コイルに電流 頭部にあてる 磁場が変化する 頭蓋骨を通り抜ける 脳内に微弱な電流 電磁誘導 神経の働きを 調整 低頻度刺激 → 神経の働きを抑える / 高頻度刺激 → 神経の働きを活性化する

刺激の頻度(速さ)によって、脳の働きを抑える方向にも、高める方向にも調整できます。この使い分けがTMS治療の基本です。

Target

どこを刺激するのか
── DLPFCと「自分を制御する力」

うつ病のTMS治療では、左のDLPFC(背外側前頭前野)に高頻度の刺激を、右のDLPFCに低頻度の刺激を行うのが標準的です。DLPFCは、行動・思考・感情をコントロールする実行機能(executive function)を担う領域といわれています。

会社にたとえるなら、DLPFCは取締役のような存在です。現場(感情や衝動)が動きすぎたときにブレーキをかけ、必要なときにアクセルを踏む。この司令塔がうまく働かなくなると、気分が落ち込み、意欲がわかず、考えがまとまらなくなります。TMS治療は、この領域の活動バランスを整えることで、ムードとモチベーションにはたらきかけます。

Figure 02

うつ病で用いられる、左右で異なる刺激

脳を上から見た模式図(前方=上) 左 DLPFC 高頻度刺激 = 活性化 右 DLPFC 低頻度刺激 = 抑制 実行機能(executive function) 行動・思考・感情をコントロールする力 ムード・モチベーションに影響する

刺激する部位と頻度は症状によって異なります。実際の刺激内容は、診察と心理検査の結果をもとに決定します。

Protocol

rTMSθバースト(iTBS)
何が違うのか

TMS治療を調べていると「rTMS」と「θバースト(シータバースト/iTBS)」という2つの言葉が出てきます。違いは刺激のリズムと、1回にかかる時間です。θバーストは脳が自然にもつリズムに似た波形でまとめて刺激するため、短時間で終わります。

Figure 03

1回の刺激時間の違い

従来の10Hz刺激(rTMS) 約37.5分 θバースト刺激(iTBS) 約3分 出典:Blumberger DM, et al. Lancet. 2018;391:1683-1692(THREE-D試験)に記載された1セッションの所要時間

上記は刺激そのものの時間です。当院では2回目以降、受付から帰院までを含めて15分程度で終わる方が多く、仕事の合間や帰りに立ち寄っていただけます。初診時は心理検査と診察を行うため、これより長くかかります。

研究A:θバーストは従来法に劣らない(THREE-D試験)

カナダの3大学病院で行われた多施設ランダム化非劣性試験では、治療抵抗性うつ病の成人を対象に、iTBS(θバースト)と従来の10Hz rTMSが比較されました。iTBSは1回約3分、10Hz刺激は1回約37.5分という差がありながら、iTBSは10Hz rTMSに対して非劣性であり、脱落者の数、副作用、安全性、忍容性も同程度だったと報告されています。

この結果は、1日に治療できる人数を増やしても効果を損なわずに済むことを示しています。一方で、対象はあくまで治療抵抗性うつ病の成人であり、他の症状にそのまま当てはめられるわけではありません。

出典:Blumberger DM, Vila-Rodriguez F, Thorpe KE, et al. Effectiveness of theta burst versus high-frequency repetitive transcranial magnetic stimulation in patients with depression (THREE-D): a randomised non-inferiority trial. Lancet. 2018;391:1683-1692.

