■ADHDグレーゾーンの方から、こんなお悩みをよく聞きます。
ADHDグレーゾーンと診断をされた、TMS治療をやってみたいけれど
「いろんな情報があり、何を信用していいのかわからない…」
「自分にあった医療機関でTMS治療を受けたい…」
そんなお悩みはありませんか?
・より経済的に、通いやすいTMS治療がしたい
・自分の状況に対して親身になってくれる医療者と話したい
・TMS治療をした後に良くなってるかどうかの評価はどうしたらいいの?
・QEEG検査でADHDグレーゾーンといわれたが、本当に自分はADHDグレーゾーン?
信頼できるTMS治療の医療機関とは、「満足のいく治療効果が得られる」「適切な医学知識が背景にある専門家がいる」「自分にあった治療方針を提案してくれる」「身の丈に合った治療費で通いやすい」といった病院ではないでしょうか。
■そもそもADHDグレーゾーン・発達障害グレーゾーンとは?
ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、不注意や衝動、多動の症状が認められる病気です。
ADHDグレーゾーンは正式な医学用語ではありませんが、「ADHDの症状はみとめるものの、医学的な診断ができるほどではない」状態のことを示します。
特にストレスが強くかかる状況では症状が出やすいことも特徴であり、社会人になったタイミングや、転職や移動で苦手な仕事を任されたタイミングで指摘されることも多くあります。
以下のような症状に当てはまるという方は、ADHDの傾向があるかもしれません。
■不注意
・いつのまにか別のことを考えて集中力が続かない
・締め切りや約束の時間に間に合わない
・優先順位をつけることが苦手
■衝動性
・大事な仕事よりも、すぐできる仕事をしてしまう
・言いたいことを我慢してイライラしてしまう
・衝動的に人を傷つける発言をして落ち込む
■多動
・集中しようとしているのに、別のことに気を取られる
・聞こうと思ったのに、自分のことばかり話してしまう
・会議中にそわそわしてしまう
このような状態で、「やり残している問題やタスクで頭がいっぱいいっぱい」「優先順位がつけられない」「落ち着いて考えたいのにそわそわする」「一日が終わるとどっと疲れ果ててしまう」症状があれば要注意です。
また、同じ”ADHDグレーゾーン”の人でも、人によって症状が異なるのも特徴です。
当院ではADHDグレーゾーンの方に対して、それぞれのADHD特性を分析する検査を実施し、特性に合わせた4種類のTMS治療を使い分けております。
■ベスリグループ 東京TMSクリニックなら
東京TMSクリニックでは、日本人に対するTMS治療を3500人以上(累計回数3万回以上)を実施した結果、特性に合わせた4種類のTMS治療からより安全で通いやすいTMS治療を行っていただくことが可能になりました。

1)4つのADHD特性に合わせた刺激法が可能
ADHD(注意欠陥・多動性障害)と一言で言っても、不注意や衝動、多動など全くちがう特性を持っています。どの特性が強いのかを医療者の問診と心理検査で評価をし、あなたに合ったTMS治療方法を提供します。
〇不注意:不注意プロトコル
〇多動性:多動性プロトコル
〇衝動性:衝動性プロトコル
〇自己肯定感:落ち込み・不安プロトコル
2)10回ごとに治療効果のフィードバックを無料で実施
症状が良くなっているかどうかは、自分ではわからないことがあります。
当院では、TMS治療10回ごとにADHD特性を分析する検査を用いた客観的なフィードバックを無料で実施しております。
方針や疑問に思っていることなどを、10回、20回、30回といった効果の出やすいタイミングで相談できるため、安心して治療に専念していただくことが可能です。
3)ADHDグレーゾーンに短期集中治療が可能
TMS治療は、標準的には週に5回、4〜6週間の治療を行います。
しかし実際には、お仕事や家事育児をしながら通院される方も多く、週5回通院することは簡単ではありません。
当院では刺激方法を工夫することで、週2-3回の通院頻度でのTMS治療もご相談に応じております。
平日にお仕事を続けながらTMS治療を行い、1ヶ月以内に変化を実感される方もいらっしゃいます。
4)都度払いが可能であり費用が明瞭
東京TMSクリニックでは、TMS治療の支払いを単回支払い・セット支払いの2つから選んでいただくことが可能です。
1回ごとの支払いが可能なので、「まずはTMS治療を試してみたい」という方も気軽に試していただけます。
