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薬に頼らないPMS/PMDD治療
~生理前の心の不調~

生理前の心の不調PMS/PMDD

「生理開始日14日前から生理開始後4日目」の生理前の期間に、なにもないのに涙がでる、イライラするなど自分で自分の感情がコントロールできなくなることがあります。

PMS:月経前症候群(Premenstrual Syndrome) の中でも特に心の不調で日常生活に影響がでるときには、PMDD:月経前気分不快気分障害(Premenstrual dysphoric disorder)とよばれます

近年は女性が社会進出をしたことによる、未婚率の上昇、出産年齢の高齢化、少子化に伴い、女性が昔と比べて生涯に経験する月経回数は8-10倍に増えていることがわかっています。

また仕事をしていない女性よりも仕事をしている女性のほうがPMS/PMDDになりやすいことがわかっており、特に責任感が強く、他人に気配りができる人に多いといわれています。

月経周期に伴うPMS/PMDDの発症要因は現代社会を生きる女性のライフスタイルに根ざしており、80%以上の女性がPMSを経験し、5-20%の女性が家事や仕事、育児などの日常生活に影響を感じています。

生理前のこころの不調:PMDDとは

PMDD(Premenstrual dysphoric disorder):月経前気分不快気分障害は生理前の不調であるPMSの中でも、心の不調が強いものです。

抑うつ傾向が強くなり、些細なことで怒りが爆発して自分の感情がコントロールできなくなる、頭がぼんやりして集中力が低下し仕事に支障がでる、悲しくて泣きたくなる、不安感が強くなるなどの症状がみとめられます。

生理前の心の不調は思春期の受験生、就活、入職、部署移動、昇進、結婚、妊活、産後、更年期、子離れ、介護など、日常生活の小さなストレスの積み重なりと相関するといわれており生活環境が変わる節目から強くなることが多いです。

PMS/PMDDチェック

PMDDに関連する症状は極めて多様であり、200を超えます。

例えば心の不調であるPMDDは以下のような症状がみられることがあります。

PMDD症状チェック

  • 集中力が低下して勉強や仕事の能率が極端に落ちる
  • 家事ができない
  • だるさや眠気で過眠しても起き上がれない
  • 学校や仕事を休む・遅刻しまう
  • 頭の中にモヤがかかる
  • 誰かと会いたくなくなり、引きこもりたくなる
  • 大事な人へ理不尽なことを言っているのがわかるのに、言ってしまう
  • イライラして誰にでも当たりたくなり、感情コントロールができない
  • 自分は周りの人と比べて劣っていると感じる
  • 職場の上司や同僚との関係が悪化して職場に居づらくなる
  • 夫やパートナーとの喧嘩が増える
  • 生理が始まるとハッとなり、自己嫌悪が強くなる
  • 生理前になると過食がとまらない

PMDDになりやすい人チェック

  • 他人へ気配りができる
  • 頼まれると断ることができない
  • 責任感が強い
  • 誠実で物事をきちんと行わないと気がすまない
  • 誰かへの怒りよりも自分への怒りが強い
  • 几帳面である
  • 高学歴
  • 都会にすんでいる

PMS/PMDDの原因と診断

PMDD:月経前気分不快気分障害の診断

※診察を受けたいときが一番困っているときですので、基礎体温記録表がない状態でもご相談いただけます。

基礎体温記録の排卵の有無、期間と症状などの記録をもとに診断されます

  • 基礎体温+症状
  • 生理1周期以上
    ※2~3周期があったほうがベター
  • 精神症状については本人だけでなく、パートナーや家族などの評価を加える

月経周期のどの時期に、どのような症状がでるかを記録してみましょう

 

PMS/PMDD:月経前気分不快気分障害の原因(仮説)とは?