当院ではθバーストとrTMSの両方を扱い、症状・体質・通院のしやすさをふまえて刺激方法を選びます。料金はどちらも同額です。

Conditions

どんな症状に用いられるのか

国内で保険適用が認められているのは、うつ病のみです。それ以外の領域については、海外を中心に研究が進められている段階であり、確立した標準治療とはいえません。当院では、どこまでが確かめられていて、どこからが研究段階なのかを診察でご説明したうえで、ご相談しています。

国内で保険適用あり

うつ病

左DLPFCへの高頻度刺激と右DLPFCへの低頻度刺激により、気分・意欲・思考のバランスを整えます。もともと元気だった方がうつ病になり、TMSで回復した場合は良い状態を保たれることが多い一方、難治性の場合は6〜8か月で再発することが多く、m-TMS(メンテナンスTMS)の継続が有効とされています。

研究段階

ブレインフォグ・認知機能

「頭にモヤがかかる」「文章が頭に入らない」といった状態です。海外では両側DLPFCへの高頻度刺激で認知機能の低下を抑えた報告があります。アルツハイマー病では、両側DLPFC刺激で認知機能が向上したものの1か月の中断で元に戻ったという報告もあり、維持のための継続が重要と考えられます。

研究段階

強迫性障害(OCD)

薬物療法や心理療法を行っても症状が続く方が一定数いることが知られています。メタアナリシスでは、DLPFCへの高頻度刺激では効果が乏しく、眼窩前頭皮質(OFC)や補足運動野(SMA)への1Hz以下の抑制系刺激で効果がみられると報告されています。SMAへの低頻度刺激で12週間にわたり効果が続いたという報告もあります。

研究段階

幻聴

側頭頭頂接合部(temporoparietal junction)への抑制系刺激で、幻聴が抑えられることが知られています。海外では統合失調症に伴う幻聴に対する治療報告が集積されており、幻聴が消失した例や音量が小さくなった例が報告されています。当院では幻聴プロトコルの導入を検討中です。

研究段階

ADHD(注意欠如・多動症)

集中しようとした際に右DLPFCや線条体領域の機能が低下することから、右DLPFCへの活性化刺激が慣習的に用いられています。ただし解析報告では、抑制機能や実行速度の改善はみられた一方で集中力の改善はみられず、刺激の頻度や年齢によって結果が分かれるなど、手技への依存性が大きいとされています。

研究段階

ASD(自閉スペクトラム症)

偽刺激(シャム)と比較した研究では、実行機能に統計学的な有意差はみられず、重症の方でのみ改善がみられたと報告されています。ASDには1,000以上の遺伝子の関連が知られ、抑制系ニューロンが低下するパターンだけでなく逆のパターンもあるため、ひとつのプロトコルでは一部の方にしか合わない可能性があります。当院では個別にご相談のうえ判断します。

当院からの大切なお知らせ

TMSによるうつ病の治療は、自殺念慮のない方を治療対象としております。申し訳ございませんが、あらかじめご了承ください。

また、ASDについては、この分野の第一人者であるDr. Casanova自身が「TMSを自閉症の治療法として理想化すべきではない」と強調しています。当院では、他に有効な治療法がみられない場合に限り、治療効果が目立ってみられない結果となる可能性もご理解いただいたうえで、TMSやニューロフィードバックをお試しいただく形をとっています。

海外では、TMSを10回行うごとにQEEG(定量的脳波)検査を行い、その結果を刺激プロトコルに反映する手法(MeRTと呼ばれることがあります)も行われています。当院でもご希望によりQEEG検査を行うことが可能です(別料金)。

Effectiveness

効果はどのくらいあるのか

TMS治療は個人差の大きい治療で、すべての方に効果をお約束できるものではありません。ここでは、日本の学会が示している数値と、海外の実際の診療現場のデータを、そのままご紹介します。

日本精神神経学会が示す数値

約30%

症状がほとんどなくなる「寛解」に至る割合

約50%

症状が半分程度まで改善する割合

継続

rTMSで良くなっても、薬物療法を継続することが一般的

研究C:日本の学会による解説

日本精神神経学会の一般向け解説では、rTMS療法を受けてうつ病の症状がほとんどなくなる寛解に至る患者は約30%、症状が半分程度になるまで改善する割合は約50%とされています。また、rTMS療法で良くなっても薬物療法を継続することが一般的であるとも説明されています。

出典:公益社団法人 日本精神神経学会「鬼頭伸輔先生に『反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)』を訊く」(2023年5月8日掲載)

