「倦怠感のTMS治療」コロナ後遺症・筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)

京TMSクリニックでは2019年9月から新しい脳の磁気治療であるTMS治療により、コロナ後遺症の筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)ブレインフォグ(集中力・思考力の低下)を治療していました。

慢性疲労症候群とは、休んでもよくならない強い全身のダルさ(倦怠感)改善しない疲労感が長期にわたり続くことで日常生活に支障が出る病気です。

普通の疲れであれば、質のいい睡眠やバランスのよい食事など十分な休養を取ると回復しますが、慢性疲労症候群の疲労は十分な休養をとっても回復しません

コロナウイルス感染症の後遺症や、コロナウイルスワクチン接種後に、慢性疲労症候群のような症状が出る患者様が多くいらっしゃいます。

コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)・筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の倦怠感と疲労感に対するTMS治療について詳しく説明します。

〇身体疲労と脳疲労(休養をとっても改善しない疲れ)

一般的には「疲労」は身体疲労を指します。

身体だけでなく「脳疲労」として脳も疲労します。

「脳疲労」は医学用語ではなく定義は難しいですが、考えようと思ってもいつのまにか違うことを考えてしまったり、決断スピードが低下する、優先順位が付けられない、頭にモヤがかかったような状態(ブレインフォグ)になったりするのは脳が疲労した状態です。

身体疲労は十分な休養をとると解消されますが、「脳疲労」は十分に休養をとっても解消されません。筋肉や肉体と違い、脳を使わないように休めても疲れはなかなか改善しません。

休んでも休んでも治らない疲労は身体疲労ではなく「脳疲労」の可能性があります。

「脳疲労」でも身体の倦怠感よりも、「ブレインフォグ」でお悩みの方は以下をご確認ください

コロナ後遺症のブレインフォグ専門TMS治療 » 【公式】東京TMSクリニック:TMS治療専門医療機関 (tms-clinic.jp)

慢性疲労症候群の症状とは

、などの感染症状、倦怠感・頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感などの膠原病のような症状、起立性調節障害、体位性頻脈症候群(POTS)のような立ちくらみ、不眠、集中力・思考力低下(ブレインフォグ)、落ち込み、不安などの精神・神経症様症状などの多彩な症状をみとめます。

  • □体がだるくてベッドから起き上がれない
  • □少し動くと倦怠感が後から出てくる
  • □何をしようとしても気力が出ない
  • □集中しようとしても別のことを考えてしまう
  • □頭にモヤ(霧)がかかり思考がクリアできない
  • □会話で言葉が出て来ない・話が入ってこない

CDC(米国疾病対策センター)により 1988 年に慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome:CFS)と提唱された疾患概念で慢性筋痛症性脳脊髄炎ともよばれます。一方,同様の病態が英国・カナダなどでは ME (Myalgic Encephalomyelitis:筋痛性脳脊髄炎)と されており,近年は 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)と併記されることが多いです。

〇慢性疲労症候群の原因

慢性疲労症候群の原因は遺伝子、免疫システム、ウイルス感染、ホルモンの不調、ストレスの影響など色々なリスクがあると考えられています。

コロナウイルス感染症の後遺症(ウイルス感染)や、コロナウイルスワクチン接種後(免疫システム)では、集中力低下、記憶力低下などの「ブレインフォグ」、強い倦怠感や疲労感など慢性疲労症候群に似た症状、抑うつ気分、不眠を呈することが多いとされています。

参照

*公益財団法人 東京都医学総合研究所新型コロナウイルス感染症の後遺症について | 新型コロナ関連情報 |
*Mayo CLINICCOVID-19 (coronavirus): Long-term effects

〇慢性疲労症候群の病態

コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の発症する仕組みはまだ明らかになっていませんが、うつ病にも関わる脳の慢性炎症が関係していることが示唆される研究が世界で行われています。