PMS/PMDDは「ホルモンバランスの異常」が原因と言われることがありますがこれは全くの間違いです。

PMS/PMDDは「女性ホルモンが正常」だからこそ月経周期がおき、黄体期に不調が起こるのです。

PMS/PMDDの原因は、現在はまだ不明であると考えられています。

今までは症状が黄体期の後半にのみ反復して認められたことにより、黄体ホルモンであるプロゲステロンが関与していると考えられていましたが、PMDDでは血中プロゲステロン濃度にはほとんど異常を認めず、黄体ホルモンのみでは発症機序の説明ができませんでした。

そのため、以下のようなさまざまな原因の仮説が挙げられています

  • プロゲステロン欠乏
  • エストロゲン過剰
  • プロゲステロン/エストロゲン比異常
  • プロゲステロン代謝異常(アロプレグナノロン・アルドステロン)
  • テストステロン過剰
  • ビタミンB6低下または欠乏
  • プロスタグタンディンE2欠乏
  • プロラクチン過剰
  • βエンドルフィン欠乏
  • メラトニン過剰
  • 神経伝達物質異常
    ・セロトニン系異常
    ・アドレナリン系異常
    ・GABA系異常

PMDDで悩む人は、周囲の人から「落ち着いたら」、「気にしすぎだ」といわれ、自分の状態に理解が得られないことも多いです。

「自分は本当におかしくなってしまった」と感じて孤独感や絶望感に襲われることもあります。

PMDDという病態と診断がわかると、「自分の頭が決しておかしくなっているのではない」と安心される方も多いです。

PMDDは前頭葉・背外側前頭前野の機能異常?

PMDDの原因の仮説は様々ありますが、なぜPMDDになる人とならない人がいるのか。

なぜ一部の女性のみにセロトニン系神経の機能低下が起こるのか、最近では脳のネットワーク、機能の解明がすすんでいます。

PMDDでは前頭葉の背外側前頭前野に機能異常を陽電子放出断層撮影(PET)と機能的核磁気共鳴画像(fMRI)で認めることがわかってきました。

この前頭葉の背外側前頭前野は感情をコントロールしたり、集中力や思考力を保持したり社会生活に必要な脳の機能を司ります。

PMS/PMDDはもともと、ストレスに対する反応性が高く、落ち込んでいる女性に起こりやすいと言われています。

生理前は不調の「芽」がでやすい時期なだけで、「種」は生理前以外にもあるということです。

PMS/PMDDが強くなったときには、不調の新たな「種」がないか、改めて自分に問う機会となります。

PMDDを改善するTMS治療

TMS治療(transcranial magnetic stimulation/経頭蓋磁気刺激法)は、PMDDに関わる背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)を含む前頭葉を「磁気刺激」によりケアする治療法です。

 

お薬に比べて副作用が少なく、効果が高い。身体を傷つけることなく、磁気刺激により脳を活性化し、脳血流を増加させ、低下した機能を改善します。

米国、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパの一部の国では、TMS治療はうつ病の治療として認められており、日本でも2019年6月に保険診療として認可されました。

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心の不調治療法 

  1. 薬物治療:抗うつ薬・抗不安薬など
  2. 電気けいれん療法:頭部に電極を貼り電気を流す
  3. TMS治療:脳を磁気刺激する治療

 

副作用が少なく

安全性と効果が高いTMS治療

「お薬が怖い」

という方におすすめです。

薬に頼らないPMDD治療コース

PMS/PMDDとして生理前の心の不調に抗うつ薬が使われることがありますが、未成年から25歳未満の若年者で抗うつ薬は副作用として自殺のリスクが高まるといわれています。

また、抗うつ薬は胎児への影響が否定できず、妊娠を希望されている妊活中の人は選択しにくいこともあります。そのため、お薬よりも副作用が少ない女性に優しい治療が求められています。