実際の診療現場でのデータ

研究として厳密に管理された環境だけでなく、日常の診療のなかでどうだったのかも大切な情報です。米国では、42の診療施設で307例を対象とした観察研究が行われています。

研究B:42施設・307例の実臨床データ

抗うつ薬で十分な効果が得られなかった大うつ病性障害の方を対象に、米国の42施設(うち32施設が民間のクリニック)で行われた多施設観察研究では、医師評価による反応率58%、寛解率37.1%が報告されました。研究機関だけでなく、一般の診療現場を含むデータである点が特徴です。

ただしこれは対照群を置かない観察研究であり、ランダム化比較試験とは性質が異なります。また、当院の治療成績ではありません。

出典:Carpenter LL, Janicak PG, Aaronson ST, et al. Transcranial magnetic stimulation (TMS) for major depression: a multisite, naturalistic, observational study of acute treatment outcomes in clinical practice. Depress Anxiety. 2012;29(7):587-596.

当院では、初回・10回目・20回目に心理検査を行い、ご自身の感覚だけに頼らず、治療前後の変化を数値で確認しながら進めています。

Sessions

何回・どのくらいの期間が必要か

TMS治療で1回だけで効果が出ることは、ほとんどありません。おおよそ10回くらいから変化を実感される方が多く、脳の状態が安定するまで20〜30回程度の継続をおすすめしています。

Figure 04

回数と効果の目安

効果 治療回数 → 010回20回30回〜 導入期 10回〜 変化を実感しはじめる 20回前後 状態を安定させる 30回以降 間隔を伸ばして m-TMSで維持

個人差の大きい治療です。効果を保証するものではなく、当院で多くみられる経過の目安を示しています。

通院ペースの考え方

TMSの研究では、週5回を4〜6週続ける刺激法が主流です。当院では臨床のプロトコルを用い、刺激方法を工夫することでより少ない通院回数でのTMS治療もご相談に応じています。ただし最初の10回までは、週3回以上の通院をおすすめしています。脳の状態がまだ安定していない時期に間隔が空くと、変化が積み上がりにくいためです。

10回目や15回目で「よくなった」と中断してしまうと、2〜3か月で元の状態に戻ってしまうことがあります。

m-TMS(メンテナンスTMS)という考え方

状態が安定したあとは、間隔を徐々に伸ばしながら、最終的には月1回程度で経過をみるm-TMS(メンテナンスTMS)をおすすめしています。再発を防ぎ、良い状態を保つための治療です。

研究B(続報):効果はどのくらい持続するのか

先の42施設の研究に続き、急性期のTMS治療を終えた257例を52週間追跡した多施設観察研究が報告されています。3・6・9・12か月の時点で評価が行われ、急性期治療の終了時に寛解していた方の割合は、長期追跡の終了時点でも同程度に保たれていたとされています。

一方で、再発する方が一定数いることも事実です。だからこそ、良くなったあとの維持をどう設計するかが重要になります。

出典:Dunner DL, Aaronson ST, Sackeim HA, et al. A multisite, naturalistic, observational study of transcranial magnetic stimulation for patients with pharmacoresistant major depressive disorder: durability of benefit over a 1-year follow-up period. J Clin Psychiatry. 2014;75(12):1394-1401.

Safety

副作用と、受けられない方

薬は血液を通して全身に届くため、効果も副作用も身体全体に及びます。TMSは刺激する部位が限られているため、全身性の副作用が起こりにくいことが特徴です。ただし、まったくないわけではありません。

副作用頻度の目安経過
刺激部位の痛み約30%刺激の実施中に生じ、終了後には消失することが一般的
顔面の不快感約30%同上
頸部の痛み・頭痛約10%同上。回数を重ねるにつれ軽くなることが多い
けいれん発作0.1%未満まれな副作用。リスクのある方には実施しません
躁・軽躁状態まれ気分の高ぶりがみられた場合は刺激内容を見直します

