TMS治療は2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、どの病院、どのクリニックも実は同じではありません。
治療適応をうつ病に限定していたり、女性医師が在籍していなかったり、治療費もクリニックによって、それぞれ違いが存在します。
都内にあるTMS治療を実施している13施設について、立地や連絡先、治療費や適応疾患などの基本的な情報をピックアップしてみました。
1.【渋谷区】東京TMSクリニック
- 住所:東京都渋谷区恵比寿西1-1-2しんみつビル5F
- 最寄り駅からのアクセス:JR線/地下鉄「恵比寿」駅 徒歩1分
- TMS料金目安:
- 《初回治療(診察含む)》
- ベーシック治療 5,050円(税込)
- じっくり治療 10,000円(税込)
- 《再診治療》
- ベーシック治療 4,950円(税込)
- じっくり治療 9,900円(税込)
- 《初回治療(診察含む)》
- TMS機器:Magventure社 MagPro(FDA認証あり)
- 対象疾患: うつ病・不安障害(ケースによる)・双極性障害(ケースによる)・発達障害(ケースによる)・局所性ジストニア(ケースによる)
- 特徴: 双極性障害でもケースによって治療・セカンドオピニオン外来設置
- 女性医師の有無:有り
- 休診日:祝日
- 電話番号:電話対応不可
2.【千代田区】ベスリ クリニック
- 住所: 東京都千代田区神田鍛冶町3-2 サンミビル8F
- 最寄り駅からのアクセス: JR/地下鉄 神田駅 徒歩1分
- TMS料金目安:
- 初回診察/設定料 1,000円(税込)
- TMS治療 3,850円(税込)/回+診察料
- TMS機器: Magventure社 MagPro(FDA認証あり)
- 対象疾患: うつ病・双極性障害(ケースによる)・不安障害(ケースによる)
- 特徴: 薬に頼らない多種多様なカウンセリングとTMSを組み合わせて診療
- 女性医師の有無:有り
- 休診日: 祝日
- 電話番号: 03-5295-7555
3.【渋谷区】つのおクリニック
- 住所:東京都港区新橋2丁目19-2 リプロ新橋ビル5階
- 最寄り駅からのアクセス:各線 新橋駅 徒歩0分
- TMS料金目安:
- 20分コース ¥8,000/回(税込)
- 40分コース ¥15,000/回(税込)
- TMS機器:Magventure社 MagPro(FDA認証あり)
- 対象疾患: うつ病・双極性障害・パーキンソン病
- 特徴: 薬剤併用によるパーキンソン病への治療適応
- 女性医師の有無:不明
- 休診日:水曜・土曜午後・日曜
- 電話番号:03-5464-5515
4.【新宿区】慶應義塾大学病院
- 住所:東京都新宿区信濃町35
- 最寄り駅からのアクセス: JR線 信濃町駅 徒歩1分
- TMS料金目安:
- 入院を伴う保険診療のため、所得区分に準じた高額医療療養費負担額(一般に8万円~25万円程度)と保険適用外の差額ベッド代等の入院関連費用を合算(総額45万~125万程度)
- TMS機器: Neuronetics社製(FDA認証あり)
- 対象疾患: うつ病
- 特徴: 大学病院での入院を伴う充実したTMS保険適用治療
- 女性医師の有無:有り
- 休診日: 日曜・祝日
- 電話番号:03-3353-1211
5.【新宿区】市ヶ谷ひもろぎクリニック
- 住所:東京都新宿区市谷田町2-31-3
- 最寄り駅からのアクセス:JR総武線 市ヶ谷駅 徒歩7分
- 地下鉄 市ヶ谷駅 各線出口 徒歩1~8分
- TMS料金目安:1回 ¥5,000(税込)
- TMS機器:Magventure社 (FDA認証あり)
- 対象疾患: うつ病・発達障害
- 特徴: 精神科相談室・発達障害のデイケア
- 女性医師の有無:無し
- 休診日:日曜・祝日
- 電話番号:03-5946-8586
6.【港区】東京メンタルクリニック
- 住所: 東京都港区新橋2丁目19-2 リプロ新橋ビル5階