また、TMS治療は高額な治療であるがゆえに「セット料金で支払ってしまったが、治療が体に合わなかった」「借金をして治療を行ったが、生活が苦しく家庭が崩壊してしまった」という声を耳にすることがあります。
費用面でお悩みになられないように、各々の状況に合わせて支払い方法が選択できるよう準備しております。
■TMS治療とADHDの関係性
ADHDに対してのTMS治療は、医療系のサイトによっては「効果がない」「実験段階である」などと記載されているところもあります。
たしかに、TMS治療は主にうつ病に対して行われてきた歴史があります。
ADHDに対するTMS治療は、エビデンスがまだ確立されていませんがこの数年、世界でも発達障害に対するTMS治療の研究が進んでいます。
ADHDに対する薬物療法では、ぼんやり思考のDMN(Default Mode Network)の活動抑制を健常化し、DMN内部の機能的結合を改善すると考えられています。
TMS治療では、DMN(Default Mode Network)とCEN(Central Executive Network)などの脳ネットワークを調整することができると推測されており、抗ADHD薬とTMS治療を組み合わせるとさらに効果的と考えられています。
■当院のADHDグレーゾーンのTMS治療効果
TMS治療は元々個人差が大きい治療であり、治療効果を約束するものではありませんが、例として2021年9月までに当院でADHDグレーゾーンに対するTMS治療を20回以上行った患者さんの心理検査と自覚症状の変化を示します。
当院では「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積みかさねて分析しています。
ADHDグレーゾーンに対するTMS治療では、不注意や衝動、多動など、ADHDの特性を評価し、4つのTMS治療のプロトコル(刺激法)から最適な治療プランを提案します。
■症例報告
多動性優位型ADHDグレーゾーン(30歳男性)
小さな頃からじっとするのが苦手で、人間関係でも他人が嫌がることをわざわざ衝動的に伝えてしまう一面がありました。
他院受診しQEEG検査にてADHDグレーゾーンであることがわかり、TMS治療をすすめられました。
会社経営者としてなかなか時間が取れないことから、平日の隙間時間にTMS治療ができないか相談をしたいと当院に受診されました。
初診時、多動性スコアが87点でした。考え事を始めると過集中になり、脳疲労が強くなる、ビジネスに必要な集中力が出せないことにお悩みで、TMS治療の多動性ADHDプロトコルを実施しました。
TMS治療10回目には、多動性スコアが60点となりました。
集中したいことに集中できるようになり、仕事が楽しみになってきたとお話しされていました。
穏やかな気持ちで部下にも接することができ始めたと話されていました。
TMS治療10回目には、多動性スコアが51点となりました,
他人と話すと疲れてしまうことから社員との会話も億劫になっていましたが、治療20回目の時には会話してもつかれにくく、会話量が増えて一緒に仕事を頑張ろうという気持ちが双方に強くなりました。
環境の変化がないにもかかわらず、穏やかに過ごせる内面の変化があり、会社の意味、仕事の意味を考えるいいきっかけができたと喜ばれていました。
不注意・多動性優位型ADHD(23歳男性)
小学生でADHDの診断をうけ、コンサータ(メチルフェニデート)を内服されていました。
コンサータは集中力の改善はするものの、食欲低下や薬が切れてオフになると動けない等の副作用がありました。
耐性がついたのか、薬ではだんだんと効果が感じにくくなったことから、他院でADHDに対するTMS治療を開始しました。
しかし、予約がなかなか取れなかったり、自分にとって信頼できる医療機関としてしっくり来ないことに悩み、当院にはセカンドオピニオンとして来院されました。
初診時には不注意スコアが79点、多動性スコアが84点でした。
総合商社で働き始めたものの、人の話を聞こうと思ってもずっと話してしまう、先延ばし癖や優先順位がつけられないなどの多動性、不注意の症状で仕事に影響がでていることにお悩みでした。
当院ではまず不注意型ADHDプロトコルのTMS治療を実施しました。
治療10回目には、不注意スコアが65点、多動性スコアが74点となりました。自分で確認をする余裕が出てきたことから忘れ物が減り、落ち着いて行動ができるようになったとお話しされていました。
治療20回目には不注意スコアが58点、多動性スコアが 62点となりました。