出典:公益社団法人 日本精神神経学会「鬼頭伸輔先生に『反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)』を訊く」(2023年5月8日掲載)。頻度は目安であり、刺激強度やプロトコルによって異なります。

受けられない場合があります

次に当てはまる方は、TMS治療を受けられない、または慎重な判断が必要になります。

体内に磁性体の金属がある方

心臓ペースメーカー、脳動脈クリップやコイル、人工内耳など。磁場の影響を受ける可能性があるため、事前の確認が必須です。

けいれん発作を起こしたことがある方

てんかんの既往などがある場合、当院ではTMS治療の実施をお断りしています。安全を最優先しています。

自殺念慮のある方

当院のTMSによるうつ病治療は、自殺念慮のない方を対象としています。別の治療をご提案します。

その他、診察で判断する場合

妊娠中の方、体調や併存する疾患によっては、時期をずらす・刺激内容を変えるなどの調整を行います。初診時にご相談ください。

当院では磁気刺激の強さを一人ひとりに合わせ、痛みが出ないように調整しています。合わない刺激がある場合は、異なる刺激方法をご案内します。

Insurance

保険診療自費診療の違い

日本では2019年6月に、うつ病に対するTMS治療が保険適用となりました。ただし保険で受けるには条件があり、すべての方が対象になるわけではありません。当院は保険適用の施設ではなく、自由診療(自費)でTMS治療を行っています。

保険診療のTMS当院の自費診療のTMS
対象薬物治療で十分な効果が認められない成人のうつ病うつ病のほか、不眠・ブレインフォグなど。診察のうえ個別に判断
医療機関施設基準の届出を行った保険医療機関に限られる当院で実施(神田・横浜)
ルール関連学会の定める適正使用指針の遵守が求められる世界標準のプロトコルを踏まえ、日本人の症例をもとに調整
期間初回の治療日から6〜8週を限度に算定(2024年改定)期間の上限はなく、m-TMSでの維持も可能
費用公的医療保険の自己負担割合に応じる下記の料金表のとおり(全額自己負担)

保険診療の要件は診療報酬改定により変わります。最新の要件は、保険診療を行っている医療機関にご確認ください。

保険診療は費用負担が軽い一方で、対象・施設・期間に制限があります。自費診療は費用の全額が自己負担になりますが、対象や期間の自由度が高く、うつ病以外のご相談にも応じられます。どちらが良い・悪いではなく、状態と目的によって適した選択が変わります。当院の診察でも、保険診療のほうが適していると判断した場合は、その旨をお伝えします。

Pricing

TMS治療の費用(神田・横浜 共通)

当院のTMS治療は自由診療(自費診療)です。保険適用外のため全額自己負担となります。料金は神田・横浜の両院とも同額で、すべて公開しています。

First Session

初回施術は無料

まずは受けて、体感してから続けるかを決めていただけます。初回相談料は11,000円(税込)です。

回数券(まとめて受ける場合)

内容回数料金(税込)1回あたり
θバースト(θburst)10回49,500円4,950円/回
rTMS10回49,500円4,950円/回

※ 神田・横浜 共通の自由診療(自費)料金(税込)。

単回料金(1回ごとの料金)

