【コロナワクチン後遺症】症状とTMS治療の効果について

【コロナワクチン後遺症とは】

新型コロナワクチンの接種後に、ブレインフォグ(思考力・集中力低下、頭にもやがかかったような感じ等)や倦怠感、頭痛、吐き気、不眠等の身体症状、精神症状が出るという報告があり、コロナワクチン後遺症と呼ばれています。

ワクチンとこれらの症状の因果関係は明確に証明できるものではなく、本当にコロナワクチンによる後遺症かどうかは不明とされています。

当院を受診される方の中にも、コロナワクチン接種後から体調不良が持続しており、内科や脳外科での精密検査では異常がなく、コロナワクチン後遺症が疑われる方が一定数いらっしゃいます。

一部ではコロナワクチン後遺症についての報告があり、コロナウイルス感染後と同様な症状が見受けられると報告されています。

(Science,2022 JAN 20,JENNIFER-FRANKEL,GRETCHEN VOGEL)

これまで元気だった方も多く、「急にこんなことになってしまって、この先もとに戻れるかが不安」という声もよく耳にします。

この記事ではコロナワクチン後遺症の一般的な症状と、当院で行っているTMS治療の治療成績についてお伝えします。

コロナワクチン接種後の症状

新型コロナワクチンとの明確な因果関係は明らかではありませんが、下記の症状が代表的な後遺症として知られています。

  • ブレインフォグ(思考力、集中力の低下、頭のモヤ)
  • 強い倦怠感
  • 味覚、嗅覚の異常
  • 不眠
  • 頭痛、吐き気
  • せき、たん
  • 呼吸困難
  • 発熱
  • 抜け毛
  • 四肢の動作の異常
  • 歩行障害

このように、新型コロナワクチンの後遺症として疑われる症状は多く存在します。

症状によっては寝たきりになってしまったり、休職せざるを得ない方もいらっしゃいます。

ワクチン接種後のブレインフォグ

「ブレインフォグ」は集中力や思考力、決断力が低下し頭が冴えない「頭にモヤ(霧)がかかったような」状態です。

コロナワクチン接種後の「ブレインフォグ」によって、家庭や仕事に大きな影響が出ることもあります。

ブレインフォグの発症する仕組みはまだ明らかになっていませんが、うつ病にも関わる脳の慢性炎症が関係していることが示唆される研究が世界で行われています。

ワクチンやストレス反応により、中枢神経系における免疫担当のミクログリアが活性化し、うつ状態やブレインフォグにつながると考えられています。

コロナワクチン後遺症の治療法

コロナワクチン後遺症の治療法は、まだ確立していません。

薬物療法・漢方療法、点滴療法・栄養療法、ホルミシス療法(ラドン温浴)、プラセンタ療法、腸管アプローチ、EATなどが提案されていますが、治療の1つにTMS治療があります。

副作用も少なく 安全性が高いTMS治療は「くすりが怖い」「くすり による治療でもなかなか改善しない」という方におすすめです。

TMS治療はミクログリアの活性、脳の慢性炎症を抑えることで、ブレインフォグが改善する可能性が示唆されています。

【脳の磁気治療:TMS治療とは】

TMSはTranscranial Magnetic Stimulation(経頭蓋磁気刺激法)の略で、2019年6月にうつ病に対して保険診療化されました。海外では2000年頃から急速に心の治療として研究がすすみましたが、日本でも世界に10年ほど遅れて入ってきたことになります。

TMS治療は磁気を使って脳を直接刺激し、身体を傷つけることなく脳をケアすることができる副作用が少ない治療法であり、日本でも主に精神科領域やリハビリ領域で注目されつつあります。

脳血流や脳ネットワークのバランスを整え、前頭葉の機能向上ならびに偏桃体の過活動を抑制する、神経可塑性を調整するなどのメカニズムによって治療効果があると考えられています。

コロナワクチン後遺症に対するTMS治療

当院では新型コロナ感染症が流行する前の2019年より、ブレインフォグに対するTMS治療を行ってきました。

2020年から新型コロナウイルス感染症が流行し始めましたが、コロナワクチン接種後にブレインフォグの症状が出る方が一定数いらっしゃることが判明しました。

コロナワクチン接種後のブレインフォグに対しても、TMS治療で大きく症状が改善される方が一定数いらっしゃいます。

特に基礎疾患がない方、症状が出てから早期にTMS治療を行った方は、改善しやすい傾向にあります。

当院のTMS治療効果

当院において2021年10月16日から2022年9月30日までに、コロナワクチン後遺症を訴え受診された方への治療結果を示します。

※当院では、うつ病治療のガイドライン や米国精神医学会(American Psychiatric Association APA)による
うつ病の評価尺度(DSM-52)・厚生労働省が示す疲労・倦怠感の程度等の心理検査を実施しており、
各項目の合計値を平均し算出したグラフです。
重度(16pt以上):日常生活に支障を示す状態、中等度(8pt以上):このまま続くと辛い状態

