薬に頼らないPMS/PMDD治療のTMS治療

生理前の心の不調PMS/PMDDとは

「生理開始日14日前から生理開始後4日目」の生理前の期間に、なにもないのに涙がでる、イライラするなど自分で自分の感情がコントロールできなくなることがあります。

PMS(Premenstrual syndrome):月経前症候群とは、生理3~10日前から始まる心身の不調です。眠気や頭痛・腰痛や吐き気などが起こります。

PMDD(Premenstrual dysphoric disorder):月経前気分不快気分障害は生理前の不調であるPMSの中でも、心の不調が強いものです。 抑うつ傾向が強くなり、些細なことで怒りが爆発して自分の感情がコントロールできなくなる、頭がぼんやりして集中力が低下し仕事に支障がでる、悲しくて泣きたくなる、不安感が強くなるなどの症状がみとめられます。

生理前の心の不調は思春期の受験生、就活、入職、部署移動、昇進、結婚、妊活、産後、更年期、子離れ、介護など、日常生活の小さなストレスの積み重なりと相関するといわれており生活環境が変わる節目から強くなることが多いです。

PMDDに前頭葉の背外側前頭前野が関わる?

PMDDの原因の仮説は様々ありますが、なぜPMDDになる人とならない人がいるのか。 みんな生理前は等しく来るのに、なぜ一部の人だけがセロトニン系神経の機能低下がおこり、PMS/PMDDに苦しむのか。

最近、脳のネットワーク、機能の解明がすすみ、その理由が明らかになってきました。 PMDDでは前頭葉の背外側前頭前野に機能異常を陽電子放出断層撮影(PET)と機能的核磁気共鳴画像(fMRI)で認めることがわかってきました。 この前頭葉の背外側前頭前野は感情をコントロールしたり、集中力や思考力を保持したり社会生活に必要な脳の機能を司ります。

PMS/PMDDはもともと、ストレスに対する反応性が高く、落ち込んでいる女性に起こりやすいと言われています。 生理前は不調の「芽」がでやすい時期なだけで、「種」は生理前以外にもあるということです。 PMS/PMDDが強くなったときには、不調の新たな「種」がないか、改めて自分に問う機会となります。

薬に頼らないPMDDのTMS治療

TMS治療(transcranial magnetic stimulation/経頭蓋磁気刺激法)は、PMDDに関わる背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)を含む前頭葉を「磁気刺激」によりケアする治療法です。 お薬に比べて副作用が少なく、効果が高い。身体を傷つけることなく、磁気刺激により脳を活性化し、脳血流を増加させ、低下した機能を改善します。

薬に頼らないPMDDのTMS治療がおすすめな方

  • 抗うつ薬やピルなど薬を用いるのが不安
  • 抗うつ薬やピルによる吐き気や倦怠感の副作用がつらい
  • 抗うつ薬の副作用である自殺念慮などを起こすアクチベーションシンドロームに気を付ける10代・20代前半の女性
  • 生理前に集中力が低下して仕事の能率が下がる
  • ピルを飲んでも15日以降から心の不調が出てくる
  • 喫煙中・片頭痛持ちでピルが飲めない
  • 妊活中で子供に影響がある治療は控えたい
  • 生理前だけでなく、冬にも体調を崩しやすい

PMDDの治療の一つとして抗うつ薬もありますが、抗うつ薬は胎児への影響が否定できず、妊娠を希望されている妊活中の人や、若年者には選択しにくいこともあります。そのため、女性に優しいお薬よりも副作用が少ない治療が求められています。

 女性の体は女性ホルモンの変化により、脳の反応性が変わります。 PMS/PMDDは女性ホルモンの変化に合わせた周期にあわせて、刺激の調整を行うことで、効果的な治療が可能になります。

薬に頼らない女性に優しい心の磁気治療 TMS治療


うつ状態に対する治療法 

  1. 薬物治療:抗うつ薬などの治療
  2. 電気痙攣療法:人為的に頭部に電気を流して痙攣発作を誘発する ※重度のうつ病が適応になります
  3. TMS治療:頭部にコイルを当てて脳を磁気刺激する治療 
  4. 精神療法:認知行動療法等のカウンセリング

副作用も少なく 安全性が高いTMS治療は

「薬による治療が不安」、「薬 による治療でもなかなか改善しない」「早く治療効果を望みたい」

という方におすすめです。

憂うつ気分とTMS治療の文献

お薬の治療では消化器症状や奇形、認知機能の低下、筋弛緩作用などの副作用、電気痙攣療法では、記憶障害などの認知機能障害が問題になりますが、TMS治療は軽い頭痛や軽い吐き気など副作用が少ないことが特徴です。

お薬よりも、副作用が少なく抗うつ効果が高い治療として世界ではTMS治療はうつ病の標準治療になっています。

安全、安心な治療がしたい女性 にも優しい治療です。

東京TMSクリニックのTMS治療効果

どの病院もクリニックも同じTMS治療を行っているわけではありません。

TMS治療は海外に10年遅れて2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、海外のTMS治療の知識と専門性をもつか、経験症例数や、プロトコール、日本全体の他医療機関との医療連携を実施しているかなど、TMS治療の専門性に大きく違いが存在します。

研究をもとにしたTMS治療の文献では、一般的にTMS治療は3-4割の効果が認められるとされています。

当院では、研究プロトコールではなく、より治療効果を高めるための臨床プロトコールと臨床TMS治療機器を採用し8-9割の効果をみとめています。

東京TMSクリニックの心理検査改善割合

※うつ状態と集中力を評価する心理検査

東京TMSクリニックの重症度別 TMS治療改善改善度

方法

※2020年5月~2021年1月までに当院へ来院し、TMS治療を実施した全患者

男性56%、女性44%
10代:3%,20代:25%,30代:25%,40代30%,50代:12%,60代5%
TMS治療初回時・10回目・20回目の心理検査結果の比較分析

「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積み重ね分析し治療を改善しています。

生理前の日中の眠気を撃退!

生理前に「寝ても寝ても眠い」と過眠傾向になり、朝が起きれない、日中の眠気で仕事や勉強に影響が出る方もいます。 PMS/PMDDでは副交感神経系の活動の低下が認められ、熟眠感の欠如などにも関連していると考えられています。 深い睡眠には深部体温の低下が必要です。生理前にプロゲステロンが上昇し、体温が上がることで睡眠中に体温の調整がしにくくなり質の良い睡眠が得られにくくなります。

PMS/PMDDの女性は生理前以外の睡眠のリズムも乱れがちであり、質の高い睡眠習慣を付けることが生理前の眠気のコントロールに役立ちます。

料金

PMS/PMDDプロトコール じっくりTMS治療 9,900円/回(税込)

20回+10回(フォローアップ)