内容初回2回目以降(税込)
θバースト(θburst)無料6,600円
rTMS無料6,600円

※ 神田・横浜 共通の自由診療(自費)料金(税込)。初回相談料は11,000円(税込)です。

※ 表示はすべて自由診療(自費)料金(税込)です。上記のほか、QEEG検査など別料金となる検査があります。最新の料金は各院にお問い合わせください。

初回相談料 11,000円 神田・横浜とも同額 保険適用外の自費診療 料金体系はすべて公開

Flow

初診から治療までの流れ

はじめての方が、当日どう過ごすことになるのかをご案内します。

  1. 1

    ご予約

    Webから初診をご予約ください。神田・横浜のどちらで受けるかを選んでいただけます。

  2. 2

    心理検査

    来院後、心理検査を行います。ご自身の感覚だけでなく、数値でも今の状態を把握するためのものです。

  3. 3

    診察・適応の判断

    TMSチームが診察でお話をうかがい、体内金属やけいれんの既往などを確認したうえで、TMS治療が適しているかを判断します。

  4. 4

    刺激内容の決定と初回施術

    症状に合わせて刺激する部位・頻度・方法を決め、施術を行います。初回施術は無料です。

  5. 5

    継続とふりかえり

    最初の10回は週3回以上の通院をおすすめしています。10回目・20回目に心理検査を行い、経過を確認しながら回数と間隔を調整します。

  6. 6

    m-TMS(維持)

    状態が安定したら、間隔を徐々に伸ばして月1回程度へ。良い状態を保つための治療に切り替えます。

Why Besli

当院のTMS治療の特徴

保険適用となる前から積み重ねてきた経験と、続けやすさの両方を整えています。

TMS治療を行う診察室の様子
FEATURE1

保険適用前から
積み重ねてきた経験

2017年からTMS治療を実施

うつ病へのTMSが日本で保険適用となる2019年より前、2017年からTMS治療を続けてきました。ハーバード大学TMSコースを修了した医師の監修のもと、精神科教授・神経内科専門医・臨床工学技士と協同し、日本人の症例をもとに「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行っています。

  • 2017年から実施
  • ハーバードTMSコース修了医師が監修
  • 多職種チーム体制
TMS治療の費用イメージ
FEATURE2

続けやすい、
明朗な料金設定

10回券なら1回あたり4,950円(税込)

TMS治療は1回では効果が出にくく、続けられることが治療の質を左右します。営利を目的とせず、より多くの方に良い医療を届けたいという考えから、続けやすい料金にしています。自費診療ですが、料金体系はすべて公開しています。

  • 10回券 4,950円/回
  • 神田・横浜 同額
  • 自費・明朗会計
費用の詳細を見る
クリニック受付
FEATURE3

東京駅・横浜駅から
通いやすい2院

仕事帰り・外出のついでにも

東京院は東京駅からアクセスしやすい神田、横浜院は桜木町駅からすぐで横浜駅からも1駅の立地です。最初の10回は週3回以上の通院をおすすめしているため、「通いやすさ」は治療を続けるうえで大切な条件になります。平日は夜まで、土日も診療しています。