- 最寄り駅からのアクセス: 各線 新橋駅 徒歩0分
- TMS料金目安:
- 1回 : 6,000円
- 20回: 100,000円(1回あたり5,000円)
- 30回 : 135,000円(1回あたり4,500円)
- TMS機器: REMED社 TAMAS(FDA認証なし)
- 対象疾患: うつ病
- 特徴: 新橋駅 徒歩0分の好アクセス
- 女性医師の有無:有り
- 休診日: 祝日
- 電話番号: 03-6263-8314
7.【港区】東京慈恵会医科大学附属病院
- 住所: 東京都港区西新橋3-19-18
- 最寄り駅からのアクセス: ・地下鉄 御成門駅 徒歩3分 ・神谷町駅 徒歩7分
- TMS料金目安:
- 入院を伴う保険診療のため、所得区分に準じた高額医療療養費負担額(一般に8万円~25万円程度)と保険適用外の差額ベッド代等の入院関連費用を合算
- TMS機器: Neuronetics社製(FDA認証あり)
- 対象疾患: うつ病
- 特徴: 大学病院での入院を伴う充実したTMS保険適用治療
- 女性医師の有無:有り
- 休診日: 日曜・祝日
- 電話番号: 03-3433-1111
8.【港区】新宿ストレスクリニック 品川本院
- 住所: 港区港南2-6-3 シントミビル5F
- 最寄り駅からのアクセス:
- JR品川駅「港南口」徒歩約3分
- 京急品川駅「高輪口」徒歩約5分
- TMS料金目安:
- 1回…19,800円(税込)
- 30回…594,000円(税込) ※毎回診察含む
- TMS機器: 不明
- 対象疾患: うつ病・双極性障害(ケースによる)
- 特徴: 光トポグラフィ検査による補助診断、毎回診察実施、ローン契約可
- 女性医師の有無:有り
- 休診日: 年中無休
- 電話番号: 0120-772-248
9.【中央区】銀座心療内科クリニック
- 住所: 東京都中央区銀座5丁目9−13 菊正ビル3F
- 最寄り駅からのアクセス: 地下鉄 銀座駅 徒歩3分・東銀座駅 徒歩4分
- TMS料金目安:
- 1,200回のパルスを 6分40秒で左側のみ →3,400円
- 3,000回のパルスを 10分以上で左側と右側の両方 →4,950円(土日:5,950円)
- TMS機器: REMED社(FDA認証なし)
- 対象疾患: うつ病
- 女性医師の有無:無し
- 休診日: 日曜
- 電話番号: 03-6263-8851
10.【中央区】たわらクリニック 東京
- 住所: 東京都中央区八重洲1丁目5−9八重洲加藤ビルデイング9F
- 最寄り駅からのアクセス:
- JR 東京駅 徒歩3分
- 地下鉄 日本橋駅 徒歩3分
- TMS料金目安:
- 《iTBS》
- 初回設定料 4,000円(税別)
- 1回あたり 5,000円(税別)
- 20回一括払い 80,000円(税別)
- 《従来のプロトコール》
- 初回設定料 4,000円(税別)
- 1回あたり 7,000円(税別)
- 20回一括払い 120,000円(税別)
- 《iTBS》
- TMS機器: 不明
- 対象疾患: うつ病・双極性障害(ケースによる)
- 特徴: TMSとカウンセリング併用の診療方針
- 女性医師の有無:有り
- 休診日: 日曜日
- 電話番号: 03-5542-1803
11.【新宿区】ブレインクリニック 新宿本院
- 住所: 東京都新宿区新宿4-2-23 新四curumuビル8F
- 最寄り駅からのアクセス:
- JR 新宿駅 新南口 徒歩1分
- 地下鉄 新宿三丁目駅 徒歩1分
- 料金目安:
- 初診料:3,300円
- QEEG検査:14,300円
- ※ TMS治療費は治療内容によって変動
- TMS機器: 不明
- 対象疾患: うつ病
- 特徴: QEEG(定量的脳波検査)データによる診断
- TMS刺激部位は、QEEG結果に基づき 特許取得のLTS(Laser Target System)を用いて、適切な部位をミリ単位で照射可能
- 女性医師の有無:有り
- 休診日: 年中無休