PMDDのTMS治療の特徴

女性の体は女性ホルモンの変化により、脳の反応性が変わります

特にPMS/PMDDは女性ホルモンの変化に合わせて刺激の調整を行うことで、効果的な治療が可能になります。

薬に頼らないPMDDのTMS治療がおすすめな方

  • 抗うつ薬やピルなど薬を用いるのが不安
  • 抗うつ薬やピルによる吐き気や倦怠感の副作用がつらい
  • 抗うつ薬に注意が必要な10代・20代前半
  • 生理前に集中力が低下して仕事の能率が下がる
  • ピルを飲んでも15日以降から心の不調が出てくる
  • ピルによって心の不調が強くなった
  • 喫煙中・片頭痛持ちでピルが飲めない
  • プロゲステロン過敏症でピルの副作用が強く出た
  • 月経が不規則でいつ生理前になるかがわからない
  • 妊活中で子供に影響がある治療は控えたい
  • 生理前だけでなく、冬にも体調を崩しやすい
  • 基礎体温を測ったことがない・測るのが面倒

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生理前の日中の眠気を撃退!スリープPMDDコース

生理前に「寝ても寝ても眠い」と過眠傾向になり、朝が起きれない、日中の眠気で仕事や勉強に影響が出る方もいます。

PMS/PMDDでは副交感神経系の活動の低下が認められ、熟眠感の欠如などにも関連していると考えられています。

さらに、深い睡眠には深部体温の低下が必要です。生理前にプロゲステロンが上昇し、体温が上がることで睡眠中に体温の調整がしにくくなり質の良い睡眠が得られにくくなります。

PMS/PMDDの女性は生理前以外の睡眠のリズムも乱れがちであり、質の高い睡眠習慣を付けることが生理前の眠気のコントロールに役立ちます。

当院では、生理前に「寝ても寝ても眠い」と過眠傾向になる、日中の眠気が耐えられず仕事や勉強に支障が出るという方に「PMDD専門の睡眠トレーニング」を行っております。

職場の人間関係に悩むビジネスウーマンに!ビジネスPMDDコース

生理前には、仕事に関連して集中力が低下する、落ち込みやすい、引きこもりたくなる、イライラしやすいなどの症状がでることもあります。

生理前の不調が入職、転職、昇進、上司や同僚が変わってから強くなった。休日は大丈夫なのに平日は調子がわるくなる。

仕事をしている女性の方がPMS/PMDDの頻度が高いことがわかっています。また、家事・育児と仕事とがいずれも中途半端になってしまう、

自分が自発的に仕事を行えていないということがPMS/PMDDの引き金となったり、増悪させていることもあります。

仕事の内容、量を自分では調整できない仕事についている女性に多く、同じ仕事料でも自分で仕事のペースを調整できればストレスが軽減することがわかっています。

そのような場合はTMS治療に加えて職場の人間関係と仕事の成果の出し方をカウンセリングするビジネストレーニングを行っています。

PMS/PMDDは生理前の「芽」が出やすいだけであり、「種」は生理前以外にも原因があります。

当院では、新入社員、昇進したばかりの中間管理職など、仕事の人間関係・成果の出し方に特化した「PMDD専門のビジネストレーニング」を行っています。

PMDDのTMS治療症例

37歳女性 育児の巣ごもり鬱 生理前の不調(PMDD)