  • 東京駅から1駅
  • 横浜駅から1駅
  • 平日夜・土日も診療
アクセス・ご予約を見る

FAQ

よくある質問

Q.TMSとは何の略ですか?
TMSはTranscranial Magnetic Stimulation(経頭蓋磁気刺激)の略です。頭部にあてたコイルに電流を流して磁場を発生させ、その磁場の変化によって脳内に微弱な電流を誘導し、神経の働きを調整します。刺激を繰り返す方法はrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)と呼ばれます。
Q.TMS治療は痛いですか?
刺激部位にトントンと叩かれるような感覚があります。日本精神神経学会の解説では、刺激部位の痛みが約30%、顔面の不快感が約30%、頸部の痛みや頭痛が約10%に生じるとされていますが、多くは刺激の終了後に消失します。当院では磁気刺激の強さを一人ひとりに合わせ、痛みが出ないように調整しています。
Q.1回の治療時間はどのくらいですか?
刺激そのものの時間は刺激方法によって異なり、θバースト(iTBS)は1回あたり約3分、従来の10Hz刺激は1回あたり約37.5分という報告があります。当院では2回目以降、受付から帰院までを含めて15分程度で終わる方が多く、仕事の合間や帰りに立ち寄っていただけます。初診時は心理検査と診察を行うため、これより長くかかります。
Q.rTMSとθバースト(iTBS)は何が違いますか?
刺激のリズムと所要時間が違います。θバーストは脳の自然なリズムに似た波形でまとめて刺激するため、1回が短時間で済みます。治療抵抗性うつ病の成人を対象とした多施設ランダム化比較試験(THREE-D試験、Lancet 2018)では、θバーストは従来の10Hz刺激に対して非劣性であり、副作用・安全性・忍容性も同程度でした。当院では両方を扱い、料金は同額です。
Q.何回くらいで効果が出ますか?
1回で効果が出ることはほとんどありません。10回程度から変化を実感される方が多く、脳の状態が安定するまで20〜30回程度の継続をおすすめしています。効果の出方には個人差があります。
Q.効果はどのくらい続きますか?メンテナンスは必要ですか?
米国の多施設観察研究では、急性期治療を終えた257例を52週間追跡し、急性期終了時に寛解していた方の割合が長期追跡の終了時点でも同程度に保たれたと報告されています。一方で再発する方もいるため、当院では間隔を徐々に伸ばしながら継続するm-TMS(メンテナンスTMS)をご案内しています。
Q.TMS治療に副作用はありますか?
刺激部位の痛み、顔面の不快感、頸部の痛みや頭痛などが比較的よくみられます。まれな副作用として、けいれん発作(0.1%未満)や躁・軽躁状態が報告されています。当院では、けいれんのリスクがある方には実施をお断りしています。
Q.受けられない人はいますか?
心臓ペースメーカーや脳動脈クリップ・コイルなど、体内に磁性体の金属がある方、けいれん発作を起こしたことがある方は受けられない場合があります。また当院では、TMSによるうつ病治療は自殺念慮のない方を対象としています。適応の判断は初診時の診察で行います。
Q.TMS治療に保険は使えますか?
日本では2019年6月にうつ病に対するTMS治療が保険適用となりました。保険で受けるには、施設基準の届出を行った保険医療機関で、薬物治療で十分な効果が認められない成人のうつ病であることなどの条件を満たす必要があり、関連学会の適正使用指針の遵守も求められます。当院は保険適用の施設ではなく、自由診療(自費)で行っています。
Q.費用はいくらですか?
自由診療(自費)で、神田・横浜とも同額です。初回相談料は11,000円(税込)で初回施術は無料、2回目以降は1回6,600円、10回券は49,500円(1回あたり4,950円)です。QEEG検査など、別料金となる検査もあります。
Q.うつ病以外にもTMS治療は使えますか?
国内で保険適用が認められているのはうつ病のみです。海外では不眠、コロナ後遺症のブレインフォグ、認知機能、強迫性障害、幻聴などに対する研究報告がありますが、確立した標準治療とまではいえない段階です。当院では、どこまでが確かめられていてどこからが研究段階なのかをご説明したうえで、個別にご相談しています。
Q.薬をやめられますか?
TMS治療を受けた後も、薬物療法を継続することが一般的です。減薬を目指す場合も自己判断で中断せず、状態をみながら主治医と相談して進めてください。当院でも、減薬をご希望の方には経過を確認しながら計画を立てます。
Q.治療の当日は仕事や車の運転ができますか?
麻酔を使わないため、治療後はそのまま日常生活に戻れます。仕事帰りや外出のついでに通われる方が多く、平日夜と土日も診療しています。
Q.どの院で受けられますか?診療時間は?
東京(神田)のベスリクリニック東京と、ベスリTMS横浜醫院の2院で受けられます。平日は夜まで、土日も診療しています。詳しい時間は下部のアクセス欄をご確認ください。