最近の慢性疲労症候群の研究では、ストレスや感染のみでは発症せず,ストレスと感染が重なること(またはその相互作用)により,長く続く疲労や痛み、抑うつが引き起こされている可能性があることがわかってきています。

コロナ後遺症とは

新型コロナウイルス感染後に疲労感や倦怠感、ブレインフォグ思考力・集中力低下)、頭痛、不眠、筋力低下、しびれなど身体症状・精神症状がでることコロナ後遺症新型コロナウイルス感染症後遺症)/ロングコビット(Long COVID)といいます。

コロナ後遺症には「倦怠感群」と「呼吸器群」の2種類があります。

感染症状があまり認められなかった「オミクロン株」では倦怠感やブレインフォグに悩む「倦怠感群」のコロナ後遺症のご相談が多くなった印象です。(罹患人口が関係しているかもしれません)

コロナ後遺症は20代・30代でも発症する割合が高いなど、どの年代でも認められています。

後遺症の持続期間

引用:新型コロナ後遺症について – 広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC) | 広島県 (hiroshima.lg.jp)

広島県のコロナ羅患後954人を対象とした調査によると、34%(326人)が何らかの後遺症があると答え、その半数以上は5か月以内に症状が改善する一方1年以上症状が続く場合もあります。

PEM/クラッシュとは?

コロナ後遺症の一番注意をしなければいけないことは「PEM(Post-exertional malaise) :運動後(労作後)倦怠感」、「クラッシュ」といわれています。

「PEM」や「クラッシュ」を繰り返していると筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)に移行しやすくなるといわれています。

そのため、「PEM」、「クラッシュ」が起きないように慎重に心身の労作と負荷をコントロールしながら体力づくりをする必要があります。

「PEM(Post-exertional malaise) :運動後(労作後)倦怠感」があるときには、少しの無理でも急激に疲労が強くなることがあります。

コロナ後遺症の社会復帰はこの動いた後の倦怠感であるPEM(Post-exertional malaise) と体力づくりのバランスをとることが重要です。そのため、運動療法やトレーニングは計画的に行う必要があります。

「クラッシュ」の定義はあいまいですが、数日間寝込んで動けなくなる状態です。

ME/CFSでは許容量が超えた身体・精神負荷がかかったときには「クラッシュ」という現象が起こります。

「PEM」や「クラッシュ」は半日後や1-2日後など,時間が経ってから症状が出ることもありどの行動が原因だったのかがわかりづらいこともコロナ後遺症の難しいところです。

〇コロナ後遺症の治療とは

コロナ後遺症の慢性疲労症候群に対する治療は確立されておりません。

慢性疲労症候群の機序自体が一般的にはまだ不明であり、自分のライフスタイルに合わせできる治療を行うことをおすすめします。

コロナ後遺症の治療は、咳、吐き気、頭痛、倦怠感などに対し、上咽頭炎治療(EAT、Bスポット治療)や、漢方薬や鍼灸などの東洋医学、温熱療法、抗うつ薬、抗菌薬、抗ヒスタミン薬などの薬物療法、BCAAや亜鉛、鉄などの栄養療法、サプリメントなどが提案されていますが、特に倦怠感、集中力や思考力低下、ブレインフォグに対する脳の治療は未だ確立していません。

〇TMS治療(Transcranial Magnetic Stimulation:経頭蓋磁気刺激法)とは

TMS治療は、磁気により身体を傷つけることなく脳細胞を刺激することで脳の治療ができる副作用の少ない新しい治療です。

TMS治療は、海外ではうつ病の主流な治療法の一つとなり、日本では2019年に保険適応になりました。

残念ながら日本には、TMS治療の専門性がある医療者がまだ少ないです。

当院は、日本人に対する3500症例以上のTMS治療経験をもとに、ハーバード大学TMSコースを修了した医師と大学の精神科教授、臨床工学技士チームで専門的な「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を提供しています。