子供や夫に当たりそうな自分が怖い

8歳の息子さんと3歳の娘さんのと旦那さんとの4人暮らしであった。

  • 娘さんが生まれた後半年後には職場へ戻り、営業として、二児の母としてバリバリ仕事をしてきた

  • コロナ禍になり、旦那さんも本人もテレワークになり小さな子供もいることから、外出を自粛し家にずっといるようになった。

  • その後小学校も保育園も閉じてしまい、テレワークをしながらの育児の日々になった。

    旦那さんも自分も管理職で、慣れないテレワークの中成果を出す必要があった。

  • 忙しい中、子供のごはんをつくったり、洗濯をしたり、忙しいのは同じなのに自分ばかり家事や育児をしているような気がしてイライラが募っていった

    自粛生活から3ヶ月後、生理前にイライラが爆発し、小さなことでも理不尽に子供におこってしまったり、旦那さんに当たってしまったりするようになるのを自覚した。

  • 自分で自分の感情をコントロールできなくなったことから不安になり初診となった。

  • 初診時には集中力の心理検査が24点であり、診察中も大事にしている家族にあたる自分が嫌に感じる、妻や母親失格だと自分を責め涙ぐまれていた。

    当院ではTMS治療スタンダードコースを実施し、治療開始後5日で集中力の心理検査は13点まで下がり、仕事に集中できるようになり、落ち込みが減ってきたと話されていた。
  • 治療開始後24日目には、生理前の心の不調がなくなり、自分で自分の感情をコントロールでき、感情的に怒るのではなく、いけないことをした時は叱ることができるようになってきたとお話しされていた。

  • 治療開始53日目には集中力の切り替えがしやすくなり、育児も家事も楽しみながらできるようになったと話されていることに加え、旦那さんへ声をかけるハードルが低くなった嫌な気持ちになる前に一緒に家事ができるようにお願いできるようになったと喜ばれていた

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家族・夫・彼氏・パートナーはどのようにサポートしたらいいの?

PMS/PMDDによって2人でいることの満足度や幸福感が下がる傾向にあるため、長期化するとカップルの関係の破綻に繋がります。

付き合いが深まることでPMS/PMDD症状であたってしまうことが多いにも関わらず、付き合った後に性格が変わったと、性格の不一致としてPMS/PMDDに気づかずに離別してしまうこともあります。

PMS/PMDDの特徴として、どうでもいい人には当たり障りなく接することができる一方、「近しい人」にのみ当たることがあげられます。

PMS/PMDDの症状により、パートナー同士の喧嘩が増えたり、関係が冷え込んでしまい、生理が始まった後ハッとして自己嫌悪で落ち込んでしまうことがあります。

ある意味、PMS/PMDDで当たられることは「信頼されている」という証拠でもありますが、その状態が続くと家族やパートナーとの関係がしっくりいかなくなることもよくあります。

PMS/PMDDは大切な近しい人に対してすぐにイライラしたり、些細なことに怒ってしまう、家事がやる気になれず雑になってしまうことがあり、本人はつらくていっぱいな気持ちになります。

しかしながら、男性パートナーにとってはPMS/PMDDの存在もしらず、突然別人になったように驚くことも多いです。

また、逆に女性パートナーから当たられるのが周期的に月経前に反復していることに気づき、PMDDに苦しむパートナーが受診をすすめられて来院される方もいます。

PMS/PMDDは他の病気と異なり、男性パートナーの理解と協力でPMS/PMDDの症状は軽くなります.

気をつける点は、PMS/PMDDによる症状を、「PMS/PMDDだね」と指摘をしないようにしましょう

女性にとってPMS/PMDDも自分の一部であり、わかっていてもそれを指摘されることは望んでいません

さり気なく女性パートナーをサポートしてください。

また、PMS/PMDDの症状に苦しむパートナーとは言い争いを避けてください。言い争いになりそうなときには1時間外に買い物に行くなど居場所を伝えた上で少し離れることをおすすめします。

男性パートナーはPMS/PMDDの時期にはなるべく近寄らないようにこっそりと離れることもありますが、女性パートナーは見放されたと感じ、さらに症状が悪化することも多いです。

人類は基本的には一夫一婦制です。頼りがいのある男性がそばにいてくれることは、女性の生活や育児にとって重要な問題です.

ある意味PMS/PMDDの状態で落ち込んでいるときにも寛大で包容力をもって接してくれる男性は将来の伴侶として信じられる人であり、生物学的に女性は心身の波を将来のために持っている可能性があります。

女性は家族・夫・彼氏・パートナーへどのように関わればいいの?