元々TMS治療は個人差が大きな治療でもあり、効果を約束するものではありませんが、一定の改善率が示されました。

当院では、日本人に対する4000症例以上のTMS治療経験をもとに、ハーバード大学TMSコースを修了した医師と大学の精神科教授、臨床工学技士チームで日々データを積みかさね、「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を提供しています。

当院における症例報告

20代 女性 主訴:コロナワクチン後遺症による全身疲労感・脱力感、ブレインフォグ、めまい、息切れ、不安感

コロナワクチン2回目接種後に全身疲労感・倦怠感、ブレインフォグ、めまいなどの症状が出現。

他院にてコロナワクチン後遺症疑いと診断されたあと、日常生活を送ることも困難になり、仕事を休職されました。

その後、体調が改善し仕事を再開したものの、コロナワクチン3回目接種後に前回同様の症状が現れ、今以上にひどくなる前にと遠方より3週間の短期集中治療目的で当院を受診されました。

当院受診時は、PS(performance status:による慢性的な疲労感・倦怠感の程度)も8と重症であり、精神的にも落ち込みがあったため、回数や来院時間を調整し無理のない範囲での治療を行いました。

疲労感・倦怠感・ブレインフォグをターゲットとしてTMS治療を開始したところ、TMS10回目背術後から体調が改善傾向となり、食欲や気分の落ち込みも改善されていき、20回目終了後にはPSが初診時の8から4まで改善がみられました。

30代 女性 主訴:コロナワクチン後遺症による全身疲労感・脱力感、ブレインフォグによる勤務困難

コロナワクチン接種後、ブレインフォグ(頭にモヤがかかったような状態)となり、週に2回程起き上がることが出来ず、身体が動かない状態となりました。主治医指示により休職となりましたが、コロナワクチン接種前と同じように遊びに行ったり、仕事ができるようになりたいとのことで、遠方より1週間の短期集中治療目的で当院を受診されました。

倦怠感・ブレインフォグをターゲットとしてTMS治療を開始しました。10回目終了後、睡眠剤を初診時の半分の量にして眠れるようになり、日中の活動も可能になりました。今までは引きこもり状態だったが1週間で街を散歩したり、食欲も出て治療を受けてよかったと話されていました。PS(performance status:慢性的な疲労感・倦怠感の程度)は6から3まで改善されました。

TMS治療の料金

コロナワクチン後遺症に対するTMS治療には、ベーシックTMS治療とじっくりTMS治療の2つがあります。

ブレインフォグが中心となる場合にはベーシックコース、倦怠感や不眠など、身体症状が併発している場合はじっくりTMSコースの対象になることが多いです。

一概に症状だけではなく元々の性質などをヒアリングした上で、各々に合った形での治療プランを提案させていただきます。

来院いただいた後は、心理検査を行い、TMSチームが診察にて丁寧にお話を聞かせていただきます。

TMS治療による副作用

当院では磁気刺激の強さは個々に合わせ、痛みがないように調整をしております。

まれに軽い頭痛や吐き気や顔面の違和感を施術後感じる方もいます。

一番大きな副作用では、ごく稀にTMSによって痙攣が起きる可能性があるといわれていますが、当院ではTMS治療開始前にけいれんリスクの高い方に関しては実施をお断りさせていただいており、安全に実施できるよう診療を行っております。

COVID-19後の自費リハビリサービス

当院ではコロナ後遺症/ワクチン後遺症後の、リハビリテーション科医師と経験豊富な理学療法士による、マンツーマンの自費リハビリテーションを行っております。

コロナウイルス感染症に罹患された後、ワクチン接種後の「なんだか全身がだるい」「疲労がとれない」「集中力が続かない」などの症状にお困りではないでしょうか。

初回1時間無料で個々に合ったメニューをご提案いたします。

また、オンラインリハビリも行っておりますので、興味がありましたらお問い合わせをお願い致します。

コロナワクチンの後遺症だと思ったら、すぐ病院へ相談しましょう

TMS治療は、コロナワクチン後の症状(特にブレインフォグ)に対して改善を期待できる治療法です。

コロナ後遺症は少しずつ認知されてきましたが、コロナワクチンの後遺症はまだまだ認知されていません。

コロナワクチン後遺症自体が症例数が少なく、TMS治療による症状の改善は大規模に検証されたわけではありませんが、一定の方に改善効果が期待されます。

当院では、現時点で日本人に対する3000症例以上のTMS治療の経験があり、ハーバード大学TMSコースを修了した医師と大学の精神科教授、脳外科経験を生かした臨床工学技士チームで、専門的な「日本人に合わせたTMS治療」 を提供しています。

また、土日祝日も開院しており、仕事がお休みしにくい方や遠方の方でも短期集中でTMS治療が可能です。

もしTMS治療に興味をお持ちでしたら、お問合せフォームよりご連絡下さいませ。