〇慢性疲労症候群のTMS治療経頭蓋磁気刺激法

当院では、慢性疲労症候群専門のTMSプロトコール(刺激法)を採用しております。

現在治験で行われている刺激法の他、患者さんのその時の状態に合わせて合計で3つのTMS治療刺激を組み合わせております。

今後現在のプロトコールに加え、運動野に対する刺激を組み合わせることで、さらに患者さんに合わせたTMS治療を提供できるように専門家と討議しながら準備中です。

コロナ後遺症・ME/CFSへのTMS治療の機序

コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の発症する仕組みはまだ明らかになっていませんが、うつ病にも関わる脳の慢性炎症が関係していることが示唆される研究が世界で行われています。

ウイルスへの感染やストレスにより、中枢神経系における免疫担当のミクログリアが活性化し、「脳疲労」、休んでも改善しない倦怠感、うつ状態やブレインフォグにつながります。

TMS治療はミクログリアの活性、脳の慢性炎症を抑えることで、コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)が改善する可能性があります。

〇コロナ後遺症・筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)
①40歳 女性 Long Covid  コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)
新型コロナウイルス感染後 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)
慢性疲労症候群の治験対象外になり、自分の状態に合わせたTMS治療を行いたい

感冒症状後から始まった慢性疲労に悩まされていた。

大学病院などで検査を行い、前頭葉の血流低下をfMRIで認め筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)と診断され、TMS治療の治験に参加した。

TMS治療の治験では決められた強さ、決められた刺激方法で実施する必要があり、治験のTMS治療後に起立性低血圧の副作用が強く出たため治験が中止となった。治験中止の際により個人にあわせたTMS治療を実施できる医療機関でTMS治療を検討したほうがいいとのアドバイスをうけ当院へ受診となった。

当院では慢性疲労症候群の刺激法プロトコールAで治療を行い、強く反応が出過ぎる方に対して刺激法を調整し開始した。

施術開始後、身体の疲労感が改善するものの逆に夜に目が冴えてしまうとのことで慢性疲労症候群の刺激法プロトコールBを行った。睡眠は良くなるものの今度は疲労感になかなか効果がないということから、慢性疲労症候群の刺激法プロトコールCに変更した。

慢性疲労症候群の刺激法プロトコールCに変更したところ、夜も寝れて、身体の疲労も改善してちょうどいい状態とお話されていた。

②50歳 女性 コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)
コロナ感染後の頭痛・倦怠感・会話をしても言葉が出て来ない 
コロナ感染後、動くと疲れて一日寝てしまう倦怠感、すっきりしないブレインフォグ

1ヶ月前にコロナウイルスに感染し、自宅療養翌日より頭のすっきりしない感じが続いていた。クリニックのコロナ後遺症専門外来に受診し、亜鉛・鉄・Bスポットを行いある程度の倦怠感は改善しました。

PEM(Protein energy malnutrition):たんぱく質・エネルギー欠乏症」にならないできるだけ負荷をかけないように運動や外出をしないほうがよいと主治医からアドバイスをもらったものの、改善の見込みがなく不安がつのりました。

仕事を再開したところ、人と話すときの言葉が出て来なかったり、話の意図が伝わらなかったりとブレインフォグの症状が出現し、横にならないと動けない疲れやすさに悩まされれるようになりました。

ブレインフォグだけでも改善したいとTMS治療を希望され来院されました。

初診時PSは2でありコロナ後の倦怠感を改善するため治療を開始しました。10回終了時にはPSも0になり、体も動きやすくお風呂にはいれるようになった。頭痛もなくなり集中力も改善しブレインフォグに悩まなくなりました。20回終了時はヨガなども行えるようになりました。

③20代 男性 コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)

新型コロナウイルス感染後の倦怠感と筋肉量低下 
シャワーが持てない、脱力感とだるさ・筋肉痛


感染症状半年後から倦怠感や手足の痺れが出てきた。大学の後遺症外来に受診したものの、著効せず終診となった。来院1週間前に日常生活ではシャワーを持つことですらつらく、冷や汗や息苦しさなどあり受診された。初診時はPSが8であり、診察中も椅子に座っていることがやっとの状態であった。