「コンサータは時間制限のあるドーピングみたいだけど、TMS治療は全体が持ち上がったように感じる」とのことでした。
人が見ているところでは自分の多動を抑えられるようになってきており、予定を立てておけばうっかりミスが防げるようになってきたとお話されていました。
衝動型優位ADHDグレーゾーン(34歳女性)
元々、自分の感情の波がコントロールできないことがあり、突然予定が変わるなど予想外なことにパニックを起こしてしまうことがありました。
婚約中のパートナーと衝動的に大喧嘩をしたことをきっかけに、不眠やイライラが強くなりました。
他院を受診し、QEEG検査を実施したところ、ADHDグレーゾーンであることからTMS治療をすすめられました。
経済的な面から、当院でのTMS治療を希望され受診となりました。
衝動的に人を傷つける発言をしてしまうことに悩んでおり、衝動性ADHDプロトコルのTMS治療を実施しました。
初診時に69点だった衝動性スコアが治療10回目には51点となりました。
パートナーとうまくいっていないときには、集中力が落ちて仕事に影響が出てしまうことに改めて気づいたとお話しされていました。
治療20回目には不注意スコアが51点となりました。
元々は家事代行サービスを入れないと部屋の片付けが出来なかったものが、掃除もルーティン化されてできるようになりました。
感情のコントロールは全てがうまくいっているわけではないものの、相手への使い方の配慮が意識できるようになってきたとお話しされていました。
不注意優位型ADHDグレーゾーン(28歳男性)
昔から集中力を出そうとしても、小さなことに気が取られやすかったり、優先順位をつけることが苦手でした。
起業後に経営者として働きだし、過集中になるときは疲れるまで仕事をしてしまう一方、疲れてくると、先延ばし癖で締め切りに間に合わないなど仕事にも悪影響がでてきました。
初診時には不注意スコアが86点と、集中力のメリハリが出ないことからTMS治療の不注意型ADHDプロトコルを実施しました。
治療10回目には、不注意スコアが79点と前より頭がすっきりしたとおっしゃっていました。
未来を予測して今の自分の行動の調整ができるようになったとお話しされました。
また初回時には片付けができないこと、予定を忘れることにも自分で気づいていなかった、思考力が低下してADHD症状が出ていたと気づいて驚いた。とお話しされていました。
治療20回目には、不注意スコアが72点となりました。
仕事のピークで忙しいにもかかわらず、落ち込みすぎることもなく切り替えができるようになりました。
睡眠も朝まで眠れるようになり、生活や思考のメリハリがつけられるようになってきたとのことでした。
■TMS治療についてのよくある質問

- そもそもTMS治療って何?
TMS治療(Transcranial Magnetic Stimulation:経頭蓋磁気刺激法)は、脳に「磁気刺激」を与えることでケアします。
磁気刺激により脳血流を調整することで身体を傷つけることなく治療する、副作用の少ない新しい治療です。
20〜30回の治療回数を行うことが一般的です。
- TMS治療はADHDグレゾーンに効果があるの?
ADHDなど発達障害に対してのTMS治療は世界で研究がすすめられているものの、確立したエビデンスがあると言える段階にありません。
しかしながら、近年薬物治療と同等の効果が出たという報告もあり、可能性は広がっています。
すべての方に効果があるわけではありませんが、ADHDに対する薬物療法では、ぼんやり思考のDMN(Default Mode Network)の活動を健常化し、DMN内部の機能的結合を改善すると考えられています。
TMS治療では、DMN(Default Mode Network)とCEN(Central Executive Network)などの脳ネットワーク間の異常も調整することができ、抗ADHD薬とTMS治療を組み合わせるとさらに効果的と考えられています。
- 保険診療でTMS治療は受けられるの?
現在、日本ではADHDに対して保険診療でのTMS治療は行われておりません。
保険診療でTMS治療を受けるためには「過去に抗うつ剤の薬物治療を受けている」「2ヶ月ほどの入院が可能である」などの条件が必要となっています。よってADHDに対するTMS治療を行う場合には自由診療となりますが、単一の刺激法で行っていたり、内容や費用は医療機関によって異なるため注意が必要です。
- クリニックによって自由診療のTMS治療の価格が違うのはなぜ?