そうはいっても男性パートナーも仕事で精一杯頑張っているのに、女性パートナーの機嫌を損なわないように気づかい、「察する」ことは消耗します。

女性パートナーは男性パートナーに「察する」ことを望まないことがポイントです。

異なる人生を歩んできたため、信頼している人でもあなたの気持ちを「察する」ことはできません

女性パートナーは男性パートナーにしてほしいことを「小さなお願い」にしてつたえるようにしましょう。

「察してほしい」一方、女性パートナー自体も自分が相手になにをしてほしいのかわかっていないことも多いです。

「小さなお願い」は自分がなにを考えているのかを明らかにする可能性があります。

具体的になにをしてほしいのかを自分に問い、「小さく」お願いする癖をつけましょう。そうすれば、相手もだんだんと「察する」ことが上達していきます。

加えて、「小さなお願い」をしてもらったときはしっかりと「ありがとう」とつたえるようにしましょう

相手への感謝は自分と相手のセロトニンの安定につながり、結果的心の安定と2人の長期的な安定した関係性に繋がります。

PMS/PMDDのよくある質問

症状がある周期と、ない周期があるのはPMS/PMDD?

月経前に「仕事をやすんでしまう」、「家事の能率が極端に落ちる」、「他人との口論や人間関係上のトラブルが多くなる」などの心の不調で日常生活に影響がある場合、PMSではなくPMDDを考慮します

PMSもPMDDも症状には個人差があり、その中でも月経周期ごとに症状の強さが変わるため、2~3ヶ月に1回調子を崩す、冬だけ調子が悪い、といように変動もすることから明確に区別をするのは難しいです

性ステロイドホルモンの女性ホルモンはほぼ全身の臓器や組織に作用し、PMS/PMDDは既存の疾患分類や診療科に収まらず、「産婦人科では精神のことは精神科へ」、「精神科では女性ホルモンのことは産婦人科へ」とたらいまわしになり、適切な治療が受けられず悩んでいるのに女性が多いのも特徴です。

 

過食・ストレス食いがしたくなるPMS/PMDD

生理前には女性ホルモンのプロゲステロンが上昇し、エストロゲンが低下します。

プロゲステロンが上昇し、基礎代謝率が9~12%増えることから増えた代謝の分、食欲が増すと考えられることもあります、

エストロゲンの減少により脳内でセロトニンが低下し、スナックやチョコレートなど炭水化物や脂質が多い食事が好まれやすくなります。

糖分はトリプトファンからセロトニンを増やす作用があり、一時的にセロトニンが増えることで気分が落ち着くのです。

PMS/PMDDでは抑うつ状態やイライラなどの症状に比例して過食傾向が強まります。PMS/PMDDが認められない女性と比較し、PMSでは2.5倍、PMDDでは7.2倍の過食になることがわかっています。

生理が始まってもPMS/PMDDの症状が残る?

一般的に生理前の不調は生理開始とともに速やかになくなるといわれることが多いですが、PMS/PMDDの中には生理開始後2-3日もしくは4日以内の範囲で症状が残存することもあります。

その他の可能性として、ベースに他の心の病気があり、生理前にその病気の症状が強まるPME(Premenstrual Exaggeration)を考慮します。

PMDDではなく、PME(Premenstrual Exaggeration)の場合、状態によってはベースの病気もしっかりと治療する必要があります。

PME(Premenstrual Exaggeration)として当院での対象外となる病気の可能性がある場合、または希死念慮や状態が悪いときには治療を中断することもあります。予めご了承くださいませ。

ピルを飲んでもPMS/PMDDが出る~PMDD残存症状~

ピル(OC/LEP)はエストロゲン・プロゲステロンの合剤であり、3段階にホルモン量が変化する3相性ピル、常に同一の女性ホルモン量で変化が少ない1相性ピルがあります。

ピルを飲んでPMSが改善するという方もいますが、逆にホルモン変化に影響されPMS・PMDDが悪化したりする人もいれば、ピルをのんでも15日目以降からPMDD症状が出てしまうようなケースもあります。

そのようなときには脳の神経伝達物質の調整、もしくは脳ネットワーク調整としてピルだけでなく、別の治療を組み合わせると症状が改善することもあります。

PMDDは冬に調子が悪くなる?