  • 9: 身の回りのことはできないが、常に介助が必要で1日中横になっている
  • 8: 身の回りのことはできるが、介助が必要で 1日の半分以上は横になっている
  • 7: 身の回りのことはできるが、 軽作業はできない
  • 6: 軽作業はできる、 週に半分以上は自宅で休息が必要である
  • 5: 軽作業はできる、週に数日自宅で休息が必要である
  • 4: 週に数日、自宅での休息が必要である
  • 3: 月に数日、自宅での休息が必要である
  • 2: しばしば休息が必要だが平常の生活ができる
  • 1: しばしば倦怠感を感じるが平常の生活ができる
  • 0: 倦怠感がなく平常の生活ができる

20回終了時には、特に手足の痺れ・脱力感が改善した。待合でももうなだれる程疲労感が強かったが普通に椅子に座れるようになった。30回終了時には学校にも普通に通え、日常生活では、お風呂にはいれドライヤーも使えるようになるまで改善を認めた。

④36歳男性 ウイルス感染後の疲労感・憂うつ感・気力のなさ 
新型コロナウイルス感染後 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)疑い
新型コロナウイルス感染後から続く体のダルさ、痛み

ウイルス感染で38℃の発熱後、1日で解熱しましたがその後から夜に2時間程度で何度も起きてしまうようになりました。気分も身体もとにかく上がらない状態が続いており憂うつに襲われることが多くなったことがお悩みでした。だんだんと食欲もなくなり、体重も5㎏以上減ってしまい体力がなくなってきて階段を上るのもつらい状態が続いていたことも不安に感じられていました。
当院初診時、憂うつ状態が8点(8点以上で不調を示す)、集中力の低下が21点(8点以上で不調を示す)、不安の状態が10点であり、とくに頭がぼーっとして、意思決定が遅くなっていることが経営の仕事に影響が出ていると相談されていました。
慢性疲労症候群に対するTMS治療を開始し、開始10回目の1週間後には憂うつ状態が4点、集中力の低下が9点、不安の状態が4点となり、集中力が少しずつ上がってきたことと気持ちの落ち込みがなくなったこと、疲労感がなくなり活動がしやすくなったと喜ばれていました。

⑤42歳男性  コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)
新型コロナウイルス感染後の疲労感・慢性疼痛・うつ状態
新型コロナウイルス感染後半年後から始まった易疲労

ウイルス感染後、PCR検査を実施し陽性となった。その後軽い疲労感は持続し、感染後の体力低下が続いていると思っていたものの、半年程度は仕事はなんとかできる状態でした。

仕事が年度末で忙しくなり少し無理をしたところ、その後3日程度の短期間でドンと疲労感が強くなりました。朝起きることも辛くなり、ベッドで横になっていても背中の痛みで置きてしまう、シャワーに入ると疲れてしまい一人でお風呂も入れない状態になりました。

いわゆる【クラッシュ】という状態と他院で伝えられ、なにかできることはないかと当院には慢性疲労症候群のTMS治療を希望され来院されました。

当院初診時、憂うつ状態が24点(8点以上で不調を示す)、集中力の低下が21点(8点以上で不調を示す)、不安の状態が25点であり、音がうるさいのも、本をよむのも手に力が入らない状態でなにもできず1日が長く感じるのがつらいと話されていました。

できるだけ早く治したいとのことでしたが、通院の体力もあり最初はペースを遅めに開始しました。2-3日に1回のペースで来院し、30分程度の在院時間で帰宅することを繰り返していました。

TMS治療5回目には家族の付添なしに一人で来院され、開始10回目の2週間後には憂うつ状態が16点(8点以上で不調を示す)、集中力の低下が14点(8点以上で不調を示す)、不安の状態が13点となり、寝るときの背中が痛くなくなった、音がうるさくなく感じ、治療後数時間は普通の状態に戻ると話されていました。