自由診療では、価格を自由に設定できるため医療機関によって治療費が異なります。
当院では、質の高いTMS治療を気軽に行っていただきたいという考えから、下記のような値段設定をしております。
- 受診回数はどのくらい必要?
当院で治療を受けていただいた方の中には、1週間に1〜2回の通院で効果がある方もいますが、より効果の出やすい治療としては、最初の10回までは1週間に3回以上の通院をしていただくことをオススメしています。
全体として30回程度の治療を行い、その後メンテナンス(維持)のmTMS治療(週1〜月1回)による再発予防のTMS治療を組み合わせることをおすすめしています。
- TMS治療の副作用は?
TMS施術後に、まれに軽い頭痛や吐き気や顔面の違和感を感じる方もいらっしゃいます。一番大きな副作用でけいれんは0.1%程度の方がなる可能性があるといわれていますが、当院ではTMS治療開始前にけいれんのリスクがある方に関しては実施をお断りさせていただいており、安全に実施できるよう診療を行っております。

出典:鬼頭伸輔編『うつ病のTMS治療』金原出版,2016年発行,P37
鬼頭伸輔:国内外におけるrTMSの現況、安全性に関する留意点,精神経誌2015;117:103-9より
書籍『うつ病のTMS療法』(鬼頭伸輔編、金原出版、2016年発行)では、うつ病に対するrTMS治療の副作用について、米国で行われた大規模臨床試験の結果が上記の表のようにまとめられています。更にこれについて、「治療日数を重ねるにつれて、頭痛、疼痛、不快感は速やかに軽減することが多い」と記載されています。尚、このデータはrTMS治療として最大の刺激強度を用いた結果である点に注意が必要です。
- TMS治療以外にできることは?
TMS治療以外には、セロトニンホルモン(幸福ホルモン)の活性化を促すとより効果的です。
セロトニンはADHDに関わるドーパミンの調整も行っており、生活リズムの安定は脳の安定につながります。
つまり、自律神経の調節や心・脳・体のバランスを保つことが重要となります。
朝目覚めたら日の光を浴びる、疲れない程度に一定のリズムを繰り返すリズム運動を行う、睡眠時間をしっかりとるなど生活習慣を自分でコントロールできるスキルを付けることも一つの治療です。
また、TMS治療を行いADHD症状が改善した上で、ストレスがかかりにくい環境調整を行っていただくことも重要です。
具体的には、職場での環境調整、ADHDの特性を活かすためのスキルトレーニングなどが考えられます。
- QEEG検査は必要?
TMS治療が適応かどうかの判断の方法は医療機関によって異なります。
当院では、TMS治療を開始するにあたってQEEG検査は必ずしも必要ではなく、診察によるご病状の把握が肝心であると考えております。
患者様お一人お一人の経過や状態を把握した上で、最も適切と思われる治療法を10回ごとにご相談していきます。状態の把握は基本的には機械でなく問診と心理検査によって行います。
- いつから治療できる?
早ければ当日中に、遅くても1週間程度で初診へのご案内が可能でございます。ただし、これまでのご病状によっては、当院ご通院の適応とならず、大変失礼ながらお断りとさせて頂く可能性もありますので予めご了承下さいませ。
- TMS治療でADHDが治るの?
TMS治療でADHDが治るかどうかについては議論が分かれています。当院におけるTMS治療と問診・心理検査(上記症例報告を参照)を考慮すると、ADHDの症状がTMS治療によって改善する方は一定数いらっしゃいます。ADHDは気質的な面もあり、TMS治療によってADHD症状が出やすい状態の脳をケアすることで、ADHD症状が出にくい状態を作っていると考えられます。
- 誰でもTMS治療が受けられるの?
当院のTMS治療は主にADHDグレーゾーンの方を対象としております。問診の際、TMS治療をより薬物治療やカウンセリングが重要と判断する場合や、当院の適応基準に当てはまらない場合にはTMS治療は推奨しないとお断りさせていただくこともありますのでご了承ください。
当院におけるTMS治療の費用について
※ADHDに対する治療は基本的にはじっくりプロトコルが対応になります。
状態によってはベーシックプロトコルで改善が期待される方もらっしゃるため、プロトコル決定については問診でご相談ください。
東京TMSクリニック