PMS/PMDDは冬季うつ病と関連があることがわかっています。冬季うつ病では太陽の光が弱くなりセロトニンが低下することで秋口から春にかけて調子を崩す人が多いです。どちらも冬季うつ病もPMS/PMDDもセロトニンの異常が関わっていると考えられており、過眠傾向・炭水化物や脂質の過食・イライラ・落ち込み等の症状が似ています。生理前の不調は冬季うつを併発することも多く、冬だけ全体的に低空飛行になり、生理前の症状が見えなくなることもあります。

PMS/PMDDと更年期の関係?

PMS/PMDDの症状は一般的に更年期に近づく、閉経に至ると改善するといわれています。

しかしながら、PMS/PMDDの人は更年期障害で悩むリスクが2倍高くなるとも言われており、PMS/PMDD症状と更年期障害の症状の強さは相関することがわかっています。

PMS/PMDDの女性は、のぼせ(ホットフラッシュ)や発汗、肩こりや腰痛などの血管運動症状とは関連が少ないと言われていますが、集中力の低下、抑うつ、興味の減退などは精神症状が関連が大きいことがわかっています。

妊活中のPMSは悪化しやすい?

妊活中には、PMS/PMDDになりやすくなります。

妊活中には女性ホルモンの負荷が大きくなること、また妊活は「努力」だけでなく「運」も入リます。

妊活をする女性はコツコツ努力を重ねる女性が多いですのでその分「ストレス」を日常的に積み重ねやすくなります。

また妊活は女性不妊治療のほうが受診回数が多く、ステップ2の人工授精については採精のみであったりすることで女性側が孤独や負担感を感じやすくなり、よりパートナーに当たりやすくなります。

また、妊活へ集中するために休職や離職をしたりして、より孤独になったり、妊活の話題だけに夫婦の会話がなったりとギスギスしやすくなります。

妊活中は不妊治療だけに専念するのではなく、趣味や仕事なども責任は負荷は少なくすることはあっても良いので第三の場などを持っておいたほうがおすすめです。

PMS/PMDDがあると産後うつになりやすい?

うつ病やPMS/PMDDの既往がある女性は、妊娠中のうつ病のみならず産後うつになるリスクが2倍になることがわかっています。

妊娠前のPMS/PMDDの重症度、イライラや気分の落ち込みなどの精神症状の程度が産後うつ病の関連性が高いことがわかっています。

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    産後うつ病は月経がはじまると良くなることもあり、PMS/PMDD、妊娠中のうつ病、産後うつ病は互いに密接に関わっていることがわかります。

    PMS/PMDDの早期の適切な治療は、産後うつ病の予防になるかもしれません。PMS・PMDDでは自律神経が乱れやすい?

    PMS/PMDDでは、交感神経系の活動の亢進とともに副交感神経系の活動の低下が認められ自律神経系の異常がみられやすいことがわかっています。

    神経伝達物質の動態では交感神経系を刺激するアドレナリンなどのカテコールアミンの分泌が増加し、交感神経が亢進します。

    副交感神経系の低下は、PMSの熟眠感の欠如などにも関連していると考えられています。

    PMDDの悪化をしないために

    A)高トリプトファンの食事をとる

    PMS/PMDDでは抑うつ状態やイライラなどの症状に比例して炭水化物や脂質に対する過食傾向が強まります。

    セロトニン産生の材料となるトリプトファンが欠乏した食事はPMS/PMDDを悪化させることがわかっています。

    エストロゲンの減少により脳内でセロトニンが低下し、スナックやチョコレートなど炭水化物や脂質が多い食事が好まれやすくなります。

    糖分はトリプトファンからセロトニンを増やす作用があり、一時的にセロトニンが増えることで気分が落ち着きますがトリプトファンが足りなくなるとより糖分を欲するようになります。
    そのため生理前には高トリプトファンの食事をとってセロトニンの欠乏を予防することが重要です。