その後治療を続け、TMS治療30回目で、無理をしなければ1日座って本をよんだり、PCを触れるようになってきた。だんだんと1日が短くまた感じるようになってきたと話されていました。

⑥21歳 女性 トゥレット症候群 強い疲労感
お薬でも改善しない強い疲労感・微熱・筋肉痛・集中力低下

トゥレット症候群で小さな時から病院に通っていた。大学生になってからさらに強い疲労感を感じるようになり、微熱が続く、集中できなくなる状態が続いていた。

頭がぼーっとするため、本をよんでいても集中できず同じ文章を何度も読んだりして勉強に身が入らなくなった。お薬の処方をしてもらったこともあるものの疲労はなかなか改善しないまま低空飛行を続けていた。

当院初診時、不安の心理検査で9点と中等度の不安を認め、会話をしていてもどこかに寄っかかりたくなるような印象であった。TMS治療10回目には不安の心理検査が2点になり家でも起き上がる時間が多くなってきたと喜ばれていた。

勉強に集中出来るようになった。TMS治療30回目の時には、起き上がれないことや、動けないことはなく 5年分の部屋の片づけをし始めることができたと喜ばれていた。

⑦29 歳 男性  コロナ後遺症 職場復帰後の倦怠感・身体の痛み
Bスポット治療、鍼灸でも改善しなかった四肢の痛み


コロナ感染後の職場復帰1ヶ月後から、休んでも改善しない疲労感、倦怠感を自覚した。

疲労感、倦怠感だけではなく、動悸、息切れ、頭痛、ブレインフォグなど、集中力低下から仕事に手がつかなくなり休職した。

日常生活のなかでも、はみがき、ドライヤーをもつだけで腕と足の痛みがでることから近医を受診しコロナ後遺症と診断された。

耳鼻咽喉科でのBspot治療(Bスポット治療)、鍼灸など試みるも、倦怠感、軽い作業で極度に疲労する(PEM)、筋肉の痛みは継続しており、慢性疼痛、集中力低下のブレインフォグに対するTMS治療を希望され初診となった。

初診時、腕をずっとあげていると灼熱感を感じる、四肢が痛くて日常生活ができないという状態で、慢性疼痛に対するじっくりTMS治療にて治療を開始した。
TMS治療2,3回目の時には四肢の痛みが減弱し、極度の疲労が改善する感覚があり、嬉しくて長く歩きすぎてしまった際にはまた倦怠感が強くなった(PEM)。軽い頭痛は副作用として感じるものの、1日程度で終了する頭痛だったため治療は継続していた。


治療10回目の時には、集中力検査で9点から3点になりブレインフォグが改善、左足にはまだ痛みを感じるものの、四肢の痛みも減弱したことから生活がしやすくなったとお話しされていた。

⑧38歳 女性 慢性疲労症候群のTMS治療を自分の状態に合わせてほしい
大学病院の慢性疲労症候群TMS治療の治験後

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と診断をされており、大学病院で筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群のTMS治療の治験を受けた。

継続した疲労感、本などを読むとお昼寝をしないと耐えられない眠気が来る、頭にモヤがかかったブレインフォグの状態を自覚していた。

治験の刺激法では、刺激強度が強く頭痛が起こったため自分に合わせて刺激法を調整してほしいという希望として当院へ受診された。

TMS治療5回目より、倦怠感、疲労が久しぶりに取れていることを自覚した一方、その後ブレインフォグの改善が停滞した。

よりブレインフォグにフォーカスされた刺激法で治療を開始し、現在はテレワークで復職をされている

⑨38歳 女性 慢性疲労症候群+パニック障害
不妊治療を行うため薬に頼らないTMS治療を行いたい

12年前に、ストレスや環境の変化などがなかったにもかかわらず突然疲労感が強くなり、近医で慢性疲労症候群の診断となり休職となった。

その後複数の医療機関を受診し、Bスポット治療、漢方、抗菌薬、抗うつ薬、鍼灸を試したものの疲労感が改善することはなく簡単な仕事から社会復帰となった。

1ヶ月前に職場が異動となり、新しい仕事のプレッシャー、新しい人間関係構築でうまく眠れなくなり、日常生活の中でも過換気症候群のようなパニック発作が出始めた。元々あった疲労感も強くなっていた。