- 電話番号: 0120-711-805
12.【渋谷区】新宿・代々木こころのラボクリニック
- 住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿3F
- 最寄り駅からのアクセス:JR各線「新宿」駅 徒歩5分
- TMS料金目安:初回保険診療診察2,500円~
- rTMS初回受診 9,350円(税込)
- rTMS再診 4,950円(税込)
- TMS機器:不明
- 対象疾患: うつ病・双極性障害(ケースによる)
- 特徴: 双極性障害でもケースによって治療・セカンドオピニオン外来設置
- 女性医師の有無:なし
- 休診日:年中無休
- 電話番号:03-5357-7385
13.【豊島区】あきメンタルクリニック
- 住所: 東京都豊島区西池袋1-28-7 ニイミビル6F
- 最寄り駅からのアクセス: 池袋駅北口 0分
- TMS料金目安: 10,000円/回(税込・諸費用込)
- TMS機器: 不明
- 対象疾患: うつ病
- 女性医師の有無:有り
- 休診日: 水曜午前・金曜
- 電話番号:03-6903-1773
~【東京】TMS治療ができる医療機関の選び方 ~
保険外診療のTMS治療は保険診療と異なり治療の標準がないこと、治療費も自由に設定できてしまうために発生する問題などが指摘されています。
施設を選ぶためのポイント7つについてまとめてみました。
① 経験豊富な精神科医の診察が受けられるか
一日だけの座学でとれる認定証や、TMS治療の専門家による技術指導・学術顧問が形だけになってしまい、実態としては専門性が少ないままTMS治療を行う医療機関も見られます。
国内のTMS治療の専門家による技術指導・学術顧問だけでなく、現在保険診療で実際にTMS治療を行っている医師と診察ができるかや、TMS治療に関わる留学経験がある医療者が日常から指導をしているか、など「TMS治療の専門研修」を受けている医師が在籍しているかが一つの指標となります。
うつ病治療が経験豊富であっても、TMS治療については初心者であることも少なくありません。当院では1000症例以上の治療経験を生かし、段階を踏んだTMS治療専門研修を独自に行っております。
②TMSの価格は適正か
保険外診療では個々の医療機関で価格が決められ、約4,000円~19,800円/回までTMS治療費に差が大きくあります。
また、【初回無料】、【検査無料】という医療機関は気をつけたほうがいいケースが多いです。
この【初回無料】はフット・イン・ザ・ドア(一貫性の原理)という行動心理学的な方法です。TMS治療をビジネスとして行う医療機関が使うことが多い印象です。
【初回無料】はスタッフにその治療の対価が還元されない仕組みになります。
当院では、TMS治療の質や安全性を重視すること、ならびにスタッフの成長に還元し、本気で治療をしたいお一人お一人に誠実にTMS治療がおこなえるよう、あえて【初回無料】は行っておりません。
③支払い方法:都度払い、セット払いが可能か
1回の通院ごとに支払う都度払いと、セットで契約し、「○回のチケット制やローンを組む」などの支払いを求める医療機関があります。
当院ではTMS治療の支払いを都度払いもセットも選択できるようにしています。
「TMS治療が身体に合わなかった…」、「家族に相談できずに治療をはじめてしまった…」、「借金をして家庭や生活が苦しく、崩壊してしまった…」などを防止しております。
④経験症例数が多く、施術が正確か
TMS治療は繊細な治療であり、施術法によっては逆の作用が起きてしまう可能性もあるため、施術位置や強さの調整などを適切に行える標準的な治療が求められています。
当院ではハーバード大学TMSコースを修了した医師と精神科教授、神経内科専門医、脳外科で脳波を専門とした臨床工学技士が1000例以上の日本人に対するTMS治療経験からできた「日本人に対する世界標準のTMS治療」を実践しています。
