rTMS治療とΘburst治療の違いとは?効果や通院頻度を解説

【TMS治療とは】

薬を使わないうつ治療として、注目されつつあるTMS治療、TMS(Transcranial Magnetic Stimulation:経頭蓋磁気刺激法)は、うつに大きく関わる背外側前頭前野を含む前頭葉を「磁気刺激」によりケアする治療法です。

磁気により身体を傷つけることなく脳細胞を刺激することで脳の治療ができる副作用の少ない新しい治療です。

海外では主流な治療の一つでもありますが、日本では保険診療化されたばかりの治療であり、TMS治療の経験がある日本の医療者は多くありません。

ハーバード大学は世界の中でもTMS治療の研究・臨床・教育をすすめています。

東京TMSクリニックは世界の標準的なTMS治療を扱うTMSコースを修了した医師が開院したクリニックです。

「お薬でなかなかよくならない」「お薬の副作用が不安」、「減薬したい」方にTMS治療を提供します。

【TMS治療の原理】

TMSとは、前頭葉にコイルを当て、磁気による刺激を行います。

コイルに電流を流して磁場を発生させることで、磁場が変動します。

磁場の変化により、脳が刺激されることで、

・脳血流のバランスを整え、脳の機能を調整する。

・集中力・思考力・意欲などを向上させる。

・偏桃体の過活動を抑制する。

などの治療効果が期待できます。

【TMS治療の種類】~rTMSとΘburst の違い~

rTMS

rTMSとは、repetitive Transcranial Magnetic Stimulationの略で、日本では反復経頭蓋磁気刺激と言われております。

前頭葉に繰り返し刺激をすることで症状を改善させます。

文献では、左高頻度刺激、右低頻度刺激が一般的とされており、当院でも施術が可能となっております。

当院のrTMS治療は、左頻度刺激の中でも種類がいくつかあり、患者さんのお困りごとを詳しくお聞きし、一人一人に合った治療法をご提案させていただいております。

当院のrTMSは、約20分の施術時間で、じっくり治療と呼んでいます

Θburst(シータバースト)

Θburstとは、日本で間欠的シータバースト刺激と言われているiTBS治療(Intermittent Theta Burst Stimulation)のことで、2018年に世界的な論文誌『Lancet』に掲載されました。

『Lancet』には、40分のrTMS治療が3分のθburst治療と同等の抑うつ症状の改善を示すことが明らかになっています。

文献では主に左側に刺激をしております。

当院では、最先端TMS治療のΘBurst(シータバースト)治療を約7分間行います。この治療をベーシック治療と呼んでいます。

aTMS

aTMSとは、accelerated TMSの略で、1日複数回行うことで、治療期間を短縮できる治療方法です。

Brain Stimulationの論文では、TMS治療期間が1/2へ短縮下にも関わらず同等の抑うつ効果を示すことが明らかになっています

ハーバード大学では、「時間が迫る働く人向けの短期集中TMS治療」の一つのTMSとして注目されており、当院でも実施をしております。

やり方によっては治療効果を打ち消してしまうこともあるため、当院では、ハーバード大学、ヨーロッパのTMS治療専門家との知見を活かしながら独自に刺激方法を工夫し、専門的な治療を行っております。