不妊治療を考えており、薬に頼らない薬以外の治療がしたいと希望され当院初診となった。

心身疲労をフォーカスした刺激法でのTMS治療を開始し、10回目の時には疲労感が薄れ、歩くなどの軽い運動もできるようになった。

20回目の時には、パニック発作や体調が悪くなるかもと不安におもう予期不安なども改善し、社会復帰に向けて前向きになられていた。

22歳性女性 電撃が走る全身の痛みときっかけがない倦怠感
お薬でも改善しない強い疲労感・微熱・筋肉痛・集中力低下

2年前に、きっかけがなく、倦怠感が強くなった。倦怠感と同時に両太もも、ふくらはぎが痛みだし、全身やけど、全身電気が走っているような痛みが出るようになった。痛みや寝汗で起きてしまうことが続き睡眠も深くとれないことに悩んでいた。

旅行へ行っても初日は楽しいのに、移動で疲れて翌日に寝たきりになってしまったりと生活を楽しめなくなった。

他院を受診し、西洋薬、痛み止めなどを処方されたものの、動けない状態からかろうじて動ける状態程度で推移していた。

その他にも食事療法、サプリメント、日光にあたる生活なども行っていたが改善しない状態だった。

当院には脳からのアプローチで慢性疼痛、慢性疲労症候群の治療を行いたいと希望され初診となった。

10回目の治療の時には、落ち込みの心理検査は初診が9点、10回目では5点まで下がり、不安の点数も10点から2点まで下がった。

痛みレベルが一段階減り、倦怠感が楽になった。今までは全身の痛みで寝返りができなかったが安心して眠れるようになったとお話しされていた。

現在は通院回数を減らしながら日常生活に戻る訓練と同時に再発しないようにメンテナンス治療を行っています。

⑩30代 男性 コロナ後遺症+頭痛
社会復帰後発症したしんどい頭痛

3ヶ月前にコロナに感染し、だるさ・頭痛が強くなった。社会復帰後2週間ほどは調子が良かったが、肉体労働を行ったことにより悪化した。

頭痛・頭重感・集中力低下を主訴に受診され、コロナ後遺症として短期集中MS治療を開始した。

初診時PSは6と高く毎日のように体調を崩していた。10回終了時、PSは1へ改善し頭痛も少なく頭がクリアになった。

TMS治療を行う前は頭痛がひどく仕事ができなかったが、20回終了時には頭痛がなく仕事ができると喜ばれていた。

⑩30代 男性 コロナ後遺症+抑うつ
新型コロナ感染後に始まった落ち込み・ブレインフォグ

4ケ月前の新型コロナウイルス感染後、全てがネガティブに間あげてしまうと抑うつ状態となり当院へ受診された。

初診時PSが4、集中力に関する心理結果も19と高値であった。10回終了時、PSが2、抑うつ症状である集中力に関する検査結果が9と改善し、ボーとすることもあるがだんだんと頭がクリアになってきた。20回終了時、PSが1、抑うつ症状である集中力に関する検査結果が4と初診時に比べ大きく改善し、眠れるようになりブレインフォグは特に感じなくなった。

東京TMSクリニックのTMS治療効果

どの病院もクリニックも同じTMS治療を行っているわけではありません。

TMS治療は海外に10年遅れて2019年6月に保険診療になったばかりでもあり、海外のTMS治療の知識と専門性をもつか、経験症例数や、プロトコール、日本全体の他医療機関との医療連携を実施しているかなど、TMS治療の専門性に大きく違いが存在します。