日本人と欧米人の差 (頭の形かなり違います)、頭蓋の個人差、適切なトレーニングを行わないと施術者間の差などが大きくあることがわかりました。「痛すぎて我慢できない」などの副作用を少なく、より効果を高めるため施術を個々人にあわせ調整しながら治療を行うため、院内スタッフ教育を重視し、日本人に対する適切なTMS治療を目指しております。
⑤承認されたTMS治療機器か
TMS治療機器はここ数年で多くの企業から新しく生産されています。日本は未だTMS治療経験が多くないため、世界標準かどうかはFDA認証がされているかが一つの指標となります。
FDA認証されていない医療機器は安価に医療機関に導入でき、安価なTMS治療が可能となっていますが、コイル、刺激頻度、出力の安定性などからFDAで認証された標準的なTMS治療ができる治療機器が安心です。当院ではFDA認証がされたMagVenture社のTMS治療機器を用いています。
最新のFDA認証されているTMSはClinical TMS Societyで確認できます。
また、2019年には【Neurostar社とMagventure社】のTMS治療機器の緩解までの論文が発表されており、効果的なTMS治療ができることが明らかになっています。
⑥予約が取れやすいシステムか
TMS治療はベーシックな治療が週5回4~6週連続であるように、特に初期はある程度頻度が高い治療が必要になります。
そのため当院ではTMS治療機器が複数台あり、LINEを使った予約システムを採用しており、予約時間変更やキャンセルについても柔軟な対応が可能となっていて、空いた時間で治療ができる利便性を追求しています。
「せっかくTMS治療を開始したのに、なかなか予約ができない…」とならないよう、当院では複数台のTMS治療機器をもち予約枠を都度調整しながら予約を取りやすいよう工夫を重ねています。LINE予約システムでは、一度予約した時間の1時間前まで予約変更・キャンセルが可能。忙しいときでも空き時間に連絡をすることができます。前日調整枠を用いて予約が1日全く取れないということがないよう努力しております。
当院では刺激方法を工夫することでより少ない治療頻度での適切なTMS治療もご相談に応じております。(1週間に2回通院からはじめて効果がある方もいますが、より適切な治療を念頭に置きますと、できるだけ1週間に3回以上の通院を最初の10~20回まではお薦めしています)
※「週に2回以上のTMS治療は脳が疲労する」と一部のクリニックで患者さんに説明をしているTMS治療のみを行う医療機関があるようですが、そのような文献は現在1つも確認できておりません。
⑦かかりつけ医と併診が可能か
元々かかりつけの先生がおり、薬物療法や精神療法を行っている方は、TMS治療をかかりつけの先生と併診で受けることができます。
精神科、心療内科は近くにあり、いざというときにすぐに通うことができることが安心して通い続けられる大きな要素の一つです。家の近くで、今までしっかりと診て下さっている先生のまま、安心して心の医療を継続できます。当院では、薬物療法、治療方針等は主治医の先生のまま、連携しながらのTMS治療を行うことができます。
~ まとめ ~
東京で自分に合ったTMS治療を受けよう
うつ病治療が経験豊富であっても、TMS治療については初心者であることも少なくありません。つまり本当の「TMS治療の専門研修」を受けている医師がいるかが一つの指標となります。当院では1000症例以上の日本人に対するTMS治療経験を生かし、「日本人に合わせた専門的なTMS治療」を実施しております。
また、ハーバード大学では「時間が迫る働く人向けの治療」、「短期集中治療」の一つのTMSとしてaTMSが注目されていました。当院では、そのようなお悩みに対し、「短期集中TMS治療」のaTMS(accelerated TMS)を行っています。
各施設ごとの特徴や優先したい条件等を突き合わせて、自分に合った医療機関を選び、実際に問い合わせしたうえで、受診してみましょう。
安心安全の世界標準TMS治療を受けられたいかたは、東京TMSクリニックへの受診を是非ご検討ください。