TMS治療が受けたいけど「忙しくて休日しか休めない」「復職まで時間がない」「遠くに住んでいて通院が難しい」といった方々におすすめです。

【rTMS治療とΘburst治療の違い】

治療の効果

研究をもとにしたTMS治療の文献では、一般的にTMS治療は3-4割の効果が認められるとされています。

当院では、研究プロトコルを踏まえた上で、より治療効果を高めるための臨床プロトコルと臨床TMS治療機器を採用し、8-9割の改善効果をみとめています。

当院ではさまざまな疾患、お困りごとに対して治療を行っており、

患者様のご希望の治療法を尊重しつつ、一人一人に合った治療法を提案させて頂いております。

rTMS治療とθBurst治療は、どちらの方が良い、どちらの方が効果がある、というわけではございません。

「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積み重ね分析し、治療を改善しています。

通院頻度・料金

TMSについての多くの研究では、週5回4-6週連続の刺激法が主流です。

しかしながら、当院では臨床のプロトコルを用いて、刺激方法を工夫することでより少ない治療頻度での適切なTMS治療もご相談に応じております。

(1週間に2回通院からはじめて効果がある方もいますが、より適切な治療としては、最初の10回までは1週間に3回以上の通院をおすすめしています)

全体として30回程度の治療を行い、その後メンテナンス(維持)mTMS治療による再発予防のTMS治療を組み合わせることをおすすめしています。

また、当院では、初診日当日に、お試しでTMS治療を行えます。

重度な副作用や不快感がないか確認してからTMS治療を続けるかを決めることができます。その後、都度払い、セット払いどちらも選択を可能にいたしました。

★治療10回毎に、無料で心理検査を実施し、 効果判定とその後の治療方針相談のためのフィードバックをご案内しています。

★そのほか、新しく衛生用品を変えたい・MTを測定しなおしたい・50回以上の治療で、衛生用品が劣化してきた場合などは、生用品再発行代:1,750円(税込)にて交換することが可能です。

お支払方法

当院では、現金またはPaypayによるお支払いを選択できます。

ローンの対応は行っておりませんので、ご了承ください。

適応・非適応

当院では、患者さんのお困りごとに寄り添い、一人一人に合った治療法を提案しております。

適応疾患はこちらをご確認くださいませ。

また、記載されていないお困りごとについても対応できる場合がございますので、お問い合わせをお願いいたします。

また、患者様の安全を考えTMSの実施基準を設けており、他TMS治療医療機関よりも厳しい制限をかけております。

以下に該当の方は当院のTMS治療の対象外とさせていただいております。

自分が対象になるか、まずはお気軽にお問合せフォームからご相談ください。

痛み・副作用

当院では磁気刺激の強さは個々に合わせ、痛みがないように調整をしております。

まれに軽い頭痛や吐き気や顔面の違和感を施術後感じる方もいます。

一番大きな副作用でけいれんは0.1%程度の方がなる可能性があるといわれていますが、

当院ではTMS治療開始前にけいれんのリスクがある方に関しては実施をお断りさせていただいており、安全に実施できるよう診療を行っております。

出典:鬼頭伸輔編『うつ病のTMS治療』金原出版,2016年発行,P37
鬼頭伸輔:国内外におけるrTMSの現況、安全性に関する留意点,精神経誌2015;117:103-9より
書籍『うつ病のTMS療法』(鬼頭伸輔編、金原出版、2016年発行)では、うつ病に対するrTMS治療の副作用について、米国で行われた大規模臨床試験の結果が以下の表のようにまとめられています。更にこれについて、「治療日数を重ねるにつれて、頭痛、疼痛、不快感は速やかに軽減することが多い」と記載されています。尚、このデータはrTMS治療として最大の刺激強度を用いた結果である点に注意が必要です。

rTMS治療とΘburst治療の違いを知ろう

このように、TMS治療には、rTMS治療とθBurst治療といった2つの治療がありますが、

どちらの方が良い、どちらの方が効果がある、というわけではございません。

当院ではさまざまな疾患、お困りごとに対して治療を行っており、

患者様のご希望の治療法を尊重しつつ、一人一人に合った治療法を提案させて頂いております。

また、当院では、現時点で日本人に対する2000症例以上のTMS治療の経験があり、

ハーバード大学TMSコースを修了した医師と大学の精神科教授、脳外科経験を生かした臨床工学技士チームで、専門的な「日本人に合わせたTMS治療」 を提供しています。

もしTMS治療に興味をお持ちでしたら、お問合せフォームよりお問合せ下さいませ。