    B)飲酒を控える

    飲酒量が多い女性のほうがPMSに悩むことがわかっており、喫煙女性ではPMS/PMDDの頻度が4倍を超えることがわかっています。

    喫煙や飲酒自体の影響か、ストレスから逃避するために喫煙や飲酒に頼るのかは結論が出ていません。

    PMDDはアルコールへの感受性が高く、月経前にお酒を飲みたくなる人もいます。

    生理前のアルコールは前頭葉機能が抑制されることで、親しい人へつい当たったり、仕事上の人間関係が悪化したりと後々後悔しやすいイベントがより起こりやすくなります。

    PMS/PMDDに悩んでいるときはできるだけ節酒もしくは禁酒を心がけるのがよいでしょう。

    C)コロナ禍はPMS/PMDDになりやすい?

    コロナ禍では、生活リズムが乱れたり、人間関係や仕事の仕方が変化しやすいことが挙げられます。

    テレワークの日と出勤の日で起床時間がズレて太陽の光をあびなくなったり、人と会うことができなくなって会話や笑顔が減ったり、セロトニンをあげるための運動が不足します。

    感染予防のために外出を控える生活は身体の活動が少なく、セロトニンが低下しやすいためPMS/PMDDになりやすいと相談をもらうことも多いです。

    働き女性とPMS/PMDD

    院長田中 奏多先生が女性メンタル産業医としてM3さんに特集されました

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  • 働き女性とPMS/PMDD~プレゼンティーズム~

    最近では、PMS/PMDDは仕事の能率が上がらない状態(プレゼンティーズム)の原因としても注目されており、社会での女性の活躍には議論を避けては通れません。

    PMS.PMDDは残念ながらまだ世の中には十分に認識されていません。

    そのため、PMS/PMDDで悩む女性は職場で相談する相手がおらず、人知れず悶々とすることも多いです。

    アメリカにはFMLA:Family Medical Leave Actという法律があり、医師の診断書があればPMS/PMDDのために仕事が困難な状態を保護することができるものもあります。

    不調な状態を我慢して仕事をするのではなく、不調な状態だからこそ積極的に医療を受けることができるような社会になってほしいと考えています。

    働く女性が増えている現在、PMS/PMDDに関する企業内の啓発活動は極めて重要です。

    東京TMSクリニックの田中 奏多院長は、女性産業医としてPMS/PMDDを中心に女性ホルモンの不調と生産性について企業内、メディアを通じた啓発活動を行っております。

    PMS/PMDDは職場でどのように対応したらいいの?

     生理前に休む、集中力が低下する、イライラするなどの社員がいた際には、仕事に支障が出ていることの記録をもとに健康管理として医療機関の受診をおすすめしてみてください。

    PMS/PMDDでは、女性の体のしくみや心身の関係をよく理解すると症状が軽減することがわかっています。

    本人が気づいていないこともあり、集中力の低下や遅刻、欠席など仕事に影響している社員がいればポスターや企業内メールなど啓発活動を行う、本人に直接健康管理として話してみることもできるでしょう。

    上司が女性の場合には、自分の経験をもとに健康相談に応じることもあり、男性上司よりもPMS/PMDDに不寛容なこともあります。

    女性が働きやすい職場づくりは、女性だけでなく男性も働きやすい職場へ繋がります。

    女性は生理痛、貧血、排卵痛、生理前の不調のPMS/PMDDとどの性周期も不調になりやすくなります。

    まずは職場内で男性も女性もふくめ、月経周期に伴う女性の心身の生理的変化について正確な知識を得ることがダイバーシティの第一歩として役立ちます。

料金

PMDD の TMS治療

憂うつPMDDのプロトコール ベーシックTMS治療:4,950円/回(税込)

不眠・イライラPMDDのプロトコール じっくりTMS治療:9,900円/回(税込)

30回:20回(セット)+10回

 

TMS治療を受けるには?

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