研究をもとにしたTMS治療の文献では、一般的にTMS治療は3-4割の効果が認められるとされています。

当院では、研究プロトコールではなく、より治療効果を高めるための臨床プロトコールと臨床TMS治療機器を採用し8-9割の効果をみとめています。

心理検査改善割合

※うつ状態と集中力を評価する心理検査

重症度別 TMS治療改善改善度

方法

※2020年5月~2021年1月までに当院へ来院し、TMS治療を実施した全患者

男性56%、女性44%
10代:3%,20代:25%,30代:25%,40代30%,50代:12%,60代5%
TMS治療初回時・10回目・20回目の心理検査結果の比較分析

「日本人に合わせた世界標準のTMS治療」を行うため日々データを積み重ね分析し治療を改善しています。


TMS治療費

当院では初診日当日に、初診+おためしTMS治療を行えます。重度な副作用や不快感がないか確認してからTMS治療を続けるかを決めることができます。その後、都度払い、セット払いどちらも選択を可能にいたしました。

コロナ後遺症(新型コロナウイルス感染症後遺症)筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の治療プロトコルは、基本的にはじっくりTMSでの対応となります。

継続回数や頻度については、初診時に医師と相談して頂きますが、治療の安定化を含め、計20回~30回を推奨させていただいております。

料金について 

 慢性疲労症候群(CFS)に対する反復経頭蓋磁気刺激治療(rTMS治療)

慢性疲労プロトコール じっくりTMS治療:9,900円/回(税込み)

20回(セット)+10回(フォローアップ)

治療頻度や回数については、初診時医師診察にてお話を伺っています。まずはお気軽にお問い合わせください。

ご通院頂く上での注意点

当院には現在、上記のような症状の方に数多くご通院頂いておりますが、当院は設備上、

  • □建物がバリアフリー対応ではありません(入口に階段があります)
  • □待合室が広くないことから待機中、横になれる設備がない
  • □他の患者さんもいらっしゃるため、スタッフによる介助のご対応が難しい場合がある

という状況ですので、
・移動は車椅子が必要
・待機中、横になれないとしんどい
という方ですと、当院通院でスムーズに治療を受けて頂くことが困難な可能性があります。そのような患者様の中には、当院近くのホテルに宿泊され、治療と治療のあいだの待機時間もホテルに戻って待機されるという方もいらっしゃいます。

お一人で歩いて通院が可能な方であれば、問題なく治療を受けて頂けます。

田中 奏多 先生
ビジネスパーソンの心の不調に対する体系的な医療、ヘルスケアサービスが必要と考え「働く人の薬に頼らない心のクリニック」ベスリクリニックを2014年共同創設した。
第3のうつ病治療であるTMS治療を学ぶため、ハーバード大学TMSコースを修了し、2020年5月 東京・恵比寿に日本で初めてのTMS治療専門クリニックである東京TMSクリニックを開院。

  • ハーバード大学TMSコース修了
  • アメリカTMS学会所属
  • 第1回日本精神医学会実施者講習会受講
  • 第1回Neurostar TMS企業講習会受講
参照

慢性疲労症候群患者における心身の相互作用 – 構造方程式モデリングを用いた解析

野口敬蔵ほか 心身医学 57(6): 680-680, 2017.

*厚生労働省 (慢性疲労症候群患者の日常生活困難度調査事業)

*第11回 疲労・倦怠感および慢性疲労症候群の病態
吉原一文* *九州大学大学院医学研究心身医学 
心身医学 57(3): 282-289, 2017. *日本における現状と診断・治療  
倉恒弘彦 難病と在宅ケア 24(6): 5-11, 2018.

ME / CSFに対する集学的治療  佐藤元紀

名古屋大学医学部附属病院総合診療科 講師 難病と在宅ケア 24(6): 12-16, 2018.