参考文献・出典

  1. Blumberger DM, Vila-Rodriguez F, Thorpe KE, et al. Effectiveness of theta burst versus high-frequency repetitive transcranial magnetic stimulation in patients with depression (THREE-D): a randomised non-inferiority trial. Lancet. 2018;391:1683-1692.
  2. Carpenter LL, Janicak PG, Aaronson ST, et al. Transcranial magnetic stimulation (TMS) for major depression: a multisite, naturalistic, observational study of acute treatment outcomes in clinical practice. Depress Anxiety. 2012;29(7):587-596.
  3. Dunner DL, Aaronson ST, Sackeim HA, et al. A multisite, naturalistic, observational study of transcranial magnetic stimulation for patients with pharmacoresistant major depressive disorder: durability of benefit over a 1-year follow-up period. J Clin Psychiatry. 2014;75(12):1394-1401.
  4. 公益社団法人 日本精神神経学会「鬼頭伸輔先生に『反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)』を訊く」(2023年5月8日掲載)https://www.jspn.or.jp/modules/forpublic/index.php?content_id=62
  5. Cotelli M, Manenti R, Cappa SF, et al. Transcranial magnetic stimulation improves naming in Alzheimer disease patients at different stages of cognitive decline. Eur J Neurol. 2008;15:1286-1292.
  6. Mano T. Application of repetitive transcranial magnetic stimulation over the dorsolateral prefrontal cortex in Alzheimer’s disease: a pilot study. J Clin Med. 2022;11(3):798.
  7. Hoffman RE, Boutros NN, Berman RM, et al. Transcranial magnetic stimulation of left temporoparietal cortex in three patients reporting hallucinated “voices”. Biol Psychiatry. 1999;46(1):130-132.
  8. Slotema CW, Blom JD, Hoek HW, et al. Should we expand the toolbox of psychiatric treatment methods to include repetitive transcranial magnetic stimulation (rTMS)? A meta-analysis of the efficacy of rTMS in psychiatric disorders. J Clin Psychiatry. 2010;71(7):873-884.
  9. Berlim MT, Neufeld NH, Van den Eynde F. Repetitive transcranial magnetic stimulation (rTMS) for obsessive-compulsive disorder (OCD): an exploratory meta-analysis of randomized and sham-controlled trials. J Psychiatr Res. 2013;47(8):999-1006.
  10. Rehn S, Eslick GD, Brakoulias V. A meta-analysis of the effectiveness of different cortical targets used in repetitive transcranial magnetic stimulation (rTMS) for the treatment of obsessive-compulsive disorder (OCD). Psychiatr Q. 2018;89(3):645-665.
  11. Westwood SJ, Radua J, Rubia K. Noninvasive brain stimulation in children and adults with attention-deficit/hyperactivity disorder: a systematic review and meta-analysis. J Psychiatry Neurosci. 2021;46(1):E14-E33.
  12. Ameis SH, Blumberger DM, Croarkin PE, et al. Treatment of executive function deficits in autism spectrum disorder with repetitive transcranial magnetic stimulation: a double-blind, sham-controlled, pilot trial. Brain Stimul. 2020;13(3):539-547.

Supervised by

この記事の監修者

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 総院長 田中 伸明 医師
総院長

田中 伸明(たなか のぶあき)

医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 総院長/専門:心療内科・神経内科・睡眠障害内科

「こころ・脳・身体」の観点から状態を分解し、診断書の発行だけでなく、再発しない形で社会に復帰し、自立して働ける未来を目指す診療を行っています。

17,000+

働く人の心の診療実績

5,000+

TMS治療(薬に頼らないうつ治療)

約20冊

著書・監修書籍

20件+

メディア出演・掲載・講演

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ベスリクリニック東京(神田)

住所東京都千代田区神田鍛冶町3-2 神田サンミビル8階
電話03-5295-7555
平日11:00–14:30/16:00–20:30
10:00–18:30
10:00–16:00

ベスリTMS横浜醫院

住所神奈川県横浜市中区桜木町1-101-1 クロスゲート1F
電話045-232-4583
平日10:30–14:30/16:00–20:00(水曜休診)
10:30–14:30/16:00–20:00
10:30–16:30

本ページは情報提供を目的としており、診断・治療方針は個々の状態により異なります。当院のTMS治療は保険適用外の自由診療(自費診療)で、効果には個人差があり、効果を約束するものではありません。副作用として刺激部位の痛み・頭痛などが生じることがあり、まれにけいれん発作の報告があります。
監修:田中 伸明(医療法人社団ベスリ会 ベスリクリニック 総院長) 最終更新:2026年7月19日